ポーランドのアート過ぎる映画「ゴジラ」のポスターを立体化するとこうなる
1954年に公開された映画「ゴジラ」は、その後60年以上にわたって新作が作り続けられる大ヒットシリーズの記念すべき第1作目であり、日本の怪獣映画の元祖とも言える作品です。そんな映画「ゴジラ」は世界中で放映されており、東欧のポーランドでも上映されたのですが、当時使用されたポスターがかなり独特でアーティスティック過ぎるということで話題になっています。
ポーランドで上映されたゴジラ作品のポスターはこんな感じ。1枚目が1954年公開の「ゴジラ」のポーランド版ポスターで、2枚目が「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」、3枚目が「ゴジラ対ヘドラ」、4枚目が「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」のもの。
共産主義政権下時代のポーランドで公開された、「ゴジラ」各作品のポスターがアバンギャルド感たっぷりで大好き。
— うまみもんざ (@umamimonza) 2015年10月20日
左上から、ゴジラ、ゴジラの息子、ゴジラ対ヘドラ、ゴジラ対ガイガン。 pic.twitter.com/GpQgbLNzPJ
1作目に限らず、ポーランドではなぜかゴジラ映画のポスターがあまりにもアート過ぎる、ということでTogetterでもまとめられています。
ゴジラ関連の映画ポスター、ポーランド版がどれもお洒落でアート過ぎる「何がどうなったらこうなるのか」 - Togetter
そもそもポーランドの映画ポスター全体がアーティスティックなものになる傾向があった模様。これはポーランドが1945年から1989年までの44年間、マルクス・レーニン主義のポーランド統一労働者党が寡頭政治を敷く共産主義国家であったためため。共産主義のもとでは海外の映画配給会社が映画の宣伝に対する著作権を行使できなかったため、当時のポーランドでは独自の映画ポスターが製作され、その結果一部の映画のポスターがアーティスティックなものに変身してしまったというわけです。
【art】東欧の映画のポスター - NAVER まとめ
そんなポーランドの独特な映画ポスターに着目したのが齋藤貴義さんで、映画「ゴジラ」のポーランド版ポスターを立体化し、ワンダーフェスティバル 2018[冬]の会場内4-13-13「クマクマアリス」で展示していました。
ワンフェスでは4-13-13「クマクマアリス」のブースでは「怪獣チャンネル」CDのほかにキャストキットの「ゴジラ」ポーランドポスター版も販売します(というかこちらがメインです)。初立体化じゃないですかね、これ。(写真は版権申請時のもの) #ワンフェス #wf2018w pic.twitter.com/A3lwvbCWAz
— 齋藤貴義 (@charasaito) 2018年2月11日
映画「ゴジラ」のポーランド版ポスターを立体化したものは、「ゴジラ 1954」として展示されていました。
こちらが映画のポスター。
見比べてみるとお目々がクリクリな気がします。
真横から見るとこんな感じ。さまざまな色合いの三角形が集まった幾何学模様を身にまとっており、これまで見たことがないくらいアーティスティックでオシャレな印象に仕上がっています。
側面以外は幾何学模様がなく、角度によってはかなり生物的。
なお、「ゴジラ 1954」は3000円での販売で、撮影に向かった際には既に完売していました。
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