カレーが今にも丼からあふれそうな京都の老舗食堂「京一本店」の名物メニュー「カレー中華」を食べに行ってきました
京都の四条大宮にある、地元の住民やサラリーマンから長年にわたって愛される京都の老舗食堂が「京一本店」です。ラーメンや丼物をメインに提供する京一本店での人気メニューが「カレー中華」です。カレー中華とは一体どんなメニューなのか、実際に食べに行ってみました。
中華そば・ラーメン 京都市【京一本店】昔ながらの懐かしい味
http://www.kyouichi.co.jp/
京一本店は阪急京都線の大宮駅から歩いてすぐにあります。住所は「京都府京都市中京区壬生坊城町1」
四条大宮には餃子の王将の1号店もあり、その隣のビルの1階に京一本店はあります。
ビルの前には手書きの立て看板があり、カレー中華がおすすめされていました。
店の入り口左手にあるショーケースの中には、ラーメンや丼物のサンプルが所狭しと並んでいましたが、カレー中華のサンプルの姿はなく、その正体はまだ分かりません。
店内はいたって普通の定食屋という雰囲気。壁には筆で力強く書かれた品書きが貼られていました。
席に着くと「京一」のロゴが入った湯飲みに入ってお茶が運ばれてきました。メニューの表紙には「京一うまいお献立」と書かれていました。
メニューを開くとこんな感じ。麺類や丼物の他にも甘い物やかき氷も用意されています。
注文して5分ほどして出てきた「カレー中華」(税込680円)です。なんとラーメンどんぶりからあふれそうなほど、なみなみとカレーが注がれています。店員もこぼさないようにゆっくりと慎重に運んできたので、見ているこちらも少しヒヤヒヤします。またレンゲと取り皿も一緒に運ばれてきました。
どんぶりの縁ギリギリまで広がるカレーは圧倒的で、長辺143.6mmのiPhone Xと並べるとその広大さがよく分かります。
さっそくレンゲでカレーを一口すすってみます。見た目は普通のカレーなのですが、意外なことに食べてみると最初に優しい甘さが広がり、そのあとじわりと辛さがやってきます。とろみのついたカレースープのベースとなっているのは豚骨と鶏ガラで取ったこだわりのスープとのことで、しっかりとしたコクがあります。
箸でどんぶりをすくってみると、カレーに沈んだ中華麺が持ち上がります。中太でストレートの中華麺は少し柔らかめにゆであげられていて、とろみのついたカレーによくからみます。また京野菜のひとつである九条ネギの刻みもトッピングされていました。
カレーには、牛肉文化の関西地方らしく、甘めに煮込まれた牛肉が入っていました。カレースープにある優しい甘さの正体はこの牛肉の煮込みで、かみしめると甘さと牛肉のうまみがあふれます。
他にも具には薄く切ったかまぼこが入っていました。カレー中華を食べていると、ちょうどお昼時だったのもあり、昼食を食べに来るお客さんも増えてきました。京都の四条大宮は京福電気鉄道の本社や銀行が並ぶオフィス街であり、社員証をぶら下げたサラリーマンの客が多く、カレー中華を注文する声が何度も聞こえて、カレー中華の人気ぶりがうかがえます。
こちらは食後に頼んだあんみつ(税込550円)です。桃とパイナップルとみかんといったフルーツ、無色と緑色の寒天、赤いさくらんぼ、白玉と粒あんが入っていました。
ミカン缶・桃缶のシロップと粒あんの甘さがじんわりと優しく、どこか懐かしさを覚えます。白玉はもちもちしていて、寒天の歯ごたえはしっかりしていました。
カレー中華を実際食べてみると、懐かしさを覚える優しい味ながらボリュームも満点で、かなりアリ。地元の人からも愛される人気メニューとなっているのも納得の一品でした。いつからこの店があるのか気になって店主に聞いたところ「創業70年」とのことだった京一本店は、営業時間が11時から21時30分まで、定休日は木曜日となっています。
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