225kgの荷物を積んで輸送できるドローンをボーイングが開発してテスト飛行に成功


旅客機などで知られる航空宇宙大手のボーイングが、最大で500ポンド(約226kg)の貨物を搭載して飛ぶことができる貨物ドローンのプロトタイプを作成してテスト飛行にも成功していることを公表しました。

Boeing: Unlocking the Future of Flying
http://www.boeing.com/features/2018/01/cargo-air-vehicle-01-18.page

Boeing unveils unmanned air cargo prototype designed to carry up to 500 pounds – GeekWire
https://www.geekwire.com/2018/boeing-unveils-new-unmanned-air-cargo-prototype-designed-carry-500-pounds/

ボーイングが開発したドローンのプロトタイプは4本のアームに8枚のローターを装備する「オクタコプター」で、「eVTOL」(electric vertical-takeoff-and-landing:電動垂直離着陸)性能を備えた無人貨物輸送機として開発されています。250ポンドから500ポンド(約113kg~226kg)の荷物を搭載し、半径10マイルから20マイル(約16km~32km)の範囲を飛行することができる性能を備えているとのこと。ボーイングのエンジニアチームが設計から製作の全てを担当したとのことです。


プロトタイプの組み立てが行われている様子や、実機が飛んでいると思われる様子は以下のムービーから確認が可能。実際に貨物を搭載している様子を見ることはできませんが、YouTubeムービーのサムネイルでは機体の下にワイヤーのようなものがぶら下がっている様子を見ることができます。

Future of autonomous air travel: Boeing unveils new cargo air vehicle prototype - YouTube


「わずか3カ月で、我々は設計図の段階から実機のドローンを作り上げました」と語るBoeing HorizonXのPradeep Fernandes氏。Boeing HorizonXはボーイングの中で新しい技術の開拓を進めるベンチャーファンドの名称です。


プロトタイプは金属製のパーツを使って作り上げられていることがわかります。想定される貨物重量が200kg以上にも達するため、丈夫な金属が用いられているようです。


詳細な仕様は公表されていませんが、機体サイズは4.5m×5.5mで、重量は奇しくもボーイングらしい「747ポンド(約339kg)」とのこと。機体重量に貨物重量をプラスした最大離陸重量は実に565kgにも達し、他に類をみない巨大ドローンということになりそう。


初飛行の様子か、施設内でふわりと浮かび上がるプロトタイプの様子。機体に加え、バッテリーもボーイングが独自に製作したものが使われているとのこと。


ボーイング研究開発チームのDavid Neely氏はこの機体の先にあるゴールについて「世界がつながる仕組みを変え、荷物を輸送する技術を変えること」と語ります。


機体はまだプロトタイプ段階のため、実際に運用が開始される段階などは未定の模様。輸送ドローンに関してはAmazonなどが宅配ドローンの開発を進めていますが、輸送力が全く違う次元にあるボーイングのドローンは、また違ったところに狙いを定めているようです。

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