レビュー

4K&360度のカメラ「RICOH THETA V」を使って4Kライブストリーミングしてみた


RICOH THETA V」を使用して4Kライブストリーミングを配信しようと思ったのですが、「RICOH THETA V」の出力そのままでは配信ソフトに取り込めませんでした。そこで「リコーイメージングお客様相談センター」に相談してみたところ、検証用のソフト「RICOH THETA UVC 4K」を使わせてもらうことができたので実際に4Kライブストリーミングに挑戦してみました。

お問い合わせ | RICOH THETA
https://theta360.com/ja/support/contact/


「RICOH THETA V」のライブストリーミング以外の機能はいったいどれほどのものなのか?については以下の記事が詳しいです。

360度の4K/30fpsムービーが撮れ空間音声記録に対応した「RICOH THETA V」レビュー、前モデルからどう進化したのか? - GIGAZINE


あらかじめライブストリーミングを行うPCに「RICOH THETA UVC 4K」をインストールし、PCを再起動しておきます。「RICOH THETA UVC 4K」は検証用のソフトということで、動作が安定しておらずクラッシュしやすいため慎重に作業する必要があります。

今回のライブストリーミングのレビューには「YouTube Live」を使用します。まずYouTubeのトップページから「アップロードボタン」をクリック。


アップロード画面の右側にある「ライブ ストリーミング」の「始める」をクリックします。


ライブストリーミングの360度設定をオンにするためには「今すぐ配信」ではなく、「イベント」を作成する必要があります。左から「イベント」を選び、右上「新しいライブイベント」をクリック。


タイトルなどの基本情報を入力し、下にある「種類」を「カスタム」にします。


「詳細設定」タブをクリックして「このライブストリームは360度です」にチェックを入れ、「予定を作成」をクリックします。


「取り込み設定」をクリックし、「取り込みの基本設定」を「13Mbps~30Mbps」にします。


ここで配信ソフト側の設定をやっていきます。今回使用するのは「Open Broadcaster Software」という、一般的には略してOBSと呼ばれるフリーソフト。まずはOBSに映像を取り込みます。映像ソースの欄にある「+」をクリックし、「映像キャプチャデバイス」をクリック。


プロパティの「デバイス」で「RICOH THETA V 4K」を選択し、「OK」をクリックすると……


配信画面に取り込むことができました。続いて右下の「設定」をクリックして開きます。


「配信」タブを開き、サービスに「YouTube /YouTube Gaming」を選択。


「ストリームキー」欄には、ブラウザの「取り込みの基本設定」ページに表示されている「ストリーム名」をコピー&ペーストします。


「出力」タブへ移動し、「映像ビットレート」を「30000」に設定します。


「映像」タブでは解像度とFPSの設定をします。今回は4K配信なので解像度を「3840x2160」に設定し、FPSは「30」としました。「OK」をクリックして設定画面を閉じます。


「配信開始」をクリックしてYouTubeのサーバーにストリームを送ります。まだ本当の配信が始まるわけではありません。


ブラウザへ戻り、画面上部のタブから「ライブコントロールルーム」をクリックします。PCからYouTubeのサーバーへの配信がうまくいっていれば「ストリームの状態」が「良好」と表示されます。「データがありません」と表示された時は何かの設定が間違っているので再確認が必要です。YouTube Liveの「ストリームキー」は配信ごとに変わるので特に注意が必要です。無事「良好」になれば「プレビュー」をクリックして進みます。


確認のポップアップが出るので「OK」


下に「プレビュー」が表示されました。


うまくいっているのを確認したら「ストリーミングを開始」をクリックし、確認のダイアログが出るので「OK」をクリックします。


4K画質で配信できました。4K画質ということで細部まで詳細に見ることができ、まったくストレスを感じません。今までの画質ではつぶれてしまっていたような文字が読み取れたり、人の微妙な表情が読み取れたりするなど、画質の大切さを改めて気付かされました。360度映像でもあるのでマウスのドラッグで映像内を見渡すことができます。


配信を終了するには「ライブコントロールルーム」の「ライブ配信を停止」をクリックすればOK。


なお、長時間配信していると「RICOH THETA V」本体はかなり熱を持ちます。「FLIR ONE」を使ってライブ配信中の温度を計測すると50度ほどまで上がりました。

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