×
ソフトウェア

広告自動クリック拡張機能「AdNauseam」をウェブブラウザ「Pale Moon」ではブロックすることに

by Antoni BCN

Firefoxのクローンブラウザである「Pale Moon」で、表示したページの広告を自動でクリックする拡張機能「AdNauseam」がブロックされたことについてユーザーから反発する意見が寄せられています。

AdNauseam extension blocked - Pale Moon forum
https://forum.palemoon.org/viewtopic.php?f=46&t=16504


「Pale Moon」はFirefoxからフォーク(分岐)した、Moonchild Productionが独自に最適化を行っているウェブブラウザです。もとがFirefoxであることから、Firefox向けの拡張機能をそのまま同じように使えるところも大きなメリットです。

そのFirefoxで、2017年11月にリリースされる予定となっている「Firefox 57」をもって、使える拡張機能がWebExtensionsで開発されたものに限定され、WebExtensions以前の技術で開発されたレガシー拡張機能は使えなくなります。これを受けて、FirefoxからPale Moonへの移行を考える人も出ていた中で噴出したのが、Pale Moonでの「AdNauseam」ブロック措置です。

「AdNauseam」は「対ウェブ広告向け拡張機能」ですが、広告をフィルターに基づいてブロックする拡張機能とは異なり、表示したページ内にある広告を自動ですべてクリックしたことにする拡張機能です。これは、ウェブ広告のユーザー追跡を無意味なものにすることを目的としたもので、公式サイトでは「一方的な監視に対する個々のユーザーによる反撃」とうたわれています。Firefox向け・Chrome向け・Opera向けに提供されていますが、Chromeウェブストアからは2017年1月に削除されています。

AdNauseam - Clicking Ads So You Don't Have To
https://adnauseam.io/


Pale Moonの開発者であるMoonchild氏によると、AdNauseamによるクリックはニセクリックであり、サードパーティを含め直接的な損害を与えうる一種の「マルウェア」と考えられるものだったため、ブロックリストへの追加を決めたとのこと。もしユーザーがAdNauseamを使いたい場合はabout:configを編集し、ブロッキングレベルを3まで上げる必要があります。

一方で、ユーザーからは「AdNauseamはマルウェアではなく、その使用・不使用を決めるのはあくあまでユーザーであり、開発側でブロックすべきことではないのではないか」といった意見が上がりました。Moonchild氏は「広告ブロック」自体については反対ではなく、むしろユーザーがそういった拡張機能を求める心は理解しているようですが、AdNauseamの動作は見過ごせないということで、ブロックの方針を撤回するつもりはないようです。

・関連記事
広告ブロック用フィルタに追加されたドメインがDMCA侵害申し立てで削除される - GIGAZINE

Googleが広告ブロック機能をChromeに標準搭載することを検討か - GIGAZINE

モバイルの広告をブロックする「広告ブロックブラウザ」のユーザー数は2015年から90%も増加 - GIGAZINE

使える「広告ブロック拡張機能」10選 - GIGAZINE

広告を消す拡張機能「Adblock」をネットユーザー全体の5%が利用している実態が明らかに - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by logc_nt