iPhone 8はユーザーが画面を見ていると顔認識機能で自動的に通知音をオフにする機能を実装か
2017年秋にも発表とみられる「iPhone 8(仮称)」には3D顔認証機能が搭載されるとうわさされており、従来のTouch IDを廃止して顔認証によるロック解除が実装されるとの予測が飛び交っています。そんな中、Appleが提供しているファームウェアの中に、この顔認証機能を活用することでユーザーが画面を見ている時には通知音を鳴らないようにするという機能が存在していることが浮き彫りになっています。
iPhone 8 Facial Recognition Appears to Support Payments, Multiple Faces and Third-Party Apps - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2017/08/09/iphone-8-facial-recognition-payment-support/
その存在に気付いたのは、iOSアプリ開発者のGuilherme Ramboさん。7月28日にAppleが公開したHomePodのファームウェアの中に、顔認証と通知オフに関するものと見られるプログラムのクラスが存在していることを発見し、Twitterで公開しています。
What @jsnell talked about on the last @_upgradefm is true: the iPhone will suppress notification sounds if you're looking at it pic.twitter.com/eFzKUfZYDx
— Guilherme Rambo (@_inside) 2017年8月8日
Ramboさんが示した2枚の画像は以下のとおり。「TLAttentionAwarenessObserver」というクラス名が書かれており、さらには「supportsAttenuatingTonesForAttentionDetected」とあたかも「検知時には通知用の音をアッテネート(減衰)することをサポート」とも読み取れる文字列が書かれています。
iPhoneを使っていると、WebページやYouTubeなどを見ている時に「ピコン♪」という音とともに通知が表示されてしまい、再生中の音楽や動画の音声が小さくなってしまうことがよくあります。この機能は、顔認識ならではの機能を活かすことで「いまユーザーが画面を見つめている」ということをiPhone(あるいはiOS)が認識して、通知を控えるというものになるのかも。
現時点ではあくまで「HomePodのファームウェアにそれらしきクラスが見つかった」という段階の出来事であり、実際のところはまだまだ不明な段階ではあります。しかし、顔認識機能を使うことで、ハンズフリーのロック解除だけではなく、さらに便利なユーザーエクスペリエンスを提供できる可能性が秘められている、ということはよくわかります。さらに、Apple Payの支払時の認証を顔認識機能を使うことができるとも報じられており、新しいiPhoneではどのような機能が実現されるのか、気になるところです。
◆おまけ
顔認識機能とは直接の関係はありませんが、iOS 11ではビデオ撮影時のポーズと撮影再開が可能になる可能性が報じられています。これまでだと、撮影を止めるごとに新しい動画ファイルが作成されていましたが、撮影中のポーズが可能になると撮影後の編集を省いてサクッと動画をSNSなどに公開することが可能になりそうです。
iOS 11's Camera app could finally let you pause and resume video recording
http://www.idownloadblog.com/2017/08/09/iphone-8-ios-11-pause-resume-video-recording/
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