見事な連係でシュート&ディフェンスを見せる白熱かつスピーディーな「ロボカップサッカー・小型リーグ」
「2050年までにサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という目標から始まったロボカップの華と言えばやはり「ロボカップサッカー」。ロボカップ2017の会場内の特設サッカー場では、ロボットの大きさごとに各種リーグ戦が行われていました。もっとも小さな「小型リーグ」の試合では、人間顔負けのフォーメーションプレーが活用されています。
リーグ - ロボカップサッカー | RoboCup2017 Nagoya Japan(ロボカップ2017)
https://www.robocup2017.org/leagues_football.html
ロボカップサッカー小型リーグのフィールドは、長さ9メートル×幅6メートルのカーペット。
6対6のチーム戦。ボールはゴルフボールが使われています。
ロボットは直径18センチメートル、高さ15センチメートル以下。
前方のオレンジ色の部分でボールをはじき飛ばすように蹴ります。
ロボットはコントローラーで操作するのではなく、それぞれが自律的に判断して動きます。
天面の模様とゼッケンでロボットを見分けることが可能。
フィールドの上4カ所に設置されたカメラの映像は、ロボットがビジョンシステムとして認識するとのこと。
審判のジャッジの情報もチームから無線でロボットに伝えられます。
このような棒でボールを覆うことで、セットプレーがなされます。
ロボットが自律的にプレーしているとは信じられない連係プレーは、以下のムービーで確認できます。
パスありプレスありの「ロボカップサッカー・小型リーグ」の見事な連携プレー@ロボカップ2017 - YouTube
単にボールに集まるのではなく、相手の配置もみつつはげしくポジション争いしています。拮抗しているので、なかなかゴールが決まらないほど。
人間のサッカーと同様に、セットプレーからチャンスが生まれることが多いようです。
コーナーキックから見事にゴールを決める「ロボカップサッカー・小型リーグ」@ロボカップ2017 - YouTube
小さなマシンが驚くほどクイックに走りまわってボールの奪い合いをする様子は見応え十分。すでにゴルフボールを使ったサッカーでは人間を凌ぐレベルに到達しているかもしれません。
・関連記事
「ロボカップ2017名古屋世界大会」現地取材記事まとめ - GIGAZINE
激しいぶつかり合いと緻密なパス回し、白熱の頭脳戦が展開される「ロボカップサッカー中型リーグ」のゲームが面白過ぎる - GIGAZINE
市販のロボット「NAO」を使ってロボットプログラミングの腕を競い合うロボカップサッカーが思わず笑ってしまうゲームを展開 - GIGAZINE
サッカーボールを時速200キロ超で蹴飛ばす「カストロール1号」の強烈キックを体感してきた - GIGAZINE
Googleが買収した日本の「Schaft」が、膝のない独自構造で安定感抜群の二足歩行ロボットを初披露 - GIGAZINE
勝率100%の「じゃんけんロボット」がさらにパワーアップして「バージョン3」に - GIGAZINE
・関連コンテンツ