レビュー

ポピュラス・フェイブル・ダンジョンキーパーなどを作った伝説のゲームデザイナーによる最新ゲーム「The Trail」


ファンタジーRPG「フェイブル」シリーズや「ダンジョンキーパー」、プレイヤーが神となる「ポピュラス」シリーズ、「テーマパーク」などを手がけた伝説のゲームデザイナーのピーター・モリニュー氏の最新作「The Trail」がiOS・Android向けに登場しています。The Trailは基本無料でプレイできるアドベンチャーゲームになっているとのことで、実際にプレイしてみました。

Play The Trail on Mobile — Kongregate
http://www.kongregate.com/pages/the-trail-mobile

The Trailは三人称視点のアドベンチャーゲーム。基本は一本道で、ただひたすらアイテムを集めて進んでいくのですが……


道中では他プレイヤーと交易したり、アイテムを作ったりなど、プレイヤーの旅を盛り上げる要素がたくさんあり、基本プレイ無料であることに少し驚くくらい。


また、「Eden Falls」という場所にたどり着くと、土地を購入し他のプレイヤーと協力しながら街を成長させるという、それまでとは少し違ったゲームになるのが特徴です。


美しい風景の中をテクテクと歩きながら冒険している様子は以下のムービーから確認可能です。

ポピュラス・テーマパーク・ダンジョンキーパーなどを作った伝説のゲームデザイナーによる新作ゲーム「The Trail」をプレイしてみました - YouTube


ゲームを始めたら、名前を入力しプレイするキャラクターを写真の中から選びます。


序盤は、ゲームのシステムを説明してくれるチュートリアルのキャラクターがいるので安心。キャラクターを下から上に向かってスワイプすると、キャラクターがテクテクと歩き始めます。


画面をグリグリするとカメラを動かせますが、キャラクターはまっすぐ進みます。道から外れて別の場所などには行けない一本道です。


旅が始まると山道を歩くことに。


The Trailの魅力の1つがほんわかとした音楽と、美しい風景です。敵と戦ったりパズルをしたりするようなスピード感あふれるゲームではなく、まったりと世界の雰囲気を満喫するようなゲームを好きな人なら気に入りそう。なお、歩いていると、画面左上にあるハートで示された体力が少しずつ減っていきます。


ひらすらテクテク歩いていくとキャンプ場に到着しました。キャンプ場は、近づくと強制的に入ることになり、滞在することで体力を回復することが可能です。


休憩が終わったら、再び旅へゴー。


歩いていると、空中にアイテムが浮遊しているのを見つけました。アイテムは、他のアイテムを作るクラフトや交易に使えます。アイテムを取るには、画面下部に見えているカバンに向かってスワイプするだけでOKです。


左下にあるカバンのアイコンを開くと、カバンの中身を確認可能。持ち運べるアイテムの数は決められておらず、カバンに入れられるだけ持ち運べます。


アイテムを拾いながら、次のキャンプ場に到着すると、ハットをかぶった女性に遭遇。


この女性はプレイヤーにクエストを発注してくれます。クエストは、基本的に特定のアイテムを集めれば、新しいアイテムをクラフトするための「レシピ」を得られるというもの。「探検家」「商人」「木こり」「ハンター」の4つにジャンル分けされたクエストがあり、受けられるのは1回につき1つまで。受注したクエストをクリアすると、次のクエストを受けられるようになります。


クエストの進捗状況は、画面左下に表示されている赤い鳥から確認可能。画像の場合だと、クリアするのに必要な貝殻13個のうち7個を集めた状態です。


キャンプ場を出たら、再び徒歩で進みます。序盤はとにかく目についたアイテムをすべて収集しまくるのがベスト。


クエスト対象の貝殻以外のアイテムもドンドン拾っていきます。


なお、歩いている途中でライフがゼロになってしまうと……


パタリと倒れてしまいます。ライフがゼロになると、有料アイテムで復活するか、ライフが回復するまで倒れたまま待つ必要があります。倒れている間は、数秒おきにカバンの中からアイテムが外に飛び出していくので、ライフがゼロにならないように注意して進むのがベター。飛びだしたアイテムは、通りがかった他のプレイヤーに拾われてしまいますが、裏返せば他人が倒れたときは、その人のアイテムを横取りできるということ。なお、他のプレイヤーがライフを回復してくれることもあるそうですが、今回のプレイでは助けてくれるプレイヤーに会うことはありませんでした。


ライフを回復するには、回復系のアイテムを使えばOK。カバンを開いて回復アイテムの「リンゴ」を長押しして、ナイフとフォークのアイコンをタップすればライフを回復できます。


序盤は特に問題なく進めるはずでが、目的地の「Ede Falls」までは14.4kmもあります。キャンプ場から次のキャンプ場まではだいたい500mから800mほどで、普通にプレイしていたら2~3分くらいかかります。


このキャンプ場では「クラフト」をしてみます。


「クラフト」は拾ったアイテムを合成して新しいアイテムを作り出す行動です。作れるアイテムはクエストをクリアして入手したレシピに基づきます。今回は貝殻を集めるクエストをクリアして入手した「シンプルなモカシン」を作ってみます。9個並んだマスにうっすらと表示されているのがクラフトに必要なアイテムで……


カバンの中からそのアイテムをタップ&ホールドで所定の場所にドロップすればOKです。


必要数をマスに並べたら右側にあるレバーを下にスワイプします。


これでアイテムの完成。うっすらと見えている「0.4」というのはアイテムの強度で、これがゼロになると壊れてしまいます。また、「3s」というのは、「残り3秒でアイテムを使えるようになります」という意味です。


作った「シンプルなモカシン」は、靴のアイテム。モカシンを履くには画面右側にある服のアイコンをタップ。


カバンの中にあるモカシンを、靴のアイコンのところにドロップすればOKです。着用できるアイテムは「帽子」「カバン」「上着」「ズボン」「靴」の全部で5種類。服を着ているとライフの増加やライフ減少スピードの低減、歩行速度の向上など、さまざまな効果が付与されます。


なお、服がボロボロになってしまうと、以下の画像のようにパンツ一丁で旅をすることになります。


キャンプ場で行えるもう1つのことが「交易」です。交易は他のプレイヤーとアイテムを売買するもので、ゲーム内通貨の「Chits」を入手できます。他のプレイヤーと交易している様子は以下のムービーから確認可能です。

伝説のゲームデザイナーによる新作ゲーム「The Trail」のkはこんな感じ - YouTube


交易は、右に向かって進んでいくベルトコンベアの上で行います。まずは、売りたいアイテムをタップ&ホールドでベルトコンベアの上にドロップ。


ドロップしたアイテムは右に向かって流れていきます。画面上部に表示されているのが、交易相手です。


運が良ければ交易相手がアイテムを購入してくれます。


しかし、ほとんどの場合は他のプレイヤーはアイテムを購入してくれません。


ベルトコンベアに載せられたアイテムは、ベルトにのって右に進めば進むほど値段が下がっていき、一番右までいくと交易失敗。ただし、最低金額はもらえるので心配無用です。


相手プレイヤーが、自分の欲しいアイテムを出品したら、そのアイテムをタップ&ホールドで自分のカバンに入れるだけで購入できます。右に行けば行くほど価格は安くなりますが、他のプレイヤーに買われてしまう可能性もあるので、この辺は駆け引きのポイントです。


画面の赤枠にある枝が一番右に到達すると、交易タイム終了です。


なお、交易が終わるたびに、その交易中に最も利益を出した人に特別なプレゼントが付与されるので、積極的に1位を狙う方が良いです。


拾ったアイテムよりクラフトしたアイテムの方が圧倒的に高い値段で取引されます。そのため序盤は「アイテム収集」「クラフト」「交易」の順番でサイクルしながら進めるとスムーズにゲームをプレイできるはずです。


また、レシピを入手すれば、アイテムを収集するために使うアイテムを作ることが可能になります。以下の画面では「石斧」を作ってみました。


石斧は道中に現れる「折れた木」を切ってアイテムをゲットできるアイテム。「折れた木」をタップすると……


木が画面いっぱいに表示されます。


この状態で左から右にスワイプを行うことで、石斧を木に打ち付ける動作を行います。1回のスワイプで1回分の切り込みが入り、切り倒すまでには5~6回のスワイプが必要です。なお、スワイプするごとに、画面右下に表示されている石斧の耐久度が減っていき、ゼロになると使えなくなります。


木を切り倒すと、木の中からアイテムが3~5個登場。この数は、その時々によって変動します。


狩猟用のアイテムは石斧だけではなく、ウサギを狩るための「スリングショット」なども作成可能。


スリングショットは対象に向かって石を飛ばす武器。ぴょこぴょこと飛び回るウサギを正確に狙うのは、思ったよりも難しいです。


旅を続けていると大きな川に到着。川を渡るには800Chitsを支払いチケットを購入する必要があります。もしChitsが足りなければ道を引き返してアイテムを収集し交易でお金を稼ぐか、有料アイテムでチケットを購入することになります。ただ、普通にプレイしていれば、この時点で800Chits持っているはずです。もし、Chitsが足りなければ、道を引き返してアイテムを収集し交易でお金を稼ぐか、有料アイテムを使ってチケットを購入できます。普通にプレイしていれば、この時点で800Chits持っているはずです。


川を渡ったら再び徒歩でEden Fallsを目指します。


アイテムをクラフトして交易したり……


ライフがなくなってしまわないように衣服もちゃんとクラフトしたりして順調に冒険を進めます。


なお、旅をしているとサンバのダンサーのようなキャラクターが走っていくことがあります。サンバのダンサーをタップすると、画面が切り替わって広告動画が再生され、最後まで見ると貴重なアイテムをゲット可能です。


また、貴重なアイテムをゲットできるキャラクターとしてアライグマも登場。アライグマは、姿を現した後にプレイヤーの周囲に隠れるので、見つけてアイテムと同じようにスワイプすれば貴重なアイテムをもらえます。


Eden Fallsまで残り2.6kmというところで再び川に出会いました。この川を渡るためのチケットは「5000Chits」必要。この時点で5000Chitsはかなり高額で、プレイ時の不足分は3717Chits、まったく足りませんでした。


お金を稼ぐため、今まで通ってきたキャンプに戻ってやり直します。


5000Chitsを稼ぎ出すためにアイテムを収集しまくり……


動物を狩りまくり……


できるだけ高価なアイテムをクラフトして交易で売りまくること数時間。


ようやく5000Chits稼ぐことができました。1回の取引で200~400Chitsくらいしか稼げなかったため、5000Chits貯めるのは一苦労でした。


川を渡ればEden Fallsまであとちょっと。


ついに念願のEden Fallsに到着。Eden Fallsには複数の町があって、その中の1つに入植することになります。今回は「Stonewall」を選択。


さまざまなプレイヤーがすでに家を建てている街を、スワイプしていくと……


「売り出し中」の土地を発見しました。「売り出し中」の看板をタップすると……


その土地を購入することが可能。価格は「1000Chits」でした。


これでようやく街の一員に。ここからは自分の家をアップグレードしたり、家具を購入したりして家を大きくし、街の発展に貢献していきます。


土地を購入すると、工事中の白い幕が出てきて……


小さいながらも家が建てられました。タップすると家の中に入れます。


まずは家具をタップ。


最初はレベル1の家具を設置可能です。


家具以外にもラグを設置できる「床」や……


窓を設置できる「壁」……


観葉植物を設置可能な「アクセサリ」などがあり、自由にカスタマイズできるようになっています。


ラグや窓、棚を設置すると、部屋が豪華になりました。


なお、最初に設置できる「シェア棚」は収集したアイテムを保管できます。ただし、「シェア」の名前の通り、街の他の住民も自分のシェア棚を使えるので、アイテムを放置していてると他のプレイヤーに使われてしまうこともあります。


そんなときに便利なのが「プライベートチェスト」です。プライベートチェストはカギが付いているので、他のプレイヤーにアイテムを使われる心配もありません。


家具を買うにも、家をアップグレードするにもChitsやアイテムが必要。アイテムは今まで通りに山をテクテク歩いて収集します。なお、Eden Falls以降も新しい道が登場し、収集できるアイテムもどんどん増えていきます。収集できるアイテムが増えれば、クラフトのレシピも増えて、より高度なアイテムを作成可能になるというわけです。


何回も道を行き来して、家のアップグレードに必要なアイテムをゲットしました。家の中に入って画面左にある「アップグレード」をタップ。


クラフトと同じ要領でアイテムをセットしてレバーを引くと……


家が工事中になります。


工事が終わると家が少しだけ大きくなりました。家をアップグレードすると、高いレベルの家具を購入可能になります。


なお、現在の街ではアンロックされていませんが、「店」や「材木置き場」といった建物が街にはあり、アンロックされると新機能が開放されるとのこと。街が成長すると、結婚して家庭を持ったり、独自のビジネスを展開したりすることが可能になります。


「The Trail」は基本プレイ無料なのが信じられないほどさまざまな要素が詰まりまくっていて、やり応えたっぷりのゲームです。Eden Falls到達前と後では、できることが全く異なるのもポイントです。ただし、Eden Fallsに到達するには、少なくとも数時間のプレイが必要。今回はゆっくりプレイしたこともあり8時間くらいかかってしまいましたが、効率良くプレイすれば3~4時間で到達できそう。有料で販売されているアイテムを使えばもっと早く到達できますが、課金せずにマッタリとプレイするのもオススメ。あえて言うならば、日本語にローカライズされているとはいえ、「日本語訳」になっていない箇所が多々あるので、そこは今後の改善に期待したいところです。

The Trailを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/the-trail/id1147002179

The Trail - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kongregate.mobile.thetrail.google

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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