モジュールを追加して収納力を増やせるBLACK EMBERのバックパックを使ってみた

2014年にKickstarterへ現れたモジュールを組み替えて自由にカスタム可能なバックパック「EMBER EQUIPMENT」は、無事キャンペーンを成立させて製品化され、その後も順調に製品の改良が重ねられています。第1世代と第3世代を使い比べてみると、その着実な進歩が感じられました。
BLACK EMBER MODULAR BACKPACKS
https://blackember.com/

Kickstarterのキャンペーンが始まったときの記事がコレ。
モジュールを組み替えて自由にカスタム可能なバックパック「EMBER EQUIPMENT」 - GIGAZINE

記事化した時点でキャンペーンは成立していたので製品化は決まっていました。どんなバックパックなのか気になって出資していたので、2014年9月に実物が到着。
◆第1世代バックパック
これが到着したバッグ本体。大きさはちょうど機内持ち込みできるぐらいのサイズで、容量は20~25リットルほど。3列に並んだ2つの出っ張りがこのバッグの最大の特徴です。

背負う面はこんな感じ。

全装備が手に入る「OUTFITTER PACK」に出資したので、ポーチ(ケース)やストラップがいろいろとついてきました。

ケースは先ほどの出っ張りに固定して使います。取り付けるときは強力マグネットで「カチャ」とくっつけるだけですが、外すときには出っ張りを外す必要があるので、使っている最中にぽろっと取れてしまうことはありません。

ケース類を取り付けるとこんな感じになって、本体以外にも収納力のあるバッグとして使える……はずでした。

しかし、こういうものはやっぱり実物を見て触ってみないと細かい部分はわからないもの。確かに内部収納力は高いのですが、メインの収納口が狭いという問題が明らかに。これは衣類圧縮袋に入れた1日分の着替えをバッグに入れようとしているところですが、圧縮袋を縦にしないと収納口を通りません。

中に入れてしまえば、圧縮袋を横にしてピッタリというぐらいのサイズ。

このままではA4用紙すら引っかかってしまいます。

これがなぜかというと、筒状になったカバンの収納口をカバンの外側に沿って曲げることで、カバン内側の生地が盛り上がってしまうため。

収納口の両端はモジュラーシステムで使われている同じ出っ張りで固定されていて、これを外すことで……

裏地の盛り上がりがなくなり開口部は広がるのですが……

それでもA4サイズがようやく通る幅になるだけ。衣類は1日に何度も出し入れするものではないのでこれでもいいのですが、デジカメや書類を頻繁に出し入れするとちょっと不便さを感じます。

この点はBLACK EMBERでも認識していたのか、第2世代のバックパックでは大きく開口できるように改善されました。
第2世代バックパックの1つ「SLATE PACK」

このように大開口が実現しました。

◆第3世代バックパック
さらに改善を遂げたBLACK EMBERの第3世代バックパックが登場したのが2016年のこと。これもKickstarterで10万ドルを集めてプロジェクトが成立。
BLACK EMBER MODULAR BACKPACKS by Black Ember — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/blackember/black-ember-modular-backpacks

2016年9月に完成した製品が手元に届きました。第3世代にはCITADEL PACK、TL3 PACK、HOLDALL MSNGR、DSLR CASEという4種類があるのですが、今回はCITADEL PACK/DSLR PHOTO-KITというセットに出資しました。

バックパックとしてのコンセプトには大きな変更はありませんが、まずモジュールを固定するための仕組みが変わったため、第2世代までのバックパックにあった出っ張りは消滅しています。

背負い面はこんな感じ。

まずバッグの縦いっぱいのサイズを使った平らな収納スペース。

背負い面との境目にはクッションでしっかり保護されたノートPC収納スペース。

写真では12.1型のLet'snote CF-SZ5を収納。

メインのファスナーは底面両端まで開いて、バッグの中身を底まで見られるようになりました。

背面側にある小ポケットはタブレットなどを入れるためのもの。ちょっと底面から浮かせて取り付けられているため、A4サイズのものを入れると天面にぶつかってしまう寸法なのが残念です。

反対側にはメッシュポケットが2段に設置されています。メインファスナーを全開にすることはあまりないはずなので、上のポケットによく出し入れするものを、下のポケットにはあまり出し入れしないものを入れておくと、うまく使い分けできます。

アクセサリーの1つ、DSLR(デジタル一眼レフ)ケース。

このようなクッションとウエストベルトがついています。

ベルトは取り外し可能。

取り付けると、単体でカメラポーチとして使えます。

内側全面にクッションが張られていて、カメラを優しく保護。ファスナーの隙間から見えるクッションは取り外し可能。バッテリーグリップのついていないようなデジタルカメラなら、レンズ付きの状態でもおおむね収納可能。

アクセサリーの1つ、POUCH N04。

裏側には4つの爪があって、バッグに固定できるようになっています。

面ファスナーで閉じられた部分にカード入れやスマートフォンを収納できるスリットが2つ。

メインルームは細かく分けられています。

アクセサリーの1つ、POUCH N02。これは爪2つで固定します。

POUCH N02もスリットが1つと、メインルームにメッシュポケットが2つ。コードや小物類の収納に役立ちます。

ほか、ハンドルやストラップ類。

ストラップはかなり簡単に取り付け可能。

だいたいフル装備にするとこんな感じで、これでも大型の機内持ち込みサイズ内ギリギリです。

メインのCITADEL PACK部分は高さ410mm×幅300mm×マチ180mm・25リットルなので第1世代とほぼ変わりないはずなのですが、全体的に確実に進化を遂げていて、使い勝手が大幅に向上。普段の通勤・通学からちょっとした出張・旅行まで、いろんな用途に耐えうるバックパックとなりました。
さらに高さ140mm×幅300mm×マチ150mm・7リットルのDSLR CASEを取り付けると、カメラを荷物から分けることができて収納力がさらに向上、数日の旅行でも問題ないカバンへと変形します。
このCITADEL PACK/DSLR PHOTO-KITの価格は388ドル(約4万4000円)ですが、記事掲載時点では310ドル(約3万5000円)に値引きされています。
CITADEL / DSLR PHOTO-KIT | BLACK EMBER
https://blackember.com/collections/gen03-collection-packs/products/citadel-dslr-photo-kit

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