取材

5つ星ホテルとはどんな場所なのか?伝統とモダンが融合した「ピューリッツァー アムステルダム」に泊まってみました


ホテルの等級は行う団体ごとにさまざまな基準がありますが、オランダのホテルは1つ星から5つ星の等級に分類されていて、5星が最高級に当たります。「5つ星ホテル」とはよく聞くものの、実際のところ何が違うのか?ということで、オランダ・アムステルダムにある「ピューリッツァー アムステルダム」に泊まってみました。

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ピューリッツァー アムステルダムがあるのはアムステルダムの中心地。アンネ・フランクの家、ダム広場、ヨルダーン地区などの有名な観光スポットまで徒歩15分以内ですが、運河のほとりにあり、非常に静かです。


ボートの向こう側にある暗めの茶色い建物がピューリッツァー アムステルダムです。


入り口はこんな感じ。


入り口にはたくさんの花が飾られています。大麻が合法化されているオランダ・アムステルダムでは、知らずに歩いても「なんか臭い」と感じるほど大麻の匂いが充満しているので、旅の行程が進むほどに、花で鼻をリフレッシュできることのありがたさを感じました。


入ってすぐ、ロビーの様子は以下のムービーから確認できます。

「ピューリッツァー アムステルダム」ロビーの様子 - YouTube


ロビーはワインレッドや黄色、鮮やかなブルーなど、明るい色の家具がありながらも落ちついており、非常に洗練されている印象です。


小さな丸テーブルには船の絵柄。大きなソファと、1人がけの小さなスツールがいくつか置かれていました。


奥には広々としたスペース。


軽食が食べられるラウンジになっていました。


ラウンジの周囲はガラス張りになっていて、光をふんだんに取り込める仕組み。室内でもお茶や食事ができますが、テラスで過ごすことも可能。


ブランコまでありました。


部屋は3階だったので、エレベーターで移動しますが……


エレベーターを待つ場所もシックかつゴージャスでありながらモダンというおしゃれすぎる空間です。


廊下を抜けて……


お部屋に到着。


部屋の鍵はかざすタイプのカードキーでした。


室内の様子は以下のムービーから確認できます。

「ピューリッツァー アムステルダム」室内の様子 - YouTube


今回泊まったのはシングルルームで、ベッドは広々としたクイーンサイズ。


ベッドの右サイドにはレトロな電話とメモ帳。


また、電話の向こうにはUSBポートが2つ。ベッドサイドでモバイル端末を充電したい人にはうれしいところ。なお、Wi-Fiは無料でした。


左サイドにはコンセントもあります。コンセントはこのほか、デスクまわりと、入り口にあるカードキーを差す部分の隣にありました。


ベッドの左側にはトートバッグと傘。その向こうにバスルームがあるのですが、丸窓でのぞき見できるようになっていました。


ベッドの足元にはやや長めのソファとスツールが置かれており、その向こうにデスクがあります。


デスクはこんな感じ。中央に鏡がありますが、鏡を下ろすとくぼみ部分がなくなり、真っ平らな机として使えるようになります。


ランプの下には絵はがきにもできるカードと色絵筆、ジャム、木製のチューリップなどが置かれていました。


反対側にはカップ&ソーサー2組と、紅茶のTバッグ・コーヒー・やかん、フレンチプレス式コーヒーメーカー。


デスクの右隣にはチェスト&大型テレビ。


テレビの前にはミネラルウォーター&炭酸水と、オランダの伝統菓子「ストロープワッフル」が置かれていました。


テレビの下にある扉を開けると、冷蔵庫など。


冷蔵庫の中には有料のドリンクやスナックがずらりと並んでいました。気づかずに要冷蔵の食べ物を街で購入してしまうと「自分で購入したものを入れられない……!」となってしまいそう。ホテルには食事ができる場所が複数あり、ルームサービスで食べ物を注文することもできるので、「スーパーでサラダを買ってきて部屋で食べる」というようなゲストの想定をしていない様子。


続いて、バスルームへ。大きな鏡と、可動式の小さな鏡がついています。


鏡の前には磨かれたグラス2つと、シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ローションといったアメニティー。歯磨きセットはありませんでしたが、フロントに言うともらえます。


洗面台はこんな感じ。


なお、洗面台の横にあるコンセントはひげそりなどにしか使えないため……


入り口にあるカードを差す部分の隣にあるコンセントを使う必要がありました。


トイレと……


その隣にシャワールーム。バスタブはありません。


クローゼットの中には、ハンガー、ドライヤー、金庫、スリッパなど。


引き出しの中にはランドリー用の袋と注文シートが入っていました。


今回は朝食付だったので、レストランの様子も見てきました。


朝食はビュッフェ+注文式。ビュッフェはこんな感じです。


スモークサーモンやハーブで燻した魚、酢漬けの魚など、冷たい魚料理や……


ハムやチーズ類、キッシュなど。


パンは種類豊富。


食パンは好きに焼けるようになっています。


このほか、果物やヨーグルト、シリアルなどもありましたが、今回はこんな感じで取ってきました。


さらにオムレツやパンケーキなど、温かい料理も注文可能。


ビュッフェもあるし、小ぶりかな?と思いつつフレンチトーストを注文したところ、東京のカフェなどで食べれば1000円は下らないぐらいの、ボリュームがあるフレンチトーストが出てきました。メープルシロップがたっぷりかけられているのですが、フレンチトースト自体も砂糖がまぶされサクサクに焼かれており、非常に甘いのですが、熱いコーヒーと一緒にたべると不思議にペロリと食べられてしまえる仕上がりでした。


運河沿いにあるので景色も抜群。美しい夜明けを見ながらゆったりとした朝を過ごすことができます。


ホテルの格付けは国が行うもののほか、ミシュランAAA NewsRoomなど複数の団体が行っていますが、オランダの場合はHOTELSTARSという組合が行っています。HOTELSTARSが定める5つ星の基準には「レセプションが24時間、複数のスタッフによって運営されていること」「接客係が駐車するタイプの駐車場があること」「コンシェルジュや案内係がいること」「いくつかのシートと飲み物のサービスがある広々としたレセプションホールがあること」「それぞれのゲストに対して花と共に個人的な歓迎があること、または部屋にプレゼントが置かれていること」「24時間食べ物や飲み物、ミニバーが部屋で提供されていること」「需要に応じてインターネットが使えるPCを部屋で利用できること」などが掲げられています。

普段、旅行する際はAirbnbを使ったり、修道院に泊まってみたり、中級ホテルや民宿やドミトリーを使ったり、と高級ホテルを使うことはないのですが、まず今回感じたのは非常に施設が洗練されていること。

また、ピューリッツァー アムステルダムに宿泊していて最も驚いたのは、朝食を取るレストランで初日に日本人であることがわかると「これしか話せないのだけど」と前置きした上でスタッフさんが「こんにちは」と話しかけてくれたのですが、翌日にはそのスタッフさんは「こんにちは」以外の「おはようございます」「こちらにどうぞ」「コーヒーですか?」というような日本語をマスターしてきていたこと。そのほかのスタッフさんの対応も非常に柔和かつ丁寧で、ホスピタリティのすごさを感じました。


上記の5つ星の基準を見てもわかるように「特にそんなサービスはいらない」と感じる人もいるはずですが、施設はどこもかしこも落ち着いた美しいつくりで、アメニティも充実しており「歓迎されている感」は強く感じました。またスタッフさんとの会話は多くありませんでしたが、その中でも印象に残る出来事がある、といういうのがホスピタリティの高さかも。宿泊先を選ぶ際は「自分が何を求めているのか」をはっきりさせることがまず重要ですが、疲れている人やリフレッシュをしたい人は、「日中は外で活動、食事も外、ホテルは寝るだけ」という場合でもリラックスした時間を過ごすことができそうです。

なお、シングルルーム1泊の価格は宿泊日や予約方法によっても異なりますが、記事作成時点で確認した価格は2万4000円ほどからとなっていました。

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in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

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