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Chromeアプリにウェブやムービーなどをオフラインで事前にダウンロードして閲覧できる新機能が登場


Android版Chromeでネット接続速度が遅い時にウェブページを最適化してデータ消費量を少なくする「データセーバー」、ウェブページ・音楽・写真・ムービーなどをダウンロードして後からオフラインで閲覧可能な「ダウンロードボタン」、新しいタブを開いて下にスクロールするとよく見るウェブサイトやユーザーが読みそうな最新記事などを表示するなど3つの新機能が公式ブログで発表されました。

Google Chrome Blog: Chrome on Android: Do more on every phone and network
https://chrome.googleblog.com/2016/09/chrome-on-android-do-more-on-every.html

データセーバー
2Gしかつながらない地域などネット環境の悪いところでは、見たいページやムービーが一向に読み込まれずコンテンツを快適に楽しむことができません。Chromeチームはモバイルウェブを誰でも快適に使えるようにするデータセーバーの機能を公開しました。Chromeの設定から「データセーバー」の項目をオンにするだけで使用可能で、テキストや画像などを圧縮して見た目はそのままに、全体で最大60%のデータを節約することができるとのこと。

同様の技術でムービーを圧縮できるGoogle公式アプリ「YouTube Go」がインド限定でリリースされていますが、わずか1週間でHD画質の動画14年分にあたる138TBものデータを節約することに成功しています。ChromeのデータセーバーでもMP4形式のムービーのデータを最大67%節約可能。ネット接続速度が遅くなると自動的にHTTPのウェブサイトを最適化する機能も追加されており、最大90%のデータをカットして約2倍の速度で読み込めるようになります。なお、この機能はAndroid版Chromeにすでに追加されていますが、iOS版はAppleがWKWebViewの仕様を変更しない限り配信できないそうです。


◆新しいダウンロード機能
Chromeの右上にあるメニューボタンをタップするとブックマークなどの各種項目が表示されますが、このページの上にある共有ボタンなどの並びにダウンロードボタンが追加されます。Chromeで開いたムービーなら画面サイズを最大化するボタンの横にダウンロードボタンが追加され、見たいコンテンツを先にサクっとダウンロードできるようになります。もしダウンロード中にオフラインになっても、オンラインになったら自動的にダウンロードを再開する機能も設けています。


右上のメニュー内に「ダウンロード」の項目が追加され、タップするとダウンロードが完了したコンテンツを後からオフラインで閲覧可能。映画の予告編などを自宅のWi-Fiでダウンロードしておいて、通学・通勤中の電車内などでネット速度やデータ残量を気にせず楽しむことができるわけです。なお、新しいダウンロード機能はChrome Betaで使用可能で、iOS/Android版Chromeにも近日中に配信される予定です。


◆個別に最適化された最新コンテンツのオススメ機能
ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツをChromeが学習し、好きなスポーツチームの試合結果やよく訪れるウェブサイトの最新記事などを新しいタブ内に表示する機能が追加されます。これにより新しいタブからブックマークを開いたり、検索したりしなくても、スクロールするだけでいろいろな情報を単一のタブ内で探せるようになります。この機能は次回のiOS/Android向けに次回のアップデートで適用される予定です。

見た目は以下のような感じで、タブを開いてスクロールしていくと……


ユーザーが興味を持ちそうな記事が表示されているのがわかります。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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