アリスのラブリー&ダークなところをモチーフにしたデザートフェア「アリスとハートの女王様からの挑戦状」に行ってきた
ヒルトン東京の1階にあるレストラン・マーブルラウンジで、2016年9月3日から「アリスとハートの女王様からの挑戦状」というデザートフェアが始まりました。これは、2016年5月23日から8月27日まで開催された「アリスからの招待状デザートフェア」の第二弾企画。モチーフとなっているのは「不思議の国のアリス」の後半、アリスとハートの女王様のエピソードで、ラブリー&ダークという「大人なアリス」の世界観となっています。
第一弾は非常に人気が高く、すぐに予約がいっぱいになって行くことができなかったのですが、第二弾は運良く滑り込むことができたので、ラブリー&ダークな世界を満喫してきました。
【マーブルラウンジ】「アリスとハートの女王様からの挑戦状」デザートフェア | レストランプラン | 各種プラン | 東京・新宿のホテルなら【ヒルトン東京】
http://www.hiltontokyo.jp/plans/restaurants/2828
ヒルトン東京の場所はここ、新宿駅西口から約1.1kmほど。東京メトロ丸ノ内線・西新宿駅のC8出口や、京王バス「新宿住友ビル」バス停からは徒歩1分ほどです。
ヒルトン東京の前に着くと、外からでもわかるほどの人がいて「まさか!?」と思ったのですが、これはほとんどがリムジンバス待ちの宿泊客。
……しかし、ラウンジにはラウンジで、入場待機列ができていました。入場時間は予約時に決まっているので、その時間を待っているところです。
ラウンジ内は大盛況、
やがて入場の時間が来ました。今回は、ラウンジ側の座席がすでに埋まっていたようで、ラウンジに隣接するバー内の席へと案内されました。ゆったりとしたソファー席で、居心地はかなりよく、ゆったりおしゃべりをしながらデザートを楽しめます。
入口近くにはこのような、背もたれがハート型の「女王様の椅子」が置かれていて……
王冠や杖、帽子やウサ耳をつけて写真撮影ができるようになっており、多くの人が撮影をしていました。
アリスとトランプの兵隊、さらにハートの女王様の飾り付けが行われています。
ケーキを取りつつ、撮影をする人の姿も。
「ラズベリーチョコカップケーキ」は、ラズベリーののったものと「Eat Me」というメッセージ付きのものが混ざっていました。このフェアのデザートは、総じてチョコレートの味がかなり濃厚。それ単体ならアリなのですが、一緒に使われているフルーツもそれぞれ個性が立っているため、酸味のあるフルーツとの組み合わせだと、チョコの甘みとちょっとケンカしているような印象を受けました。
真っ黒な「『Eat me』クッキー」も。
会場内にそびえたチョコレートファウンテンは「赤の女王の泉」と名付けられています。
ここにイチゴ、ホワイトマシュマロ、チョコレートブラウニーをつけて食べます。見た目は真っ赤ですが、イチゴ風味というわけではなく普通のチョコレート味です。
ふわっとほのかにカシスの風味がある「カシスパウンドケーキ」。このほかにもカシス使用のメニューはいくつかあって……
「チョコプリン、カシスムース」のカシスムース部分は、パウンドケーキに比較してかなりカシスの酸味が強め。ここも、チョコプリンの甘みとぶつかっている印象。
カットされたマスカットが目を引く「女王様タルトマスカット&アーモンド」。女王様タルトということで、マスカットは首を切られてしまったのでしょうか。タルトの内側はちょっと硬めのスポンジケーキ。
こちらは「女王様のタルト洋梨とラズベリー」。洋梨のさわやかにも感じる甘みが印象的です。
カシスクリームを包み込んだ「赤く塗っちゃえローズ・ロールケーキ」。やはりカシスクリームは酸味が強め。
トランプのスートが描かれた「ホワイトチョコのトランプ・タルト」。
見た目はホワイトチョコだけに見えるのですが、その下にブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー、チェリーのいずれかのソースが隠れています。これは色が濃いのでブルーベリーのようですが、ホワイトチョコの甘みが強かったため風味が隠れてしまい、どの味なのかはわかりませんでした。
このシュークリームは「首を切っておしまい! by女王様」。2段になっているシュークリームの首を女王様がはねようとしているようなのですが、2段は人気があるからか、残っているのはすでに首が切られた1段のものばかりでした。
「青りんごのパンナコッタ」。個人的には、ちょっと青りんごの風味が合わず残念。
「クロッフル」は、サクサクとしたクロワッサン生地でできたワッフル。他は食感の柔らかなメニューが多いので、さくっとした食感が楽しくもあります。
ジャムやあんこをのせて食べます。クロワッサンなので、だいたい何とでも合います。
「不思議の国のアリス」の後半のイメージを反映して、ただかわいいだけではなく「ラブリー&ダーク」な雰囲気を反映したメニューとなっているわけですが、このデザートフェアにはもう1つ、不気味なハロウィーンスイーツのコーナーも用意されています。以下、「グロかわいい」か「グロい」か人によって評価の分かれる不気味な見た目のメニューが含まれるので、食事前の人などは閲覧に注意してください。
全体的に暗い雰囲気のハロウィーンコーナー。
ガーゴイルの目が赤く光っています。
まずは「スパイダーネットケーキ」。クモの巣状のデザインは、むしろ美しさを感じさせるものです。
名前が不気味な「血塗られたムースケーキ」は、味は不気味ではないので安心。
「黒ごまとパンプキンのロールケーキ」は、見た目は焦げた丸太のよう。「ひょっとして苦い?」と思いつつ食べたので、ちょっと味覚が混乱しましたが、ごくごく普通のロールケーキの味です。
「魔女の帽子」はカシス風味の強い酸味と濃いチョコ風味の甘みがあります。帽子部分はクリームかと思いきやマシュマロのようにもっちりとしています。
その、魔女の帽子を被った魔女が作っていそうな「指クッキー」。
指はしっとりしたクッキー、指先の爪はアーモンドでできていて、そばにあるイヤな感じのブツはアーモンドクリーム。食べてみると甘いのですが……
なにぶん、見た目が悪すぎるのが難点。自分で取ってきておいてなんですが、食べられるものだとわかっていても、食べるのがキツかった品の1つ。
さらに不気味なものが続きます。ぎょろりと目玉がこちらを見据える「目玉のカップケーキ」。目玉は生マシュマロなのか、ケーキを動かすとちょっとぷるぷると震えて、気持ち悪さがアップ。
「魔女の内臓スープ」。どろどろした真っ赤なスープで、「くたくたに煮込まれたスープ」をイメージしているのかと思ったのですが、これは具材が取られてしまったためで……
最後の方に見に行くと、新しく具材の入ったスープになっていて、より不気味になっていました。食べ物だとはわかっているのですが……。
なお、ネタに走ったメニューだけではなく、普通に遅めのランチとしても食べられる品もあります。これは「ショートパスタ フィジッリ」。
「ツナ&マヨネーズ フィンガーサンドイッチ」。さきほど「指クッキー」があったのでちょっとドキッとしましたが、ごくノーマルな小ぶりのサンドイッチです。
「ターキー&パストラミ バゲットサンドイッチ」
「ミニハンバーガー」
そして日替わりのスープ。
価格は1人税別3600円。今回は2人で、サービス料と消費税を入れて8710円でした。
総じて、味については、モチーフに合わせることで犠牲になった部分もあるのではないかという「あと一歩……」感が拭えませんでしたが、見た目はとてもかわいらしいものやグロテスクに振り切ったような目を引くものがあったので、「デザートのいろいろな味わいを楽しみに行く」というよりは、写真をSNSにアップしたり、みんなで目玉をつつきつつ「かわいい」「グロい」と話題にするにはぴったりだと感じました。
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