ハードウェア

発売されたばかりの「Xbox One S」をバラバラ分解、中からゲームのキャラクターが登場


Microsoftの家庭用ゲーム機「Xbox One」の新モデルとして2016年8月2日に海外で発売されたばかりの「Xbox One S」を、早速バラバラ分解集団のiFixitが分解して、知られざる中身があらわになりました。Xboxシリーズを所有していた人なら誰でも知っているであろうあのキャラクターが、Xbox One Sの中で部品を守っていることも判明しています。

Xbox One S Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/Teardown/Xbox+One+S+Teardown/65572

Xbox One Sは世界一のゲーム見本市「E3 2016」で発表された新型Xbox Oneで、前モデルから40%小型化し、4KウルトラHDの映像コンテンツをサポートしている家庭用ゲーム機。


背面には「Hello from Seattle」というメッセージが刻印されています。このメッセージはXbox Oneのコントローラーにひっそりと書かれていたものと同じです。


Xbox One Sは電源端子・入力用HDMIポート・出力用HDMIポート・USB 3.0ポート×2・IR出力端子・Optical Audioポート・LANポートを搭載。


まずはオープナーを使って底面の黒いカバーを取り外します。iFixitによれば、カバーと本体を固定しているプラスチック製の留め具が固く、壊れないように外すのが大変だったとのこと。


全ての留め具を外したらカバーがパカリと外れます。


黒カバーを取り外すと現れたのは金属製のケースで、これをドライバーを使って本体カバーから取り外していきます。緑色のネジがXboxシリーズを想起させます。


全てのネジを取り去ると、金属ケースごとボコッと取り外すことが可能。


残されたプラスチックケースにはXbox One Sのケースの部品を供給したと思われるSabicとSamsungのロゴが刻印されていました。


金属ケースの天面を手で持ち上げながら外すと……


Xbox One Sの中身が丸見えになりました。


よく見ると光学式ドライブの上にゲーム「HALO」に登場するマスターチーフが刻印されています。本体を分解するユーザーたちから光学式ドライブを守っているかのようです。


フロントパネルにあったボードは下から上に持ち上げると簡単に外れます。


フロントパネルボードには、「イジェクトスイッチ(水色)」、MediaTek製の無線モジュール「MT7632TUN」(赤色)「電源スイッチ(緑色)」「ワイヤレスコントローラーを同期するスイッチ(オレンジ色)」「IRブラスター(黄色)」を搭載。


側面にあるWi-Fiボードは留められているネジをドライバーで外すと取り外せます。Xbox OneではWi-FiボードがXbox One Sよりも奥にあったため、「前モデルと比べて取り外すための手間が減った」とiFixitはほめていました。


Wi-Fiボードに付いているWi-FiモジュールはMediaTek製の「MT7612UN」です。


この段階まできたら、iFixitは手当たり次第にネジを外してどのパーツを最初に外すか調べるタスクを行うとのこと。ネジを外した結果、最初に外されることになったのはハードディスクです。


ハードディスクはSeagate製の2TBの「(PDF)Spinpoint M9T ST2000LM003」というモデルでした。


光学式ドライブは手で引っ張るだけで黒いケースから外れます。


Blu-rayディスクドライブは Philips&Lite-On Digital Solutions製で、Xbox Oneで使われている「DG-6M1S」とは少しだけ異なる「DG-6M5S」というモデルです。


次は内蔵電源を取り外します。Xbox One Sは前モデルであったACアダプタを取り払うべく電源を内蔵。


内蔵電源は中国で製造されたものでした。電源が内蔵されたことで取り外しにくくなったとのこと。


次に分解するのはマザーボード。


大きなファンをマザーボードの裏から支えていたのはXの形をした金属製の部品。ネジはまたしても緑色になっています。


緑色のネジを取ると、ファンを取り外せます。


ファンにはアルミニウム製のヒートシンクと銅製のヒートパイプが使われていました。


ついにXbox One Sのマザーボードがあらわになりました。Samsung製「SEC 549 K4W4G16(オレンジ色)」を16基搭載し、AMD製1.75 GHz/8コアCPU(Jaguar)とRadeonシリーズのGPUが入った「X949211-001 DG4001FYG87IA(赤色)」、「X861949-005 T6WD5XBG-0003(黄色)」、東芝製のNAND型のフラッシュメモリを搭載したeMMC「THGBMFG6C1LBAIL(緑色)」、ON Semiconductorの「NCP4205 GASUY1614(水色)」、Texas Instruments製の「SN75DP159(紫色)」、STMicroelectronics製「(青色)」を搭載しています。


背面にはRealtek製「RTL8111HM」があるだけです。


Xbox One Sの本体を分解したら、次はコントローラーの分解。オープナーで留め具を外していきます。


留め具を外してもケースを取り外せないので、調べてみるとバッテリーを設置する箇所のステッカーの裏側に隠されたネジを発見。


ネジを外してカバーを開けると、コントローラーの中身の全貌が見えてきました。


バラバラにされたコントローラー。中身はXbox Oneのコントローラーとほとんど同じとのことです。


これで分解は終了。iFixitはXbox One Sの分解難度スコアを10段階中の「8」としています。10に近づくほど分解難度が下がるので、Xbox One Sは比較的分解しやすいようです。「分解に使用する道具の少なさ」「シンプルな設計」「前モデルよりも分解が簡易化」などが、スコアの理由とのことです。

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in ハードウェア,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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