人気YouTuberへ黒人射殺事件について意見を投稿するようCEOがメッセージを投稿
By Matthias Weinberger
アメリカ・ルイジアナ州バトンルージュおよびミネソタ州セントポールで警察官に取り押さえられた黒人男性が射殺されるなど、警察官による黒人の射殺事件が相次いでいます。アメリカ各地で抗議デモが行われているのですが、テキサス州ダラスで行われた抗議デモで警戒に当たっていた警察官が射殺される事件も発生しており、深刻な人種差別問題へと発展しています。そんな中、YouTubeのスーザン・ウォシッキーCEOが人気を持つYouTuberに対して、これらの暴力事件・人種問題を取り上げるよう公式ブログでメッセージを発信しました。
YouTube Creator Blog: This week
http://youtubecreator.blogspot.jp/2016/07/this-week_9.html
YouTube CEO Susan Wojcicki asks YouTube stars to speak out against racism and violence - Recode
http://www.recode.net/2016/7/9/12135514/youtube-susan-wojcicki-youtube-stars-raciscm-gun-violence
スーザン・ウォシッキー氏は「YouTubeのクリエイターの皆様へ。毎週数百人、数千人があなたを見にYoutubeに来ています。ファンはあなたが信じていること、あなたの考えていること、あなたが何を言うべきなのかを見に来ているのです。それを聞いたファンは自分の好きなクリエイターが何を言って、どんな気持ちにしてくれたか覚えているでしょう。私もその1人だからよく知っています」というメッセージから始まるブログを投稿しました。
YouTuberによって投稿するコンテンツはさまざまですが、人気YouTuberは意図せずとも大量のファンを動かすことのできる計り知れない影響力を持っています。ウォシッキー氏は立て続けに発生した射殺事件に言及し、「その影響力をどのように使うかはあなた次第ですが」と前置きした上で、黒人コミュニティやダラス射殺事件の被害者を支援するためにはどうすればいいのか、より良いコミュニティを作るための意見を述べてみるよう人気YouTuberに対して訴えかけています。
ニュースサイト・Recodeは「YouTubeに限らずVine・Snapchat・Instagramのスターは特に若い層へ多大な影響力を持っており、悪化しつつある暴力・人種問題についてYouTubeやSNSの人気ユーザーが語ることは、ジャスティン・ビーバーやシリコンバレーのIT企業の幹部が意見を述べるよりはるかに効果的」と、ウォシッキー氏のメッセージを称賛しています。
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