ハードウェア

ニット製品をテンプレート通りに自動で編んでくれる「Kniterate」の3Dプリンターが登場


リアルな等身大フィギュアを作ったり実物大の耳を作ったりカメのくちばしを作ったり料理を作ったりと、多方面で大活躍中の3Dプリンター。次は衣類方面にも進出するようです。

Kniterate
http://www.kniterate.com/


Arduino Blog - Kniterate is a 3D printer for clothes
https://blog.arduino.cc/2016/06/07/kniterate-is-a-3d-printer-for-clothes/

ロンドンに本拠を置くスタートアップ「Kniterate」は、ニットウェアのための3Dプリンターを開発しました。事前に用意されたテンプレートを読み込むことで靴下やスカーフ、タイや帽子からセーターまで、いろいろなものを制作可能。テンプレートの改変も容易です。


まだ製品としては完成していないのですが、ハードウェア関連スタートアップのエンジェル投資家であるHAXのイベントで、プロトタイプのデモンストレーションが行われました。

Meet Kniterate, a CNC Knitting Machine! - YouTube


これがKniterateの3Dプリンター。IT系ニュースサイトのTestedは「コンピューター制御の自動編み機」と表現しています。


インタビューを受けているのは創業者のジェラルド・ルビオ氏。


編むことに特化しているだけあって、これまでに出てきた3Dプリンターとは仕組みがかなり異なります。


Testedが表現したとおり、3Dプリンターというよりは「編み機」といった感じ……。


テンプレートはこんな感じで、読み込むテンプレートを変えるだけでいろいろな編み物・模様に対応しているようです。こういった部分も、自動織機に似ています。


マシン全体だとこんな見た目で、3Dプリンターの延長線上のものであることがわかります。


上記ムービーでは動作中の細かい様子しか出てきませんが、実際に編み上がった部分がどのように出てくるのかというムービーもあります。


編み上がった「Kniterate」のロゴ入りニット。


なお、これから改良を行い次の世代のものを生み出すために、2016年9月をめどにKickstarterで出資を募る予定だとのことです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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