机・ベッド・頭・自転車のハンドルなど、どんな場所でもタッチ可能なキーボードに変えてしまう「TAP」
スマートフォンやタブレットのBluetoothキーボードは、ソフトウェアキーボードより打ちやすくなる反面、平らなテーブルがないと使えないという点がネックとなります。そこで開発されたのが、片手で机・体・頭などあらゆる場所をタッチすると入力できるようになるキーボード「TAP」です。
TAP Turns Anything You Touch into a Keyboard.
http://www.prnewswire.com/news-releases/tap-turns-anything-you-touch-into-a-keyboard-300266876.html
TAPを実際に使用している様子は、上記ページの中にあるムービーから見ることができます。女性が5本指にはめているストラップがTAP。全くキーボードには見えませんが……
机の上でTAPを装着した指をパチパチたたくと、隣にあるスマートフォンにテキストが入力されていきます。打ち終わったら5本指で机をたたくと、メールの送信まで済んでしまいました。
TAPはどんな場所でもキーボードにしてしまうので、頭をキーボード代わりにしてもOK。TAPを使ってスマートフォンに触れることなくTwitterにツイートすることも可能。
寝転びながら視線の先にSurfaceを置いて、ベッドがキーボードになっています。ハードウェアキーボードのようにパチパチ音が鳴らないので、隣に誰か寝ていても気にせず使えそう。
Gear VRを装着している男性の手元がごそごそ動いています。
VRヘッドセットやARヘッドセットに接続すれば、TAPでテキストを入力することができるようになります。
Gear VRでテキストを入力するにはVR画面のソフトウェアキーボードを目線で入力するのですが、TAPならあっという間に見たい動画を探すことができそう。
自転車の停止中に、ハンドルをキーボードにしてメールを送信することも可能です。
音声入力が基本のスマートウォッチでも、TAPを使えばキーボード入力でテキストを書き込むことができます。
TAPはBluetooth接続対応のスマートフォン・タブレット・スマートTV・パソコンなどで使用可能。「TapGenius」というアプリを通じてあらゆる場所をキーボードとして認識できるようになります。特殊な学習システムを搭載しており、約1時間ほどアプリを使うことで、ユーザーがどの場所をどのキーとしてタップしているか学習するとのこと。なお、タップするといっても実際に目に見えるキーボードが出現するわけではなく、目に見えない仮想のキーボードをタイピングするものになると思われます。
片手でも使用可能ですが、両手に装着して通常のキーボードのようにタイピングもできます。目の不自由なユーザーにも有効な入力手段とのことです。TAPは製品化に向けてベータ版や開発キットを提供しているところ。価格や販売国は今のところ公開されていませんが、2016年の年末ごろに製品化される予定です。
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