ギレルモ・デル・トロ監督作品の色使いがよくわかるムービー「Del Toro in Colors」
「パシフィック・リム」や「ヘルボーイ」シリーズなどで知られるギレルモ・デル・トロ監督の映画には、ものすごい造形のモンスターや小道具などが登場し、見ている人を映画の世界に引き込むのに一役買っています。そのデル・トロ監督作品は色使いにも特徴があり、デル・トロ監督の大ファンだというQuentin Dumasさんが、監督の作品を赤・青・黄の3つのパートにわけて編集したムービーを公開しています。
Del Toro in Colors (SuperCut) on Vimeo
「RED」ということで、まずは赤をテーマにシーンが集められています。
「ヘルボーイ」の半魚人エイブ・サピエンとトム・マニングのシーンは、画面全体に赤みがかかっています。
これはヘルボーイ。ヘルボーイは全身が赤いのですが、後ろに映っている壁や小物なども全て赤色で統一。
「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」に登場する不気味な造形の死の天使。体こそ黄色いものの、背景に赤色が使用されています。
「クリムゾン・ピーク」でピアノを弾くルシールは、豪華な赤いドレスに身を包んでいる上に、場面全体もやや赤みを帯びています。
「パンズ・ラビリンス」でオフェリアが幻想の世界を訪れたときに、テーブルの上に並べられていた料理は全て赤色。
これは「パシフィック・リム」からの1シーン。イェーガーの適性訓練でマコとローリーが戦う場面では、2人の武器や壁の漢字が赤色で表現されています。
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミーで何度も妊娠検査薬を使うリズ。壁と検査薬の赤色が絶妙な雰囲気を作り出しています。
クリムゾン・ピークの地下室にあった血のようもので満たされた井戸。
「BLUE」
「デビルズ・バックボーン」の1シーン。夜の場面で青色を使い全体的に冷たい雰囲気になっています。
全体に青みがかかった以下のシーンも「デビルズ・バックボーン」からのショット。
「パンズ・ラビリンス」でオフェリアを幻想の世界へといざなう迷宮の番人パン。
これもパンズ・ラビリンスからの1コマ。
エイブ・サピエンとリズ。
「パシフィック・リム」で幼少期のマコがオニババによって壊滅した東京を眺める1シーン。
以下の画像はパンズ・ラビリンスの1シーンなのですが、悲しい場面で青が使われている印象です。
「YELLOW」
「クリムゾン・ピーク」でイーディスが身につけている黄色のドレス。
黒と黄色のコントラストが絶妙な「ブレイド2」の1シーン。
「クリムゾン・ピーク」でチョウチョがアリに食べられる場面。
デル・トロ監督はキスシーンで黄色を使うこともあります。
最後は赤・青・黄の全てが使われるカット。
ヘルボーイ自身・ライト・後ろの壁に赤・黄・青がバランス良く使われています。
「パシフィック・リム」でハンニバル・チャウが運営するKAIJUREMEDIES。
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミーでは赤色のガウンと黄色い落ち葉のたくさんある地面が、雰囲気のあるシーンを演出しています。
パシフィック・リムでのイェーガーと怪獣のバトルシーン。
デビルズ・バックボーンからは「胎児のホルマリン漬け」が登場するという衝撃のシーンです。
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