「Google Chrome 50」安定版公開、Windows XPなどのサポートが終了し通知機能が改善
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版・バージョン50.0.2661.75が公開されました。セキュリティ面で20件の脆弱性が修正されているほか、本バージョンからWindows XP/Vistaサポートが打ち切られています。また、プッシュ通知の改善や宣言型プリロードのサポートも行われています。
Chrome Releases: Stable Channel Update
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/04/stable-channel-update_13.html
Chromium Blog: Chrome 50 Beta: Push notification improvements and declarative preload
http://blog.chromium.org/2016/03/chrome-50-beta-push-notification.html
2015年にChromeのWindows XP・Vista・OS X 10.8サポートは2016年4月に打ち切りだと発表されていました。そして予告通り、Google Chrome 50からはWindows XP、Windows Vista、Mac OS X 10.6、10.7、10.8、32-bit Linux、Ubuntu 12.04、Debian 7向けのアップデートはリリースされていません。セキュリティ上の危険があるため、Googleは上記のユーザーに対してアップグレードすることを推奨しています。
また、Google Chrome 50では、サーバーからの通知メッセージへ内容をペイロードとして含めるようになりました。通知データをサーバーに問い合わせる必要がなくなったため、これまでネットワークが不安定な時はプッシュ通知がうまく機能しないことがありましたが、今後は処理の安定性が向上するとのこと。プッシュ通知のペイロードは暗号化されるため、プライバシーも守られます。
さらに、通知ポップアップに操作ボタンを設定したり、音やバイブレーションを指定したりなど、通知の見た目や機能の編集もできるようになりました。
宣言型プリロードのサポートが行われるようになり、ページ読み込み速度も改善しています。これまでリソースが複数の場所に分散していて読み込みに時間がかかっていたページで、開発者側があらかじめリソースの場所を指定すれば表示速度が上がるとのこと。以下のムービーでは左がリソースの指定あり、右側が指定無しとなっており、速度の違いが確認できます。
Side-by-side comparison using link rel='preload' - YouTube
今回修正された脆弱性は20件。その一部がこんな感じで、うち2件が危険度「High」、5件が「Medium」、1件が「Low」。バグ発見者には500ドル(約5万4500円)から7500ドル(約82万円)の報奨金が支払われています。
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