浮いたお金でご当地駅弁をゲットしてグリーン車でゆったりのんびり快適な旅ができる「こだま☆楽旅IC早特」
各駅停車のこだま号をグリーン車で行く「こだま☆楽旅IC早特」は、時間こそかかるもののグリーン車の快適性をのぞみ自由席よりもはるかに安く利用できるお得なプランです。実際に利用してみると、事前の予約が必要なことやのぞみ号よりも時間がかかるというデメリットはあるものの、上質シートでゆったりくつろぎつつ、浮いたお金で通過待ち駅の当地の駅弁を購入して食べることもできるという意外にアリなプランだということがよく分かりました。
こだま☆楽旅IC早特|キャンペーン情報|東海道新幹線ネット予約&IC乗車サービス|JR東海
http://jr-central.co.jp/ex/campaign/rakutabi.html
小田原駅の新幹線のりばに到着。今回は、小田原→新大阪間を新幹線のこだまで行く、「楽旅IC早特」を利用します。
楽旅IC早特はエクスプレス予約で乗車日の3日前の23時30分までに予約するという条件はありますが、こだまのグリーン車が一般指定席よりも安く乗れるというお得な切符です。小田原-新大阪間はのぞみのグリーン車だと1万7400円のところ楽旅IC早特だと1万900円と6500円もお得。ちなみに東京-新大阪間だとのぞみグリーン車が1万8920円なのに対して楽旅IC早特では1万1200円と7720円もお得になります。
こだま683号新大阪行きのグリーン車は8号車と9号車です。
新幹線がホームに到着。
新幹線に乗り込んで……
扉が開くと……
当然ながらグリーン車。普通車が2+3の5列シートなのに対してグリーン車なので2+2の4列シートで通路にもわずかに余裕があります。
シートも落ち着いた茶色。普通車とは一味違う座り心地で快適です。
肘掛けなど細かい部分でゆとりある作り。もちろんシート自体の質感や座面の厚みなども違います。
普通車との大きな違いがシートまでの距離。スーツケースを置けるくらいの十分な広さで贅沢な気分を満喫できます。
シートポケットにはエグゼクティブ向けの雑誌。
窓にはもちろん日よけもあります。
シートの横にはリクライニング用のボタン。
肘掛けには読書灯のボタン。グリーン車はゆっくりできるよう車内照明が普通車よりも暗いので、読書する場合には重宝しそうです。
普通車と違ってフットレストがあります。戻すときは左にあるレバーを踏めばOK。
シートの後ろにも上着をかけるフック。
もちろん横にもついています。
シートの横にはテーブルが収納されています。
広げるとこんな感じ。
3時間20分の長旅なので、車内で食べるお弁当は非常に重要。小田原の駅弁と言えば東華軒というわけで、「炙り金目鯛と小鯵押寿司」(税込1350円)を用意しました。
楽旅IC早特で浮いたお金は駅弁のグレードアップに活用するのは大いにアリ。
楽旅IC早特は各駅停車のこだま号なので、駅によっては通過待ちで5分ほど停車することもあり、駅弁を停車駅で買うということも可能。東京発の場合、小田原は最初の通過待ち駅なのでチャンスです。小田原駅の場合、グリーン車の8号車・9号車を降りてすぐに階段があります。
階段を下って左に曲がったところに……
待合室。
入ってすぐにお弁当屋さん。東華軒の弁当も買えますが、なんとこの日は売り切れ。日によっては20時前に完売するそうなので、遅めの発車だと人気の駅弁を買えないという危険はありそうです。
しかし、さらに階段を下りた先にあるお弁当屋さんには東華軒の駅弁がまだ売っていました。上のお弁当屋さんがダメな場合は一か八か試してみる価値はありますが、くれぐれも新幹線が出発する前に戻れるよう時間には注意が必要です。
通過待ちの駅では反対ホームを通過する新幹線をみることも多いので鉄道ファンはむしろ楽しめるかも……。
新大阪には23時26分に到着。
そもそも音・揺れの小さい新幹線な上にゆったりくつろげるシートのグリーン車なので、3時間を超える長旅でも疲れることはなさそうです。むしろ、東京-新大阪だと2時間強しか寝られないので3時間は寝たいというような場合は、こだま号で行く楽旅IC早特は意外にアリかもしれません。
ただし、楽旅IC早特は予約をした列車に限り有効で、乗り遅れた場合には自由席であっても他の列車の自由席にも乗車できない点には注意が必要です。
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