取材

わずか9500円で新幹線の超快適なグリーン車に座って東京~大阪間を移動できてしまう「こだま☆楽旅IC早特」を使ってみたよレポート


東京~大阪間を移動する方法は飛行機や高速バス夜行列車など多々ありますが、一番手っ取り早いのは約2時間半で東京・大阪のほぼ中心部から中心部へドキュンと移動できる新幹線のぞみを使う方法。のぞみで東京から新大阪まで指定席に乗って移動する場合、運賃と指定席特急料金を合わせると片道14450円が必要になるのですが、東海道新幹線開業50周年記念キャンペーンの一環として提供されている「こだま☆楽旅IC早特」を使えば、新幹線こだまのグリーン席に乗り、片道9500円で東京~大阪間を移動できてしまいます。

ニュースリリース - JR東海 Central Japan Railway Company
http://jr-central.co.jp/news/release/nws001418.html


◆「こだま☆楽旅IC早特」を予約してみた
というわけで、実際に「こだま☆楽旅IC早特」を使って9500円で東京~新大阪間の新幹線を予約してみます。

「こだま☆楽旅IC早特」を利用するにはエクスプレス予約サービスから新幹線の予約をする必要アリです。


まずは「ご希望時間の列車を検索して予約」をクリック。


この画面から、乗車日・乗車駅・降車駅・時刻などを設定したら「次へ」をクリック。なお、「こだま☆楽旅IC早特」で新幹線を予約するには乗車日3日前の23時30分までに予約しておく必要アリです。


「こだま☆楽旅IC早特」が適用できる列車には赤枠部分のように「こだまグリーン車が大変お得な早特設定有(ICのみ)」というテキストが表示されるので、これの横の「選択」をクリックしてから「次へ」をクリック。


続いて「設備」横のアイコンをクリックして……


選択肢の中から「グリーン車 禁煙」もしくは「グリーン車 喫煙」をクリック。


そして座席位置の中から好みの場所を選んだら「次へ」をクリック。なお、「席番リクエスト」を選択しておけば、「どの号車のどの席」といった部分まで詳細に自分で選択することが可能になるので、今回はこの「席番リクエスト」を選択してみました。


「こだま☆楽旅IC早特」を適用できる、「こだま」の「グリーン車」を選択していれば、次の画面でこんな画面が表示されます。なので、ここで「こだま☆楽旅IC早特」側の「選択」をクリックすれば、通常よりも格安で新幹線こだまの利用が可能になるわけです。


続いて、座席を選択する画面になるので、青丸印のついた座席をクリックし、さらに「確定」をクリック。


「きっぷの種類」の横に「こだま☆楽旅IC早特」という文字を確認したら、もう1度「確定」をクリックしましょう。


この段階ではまだきっぷの購入ができていないので、最後に「購入」をクリックすればきっぷの購入完了です。


購入完了画面には「領収額9500円」の文字があり、ひかり・こだまの普通車指定席で東京駅から新大阪駅まで移動する際の14140円よりも4640円も安くきっぷを購入することに成功、しかも車両はグリーン車です。


「こだま☆楽旅IC早特」と他商品の差額を表にするとこんな感じで、東京~新大阪間ならばEX-ICカードで普通車指定席を利用しても3870円もお得です。


より詳細な「こだま☆楽旅IC早特」と他商品の差額はココからチェックできます。

◆予約したきっぷでグリーン車に乗ってみた
さっそく予約した新幹線に乗って東京駅から新大阪駅まで移動してみることに。

そんなわけでやってきたのは東京駅の東海道・山陽新幹線のりば。


在来線の改札はSuica・ICOCA・PiTaPaなどのICカードを使って通過し、新幹線の改札ではICカードとEX-ICカードの2枚を重ねて……


「ピッ」という具合に改札にタッチすればOK。


すると改札から「ICご利用票」が出てくるのでこれをしっかりゲットしておきます。


乗車するのは17番ホーム発のこだま633号。


ホームに到着するとすでに乗車予定のこだま633号が停車していました。


乗車するこだまの車両は700系


新幹線の「顔」部分はこんな感じです。


新大阪行きの「こだま」であることをよくよく確認して……


いざグリーン車両である8号車に乗り込みます。


グリーン車のシートは左右2列ずつで通路が普通車両よりも明らかに広々としており、人とすれ違う際も普通車両と比較すると楽々です。


ライトにはなぜか暖色系のものが使用されており、普通車両よりも少し豪華な雰囲気を演出しているようなそうでもないような。


数時間お世話になるシートは左右に2列ずつ並んでおり、普通車両のシートよりも全体的にどっしりとした印象で、特にアームレスト部分は幅広&かなりガッシリしているのでゆったり腕を置けます。


なお、普通車両のシートはこんな感じ。


グリーン車シートのヘッドレスト部分。


グリーン車両のシート足下にはフットレストがあります。


ここに足を置いてゆったりくつろげるのはグリーン車両の強み。


フットレスト横のレバーを踏めばフットレストの高さを調節することも可能なので、さまざまな体格をカバーできるようになっています。


シートを最大まで倒すとこう。


横から見るとよくよく分かります。


今回はグリーン車両の端にある席を予約したので、シート後ろには少しスペースが余っており……


車両の前後両端にだけあるコンセントを使うこともできました。


また、シートのアームレストの中には仕込みテーブルがあるので……


前のシートにあるテーブルと併用すれば弁当に飲み物、PC、スマートフォンなどいろんなものを置きまくることが可能。


さらに、グリーン車両にはブランケットも用意されているので……


さむがりな人はこれを使えるので、「新幹線の中は寒いから……」といってわざわざカバンの中に上着などを仕込んでこなくても大丈夫です。


そして前シートのポケット部分には、Wedgeひとときという2冊の雑誌が入っているので、これを無料で読むこともできます。


ここで、改めて「ICご利用票」を見てみると、乗車したこだま633号は東京6時56分発、新大阪11時着となっています。このICご利用票は、新幹線内で車掌さんが乗車券の確認に来た際に見せればOKです。


なお、こだまとのぞみの停車駅は以下の通りで、のぞみは東京~新大阪間を約2時間30分、こだまは同じ区間を約4時間で移動します。

のぞみ:東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪
こだま:東京・品川・新横浜・小田原・熱海・三島・新富士・静岡・掛川・浜松・豊橋・三河安城・名古屋・岐阜羽島・米原・京都・新大阪

のぞみに乗車すると通過するこだまの停車駅は以下の通り。

小田原


熱海


三島


新富士


静岡


霧に覆われた山々


こだまの車窓から


掛川


こだまの車窓から2


浜松


こだまの乗車時間は4時間4分とのぞみよりも長いので、何度かのぞみに追い抜かれます。


豊橋


三河安城


4時間4分と、夜行バスよりも早く飛行機よりもゆったりな旅になるので、シートでパチパチ仕事をするも良し。


岐阜羽島


のどかな風景を満喫しながら新幹線の旅を満喫します。


米原の駅では西日本から東京方面へ向かう新幹線と遭遇。


そんなわけで約4時間で新大阪の駅に到着。


時刻はちょうど11時なので、朝早くに出発すれば午後からの時間を丸々観光に使うこともできます。


「こだま☆楽旅IC早特」を使うと東京駅から新大阪駅まで約4時間かけての移動となりますが、料金は1万円以下で済み、さらにグリーン車のゆったりシートにも座れるので、高速バスで真夜中に移動するよりも体への負担は圧倒的に少なく、前日の夜から7~8時間もバスの中でゆらゆらする必要もないのが素晴らしいところ。また、のぞみを使って東京~大阪間を往復移動する場合は、「こだま☆楽旅IC早特」よりも9900円も料金がかかるので、これを少しでも少なくしたい……という場合には最適なプランかもしれません。また、新幹線での移動は都市の主要部から主要部への移動となるので、目的地に着いたあとの移動がとてもラクチンになるのも強みと言えそうです。

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in レビュー,   取材,   ネットサービス,   乗り物, Posted by logu_ii

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