夢の中にまで「広告」が侵入してくる悪夢を描いた「Branded Dreams」
街の中やインターネットなど至る所に表示されている「広告」は、現在の私たちの生活と切り離せないものとなっています。「みんなの場所」であるはずの公共の場に何が表示されるかを「企業」がコントロールしている現状を批判するアーティストも存在するほどで、唯一広告を見なくていいのは「夢の中だけ」といっても過言ではないのですが、新たに、「広告は夢の中にまで侵入しているのではないか?」と一石を投じるムービー「Branded Dreams」が公開されました。映像が美しい分、「広告」という要素が入ることで悪夢的な雰囲気に仕上がっています。
Branded Dreams
深い森の中。
現れたのは森に似合わぬ1匹のホッキョクグマ。
何やら苦悩している様子です。
森の中には……
毒々しいキノコも。
木の幹にびっしりと張り付いている何かを発見。
テントウムシでした。
……が、何か様子が変です。
急に映り込む水泡のようなもの。
よくよく見ると、森の中には赤いものだらけ。
激しく動くシカのようなものを発見しますが……
何と頭が栓抜きでした。
赤と白の毛並みが……
泡に変化。
芋虫も真っ赤。
プルタブの付いた顔は笑っているようにも見えて不気味です。
木イチゴにはラベルがついています。
クモの巣は……
全体を見るとボトルの形になっていました。
赤と白の模様のチョウチョ。森の中のどこを見ても、あの有名会社のイメージがまとわりつきます。
蓮の葉と一緒にボトルキャップが浮かび……
頭が栓抜きになった昆虫が枝をはいます。
カエルもまがまがしい赤と白の模様つき。
「本当に問うべきことは『我々はどのくらいの広告を見るのか』ではなく、『広告を見ないようにするには何をすべきか』なのだ。そしてその答えは『眠ること』だ」という言葉を作家のジェームス・B・トウィッチェルは残しましたが、とうとう夢の中にまで侵入するほど我々の頭に広告のイメージはしみついている、という考えさせるメッセージを伝えるムービーとなっていました。
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