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重要な従業員が辞めてしまった際にすべきこと

by Pulpolux !!!

規模の大小を問わず企業には、ある日突然従業員に、「別の会社で働くことになりました」と言われる可能性は十分にあり、人数の少ないスタートアップであればビジネスに多大な影響が及びます。もしも従業員が辞めてしまった場合に一体どうすればよいのかを、スタートアップ支援サービスGrooveがまとめています。

Your Best Employees Will Quit. Here’s What To Do About It.
https://www.groovehq.com/blog/what-to-do-when-employees-quit


経営者の立場であれば、もしも突然社員が辞めてしまったら最初にショックを受け、徐々に失望、怒り、不安に変わっていくでしょう。重要な役職に就いている社員であればあるほど、退職の知らせを聞いた際には思わず「どうやってビジネスを立て直せばいいんだ!」と問いただしたい気持ちになるかもしれません。しかし、従業員全員が必ずしも定年まで勤めるとは限りません。数百人規模の企業であれば、たった1人の従業員が辞めてもそれほどの損害にはなりませんが、例えば従業員が4人しかいないスタートアップであれば、1人が辞めると一度に25%の労働力を失うことになります。

Grooveでは、創設以来、CEOのAlex Turnbull氏が従業員を監督してチームを育て、優秀な人材が会社から去るのを防ぐために多くのことを学んできたそうです。その中で最も重要で価値のある教訓を紹介しています。

◆社員が退職するのは経営者個人の問題ではない
経営者は、目標としている事柄をビジネスとして成功させるために、熱心に働いてきたことでしょう。そして、目標を達成するためならば喜んで多くの犠牲を払うという経営者は多いものです。しかし、自分以外の従業員は会社の経営者ではありません。もちろん、経営者の立場としては優秀な人材を募集したいはずですが、しかし、ここで重要なことは、「優秀な人材は会社のためだけではなく、自分自身のためにも働く」という点です。

従業員それぞれの人生のゴールのために、会社の設立者が手助けを行うことは大切ですが、従業員全員を手助けすることは難しいのが現実。優秀な人材には、社内で次のステップへ進む道を与えるべきです。そうすれば彼らは熱心に働き、設立者やチームのために貢献するでしょう。経営者の立場では、「優秀な人材は大志を抱いている」ということを覚えておく必要があります。もしも優秀な人材が辞めてしまった際には、まず初めは事実を受け入れて、彼らを応援することが大事です。感情に走ってはいけません。

◆チームメンバーが仕事を愛するように工夫すること
重要な役職に就いた社員が退職するという可能性は避けられません。大半のスタートアップでは、従業員が仕事を愛するような工夫が十分ではないとのこと。例えば昼食などの福利厚生を充実させるなどの表面的な工夫ではなく、従業員が取り組んでいる仕事を愛するようになるための核心的な何かが必要です。どのような工夫がチームに適しているのかは、企業によって異なるため、従業員に直接たずねて何が必要なのかを見極めることが重要です。経営者は、定期的に時間を取って、従業員たちの生活や、目標、挑戦について話すべきです。短期的な目標だけでなく数年単位で達成したい目標も聞いて、経営者として目標の達成を手助けすることが重要です。

従業員と価値ある関係を構築するために必要なことは、以下の3点だとTurnbull氏は語っています。
・思慮深い質問をすること
・従業員の話を熱心に聞くこと
・従業員の目標の達成を手助けすること

従業員が抱えている目標の例としては、自分で事業を始める、会社の幹部になる、家族のために仕事と生活のバランスをとる、別の企業で働く、特定の技術のエキスパートになるなど、人によってさまざま。従業員自身にとってはすべて大切な目標なので、経営者として彼らの目標を知っておくことが重要です。なぜなら従業員が目指す道を手助けするような役職を与えられていない場合は、従業員が幸せになれず、会社で十分に力を発揮できないためです。

by Ben Ward

◆スタートアップで従業員が次々と辞める事態を防ぐ方法
以上のような努力を経営者がしていても、従業員が辞めてしまう可能性はあります。Turnbull氏によれば、スタートアップのビジネスを守り、もし従業員が辞めても事業がスムーズに進むように保証する方法は以下の3つです。

・1:「不可欠な人材」を作らないこと
これは一見、直観に反するかもしれません。スタートアップでは起業に向けてリソースが限られている中、誰も持っていない技術を持つ人を雇用したいのは当たり前のことです。しかし、従業員1人が会社のカギとなる役割を独占しないように気をつけるべきです。なぜならばその人物が退職してしまうと、他の人が代わることができないため。これを防ぐには、「もしも、ある従業員が明日退職したら、どのような影響があるか」を従業員全員について常に考えることが重要。従業員1人しか知らない仕事があれば、以下のような方法で解決するべきです。

・2:制度を文書化する
スタートアップの開始直後は、会社のために多くの知識が蓄積されることでしょう。ビジネスが成長して従業員が増えたとしても、後から加わった従業員がいきなり最前線で働くのは大変なことです。そのため、ビジネス上重要な作業経過については文書化して残しておくべきです。そうすれば、後々必要になった時にすぐチェックすることができます。例えば、製品の問題点を解決する方法や、ブログの更新方法、顧客との連絡の取り方、キャンペーン展開方法、社内で使うソフトウェアのまとめ、仕事に必要なアカウント情報、問題が発生した際の対応手順などです。

従業員に必要な情報を文書化しておけば、従業員が辞めてしまった際の対策だけではなく、ビジネスを成長させるためにも役立ちます。Grooveの社内では、グループチャット・ファイル共有サービス「Slack」を使って情報を共有しているとのこと。Slackにログインすれば大量の文書の中から必要な情報を得られるため、円滑に仕事を進められるそうです。

by wetwebwork

・3:チームを幸せにすること
社内の文化を形成することは、ただ働きやすい職場環境を作ったり、従業員が辞めないようにビジネスを改善したりするたけではなく、もしも大勢の従業員が退職してしまった場合でも、残った社員が働きやすくなるという点でも重要です。「経営者は従業員のことを深く考えている」とチーム全員が知っていれば、従業員は退職する際に波を立てずに静かに去って行くでしょう。そして、退職する前にチームにできるかぎり貢献し、引き継ぎもスムーズに行えるはずです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log