「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」は一体何が違うのか?


日本ではもともと「栄養ドリンク」が親しまれてきましたが、徐々に海外生まれの「エナジードリンク」が国内でも浸透してきています。どちらも疲れた時やもう一踏ん張りしたい時に飲むイメージはあるものの、海外ではエナジードリンクを飲み過ぎた人が死亡するという事故も起こっていることから、「エナジードリンクって何?」「なんとなく怖い」と思っている人も多いかもしれません。そこで、エナジードリンクにはどんな成分が入っていて、栄養ドリンクとはどう違うのか、ということをまとめてみました。

◆エナジードリンクとは何なのか?
国内のコンビニでもエナジードリンクのコーナーを見かけるようになりましたが、各社からいろいろな種類のエナジードリンクが販売されています。医療部外品に分類されている「リポビタンD」などの栄養ドリンクとは別モノで、分類は「炭酸飲料(清涼飲料水)」になっているのがポイント。


医療部外品である栄養ドリンクには、肝細胞に作用する働きを持つ「タウリン」が含まれている一方で、清涼飲料水として販売されているエナジードリンクには栄養ドリンクと同じ「合成タウリン」を使うことができないため、代用成分として「アルギニン」が入っています。アミノ酸の一種であるアルギニンには、血流改善・成長ホルモンの分泌といった作用があると言われています。

エナジードリンクで最も有名な「レッドブル」は、誰でも一度は見かけたことがあるはず。185ml缶(税込206円)と250ml缶(税込286円)の2サイズで展開しています。


レッドブル缶の裏面には「パフォーマンスを発揮したい時のために開発されました。アルギニン、カフェイン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6・B2・B12入り微炭酸飲料」と書かれており、トップアスリートから多忙なプロフェッショナル、アクティブな学生、ロングドライブする人などに世界中から評価されているとのこと。


100ml当たりの栄養成分表示を見てみると、レッドブルにはエネルギー46kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物10.8g、ナトリウム80mg、ナイアシン3mg、パントテン酸2mg、ビタミンB6が2mg、ビタミンB2が0.09mg、ビタミンB12が2μg(マイクログラム)、アルギニン120mg、カフェイン32mgといった成分が入っています。


レッドブルに次いで取り扱いが多いのが「モンスター エナジー」。レッドブルと同じく海外でも人気のあるエナジードリンクです。サイズは355mlで税込206円。


100ml当たりの成分表示はエネルギー50kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物13g、ナトリウム78mg、ビタミンB2が0.7mg、ナイアシン8.5mg、ビタミンB6が0.8mg、ビタミンB12が1~6μg、L-アルギニン125mg、D-リボース125mg、高麗人参82mg、L-カルニチン29mg、カフェイン40mgとなっており、レッドブルよりアルギニンやカフェインの含有量が少し多いことや、高麗人参、L-カルニチンといった独自の成分も含まれているのが特徴。また、レッドブルの最小サイズである185mlと同価格で2倍近くの分量を飲めるため、コストパフォーマンスにも優れています。


また、容量150mlでモンスター エナジーとほぼ同量の成分を含む「モンスター エナジー M3」という小瓶タイプ(税込206円)も販売されています。


国内のメーカーからは、栄養ドリンクの「リゲイン」をエナジードリンク化した「集中リゲイン」が登場しています。サイズは190mlで税込201円。


100mlあたりの栄養成分は、エネルギー41kcal、たんぱく質1.2g、脂質0g、炭水化物9g、ナトリウム16mg、ビタミンB1が0.74mg、ビタミンB2が2.7mg、ビタミンB6が2.7mg、ビタミンB12が1.3~9.2μg(マイクログラム)、ナイアシン21mg、パントテン酸2.7~11.3mg、アルギニン527mg、テアニン53mg、カフェイン42mgを含有。お茶に含まれる成分で集中力アップの効果があると言われるテアニンや、レッドブル・モンスター エナジーをはるかにしのぐ合計1000mg近いアルギニンが含まれています。なお、以前に「リゲイン エナジードリンク2000」というアルギニンを2000mgを配合したエナジードリンクを販売していたこともあり、リゲイン系のエナジードリンクは国内で断トツのアルギニン含有量を誇っています。


なお、受験勉強や長時間ドライブなどで誰しも一度は飲んだことがありそうなドリンクが「眠眠打破」(税込324円)。


エナジードリンクではないのですが、分類は清涼飲料水で、アルギニンが500mg、カフェインが120mg含まれており、意外にもエナジードリンクと似たような効果が期待できるというわけです。


エナジードリンクの中にはアルギニンを全く含まないものもありますが、「どのエナジードリンクを飲んだらいいかわからない」という場合は、それぞれ何が含まれているかを確かめれば、参考にすることが可能。なお、エナジードリンクによって含まれる成分は大きく異なるわけですが、必ずしもアルギニンなどの成分が疲労を回復させるというわけではありません。炭酸飲料のシュワシュワ感や、カフェインやアルギニンなどの各種成分に加え、栄養ドリンクと同じくプラシーボ効果の影響によって元気になれるのがエナジードリンクというわけです。

◆カロリーゼロのエナジードリンクについて
レッドブルやモンスターエナジーにはカロリーゼロのタイプがあり、GIGAZINEでも「モンスターウルトラ」などをレビューしています。


ただし、アルギニンなどの成分の分量はどちらも同じ。「カロリーがゼロなのにエナジードリンクの効果あるの?」と思っていた人もいるかもしれませんが、異なるのは味わいだけなので、カロリー摂取量が気になる人向けのエナジードリンクとなっています。


◆国産と海外産エナジードリンクの違い
海外のエナジードリンクの人気は日本よりも高く、コンビニに行けばドリンクコーナーの一角で上から下までエナジードリンクが占拠していることがあるほど。そんな海外のエナジードリンクは総じてビッグサイズで、例えば日本のレッドブルの最小サイズは185ml缶ですが、アメリカのレッドブルには185ml缶が存在せず、最小サイズで8.3オンス(250ml)缶から、16オンス(473ml)缶、20オンス(591ml)缶のサイズで展開されています。モンスター エナジーにいたっては24オンス(710ml)缶まで用意されているという巨大っぷり。

実際に海外で販売されている大容量エナジードリンクについては、チャリダーマンの記事からも読むことができます。

飲み過ぎた時の危険性を実感できるアメリカの大容量エナジードリンクの数々 - GIGAZINE


日本と海外のエナジードリンクの違いはサイズだけではなく、含まれる成分も大きく異なります。海外のエナジードリンクにはレッドブルやモンスター エナジーなどにアルギニンが含まれておらず、日本の栄養ドリンクと同じ「タウリン」などが配合されています。海外のエナジードリンクにはカフェインが大量に入っているものもあり、エナジードリンクの飲み過ぎによる死亡事故も起きています。日本と同じ銘柄でも全くの別モノなので、海外旅行の際には飲み過ぎに要注意です。

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