レビュー

6インチ大画面にスケールアップしレーザーAFでカメラ性能が光る「ZenFone 2 Laser」レビュー


ZenFone 5ZenFone 2シリーズで日本のSIMフリー端末市場を独走するASUSが、6インチ大画面ディスプレイを搭載する第2世代ZenFoneシリーズ「ZenFone 2 Laser(ZE601KL)」をリリースしました。6インチ大画面にレーザーオートフォーカスという特長のZE601KLはどのようなスマートフォンなのか確かめてみました。

ZenFone 2 Laser (ZE601KL) | Phone | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-2-Laser-ZE601KL/

◆外観チェック
6インチディスプレイのZenFone 2 Laser(ZE601KL)はZenFone 2の派生モデル。名前に「Laser」が付くとおり、レーザーオートフォーカス機能を武器にしたカメラ性能にフォーカスを当てた第2世代ZenFoneです。


パッケージは、ZenFone 2シリーズで共通のデザイン。


箱を開けるとZE601KLが登場。


中身は、ZE601KL本体、ACアダプター、USBケーブル、イヤホン、イヤキャップ、説明書など。


ZE601KLは6インチフルHD(1920×1080)ディスプレイを搭載。SoCにはSnapdragon S616(8コア)、メモリは3GBと、先に登場していた5インチ版の「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」から全体的にスペックアップしています。なお、サイズは、縦164.5mm×横84mm×厚さ10.55 mm、重さは190gで、OSはAndroid 5.0.2 Lollipop。


上部にスピーカーと500万画素のフロントカメラ。ディスプレイはGorilla Glass 4採用で耐傷性に優れています。


左から「戻る」「ホーム」「履歴」キーはディスプレイ外にプリントされています。


天面にイヤホンジャック、電源ボタン、マイク。


天面のボタンには滑り止めの溝が付けられています。


左右にはボタン類はなし。


右側面にバックカバーを取り外すためのくぼみがあるだけです。


底面にはMicro-USBポートとマイク。


背面にはオートフォーカス用の赤外線レーザー、1300万画素リアカメラ、デュアルLEDライト、その下にボリュームボタン。ウリのカメラ性能はスペック上、ZE500KLと同等です。


背面下部に大きなスピーカーを搭載しています。


バックカバーは取り外し可能。


ボリュームボタンの左右にSIMカードスロットを搭載。なお、左のSIM1スロットの上に重なるようにmicroSDカードスロットがあります。


背面スピーカーはデュアル仕様。シングルスピーカーの他のZenFone 2シリーズから、グレードアップしているようです。


ZenFone 2からの最大の変更点はバッテリーが交換可能になった点。なお、バッテリー容量は3000mAhでした。


SIM1スロットにはバッテリーを外してSIMカードを装着します。なお、SIMスロットはともにマイクロSIMサイズで、2枚のSIMカードを使っての2G/3G/4Gのデュアル待ち受けには対応していません。


◆大きさ比較
ZenFone 2 Laser(ZE601KL)に近いディスプレイサイズの大画面スマートフォン(ファブレット)ということで、Nexus 6P(左)、Nexus 6(右)と大きさを比べるとこんな感じ。縦方向で比べるとZE601KL(中央)がやや長め。


厚さもZE601KLが最も厚く、薄さではNexus 6Pが頭一つ抜けています。


横幅はZE601KLとNexus 6がほぼ同じで、5.7インチと最もディスプレイサイズが小さなNexus 6Pが短いことが分かります。


Nexus 6PとZE601KLを重ねるとこんな感じ。ZE601KLはNexus 6Pよりも一回り大きなサイズとなっています。


しかし、ホールド具合はというと、この3機種の中ではZE601KLが最も良いと感じます。6インチクラスの大画面スマートフォン(ファブレット)になると、持ちやすさに大きな影響を与えるのが横幅とバックパネルの材質と形状。ZE601KLより薄いNexus 6Pですが、フルメタルボディ+薄型なのがあだとなり持ちやすいとまでは言えないのに対して、ZE601KLはラウンド形状の金属ライクな樹脂製バックパネルが手になじみ、さらには適度な厚みのおかげでホールド性が向上しているというわけです。高級感のNexus 6P、持ちやすさのZenFone 2 Laserという感じです。


◆使ってみた
ZenFone 2 Laser(ZE601KL)をさっそく使ってみました。ジェスチャーモーションや片手モード、タッチシャッター、ブラウザでYouTube再生などの操作感は以下のムービーを見れば一発で分かります。

6インチ版ZenFone 2 Laserでジェスチャーモーション・片手モード・ブラウジングする様子 - YouTube


・ZenMotion
ZenFone 2 Laserは独自のタッチ操作機能「ZenMotion」を搭載しています。「設定」→「ZenMotion」の順にタップして設定できます。


「タッチジェスチャー」は、画面をタップしたりなぞったりして、電源のON/OFFやアプリ起動が可能です。


スクリーンオンをONにすると、スリープ状態からディスプレイを2回連続でタップして電源ONにすることが可能。天面にある電源ボタンを押すよりも圧倒的に素早くかつ楽に電源ONにできます。また、ディスプレイに「C」となぞって即座にカメラを起動させたり、「e」となぞってメールを起動させたりと、スリープ状態から一発でアプリを起動できます。


また、6インチ大画面で片手操作をサポートするための「片手モード」も搭載。


片手モードをONにした状態では、ホームアイコンを2連続でタップすることで、画面を左下に寄せることが可能。文字入力や、届かないアイコンをタップしたりする場面で役に立ちます。


・ベンチマーク
ZE601KLは、スペック上はハイエンドモデルのZenFone 2(ZE551ML)やエントリーモデルのZenFone 2 Laser(ZE500KL)の中間に当たるミドルレンジモデルです。メモリは3GBですが、SoCはSnapdragon 615の改良版Snapdragon S616ということで、ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」では「36039」と、スペック通りのスコアとなりました。


・バッテリー
ZE601KLには「省電力設定」というASUSアプリがインストールされており、パフォーマンスとバッテリーの持ちを設定できます。バッテリー容量が3000mAhということもあり、「通常」設定でも非常にバッテリーの持ちは良く、2日間充電なしで大丈夫なこともありました。ASUSの純正アプリ自体のデキの良さもさることながら、プリインストールされたアプリによってバッテリーが無駄遣いされている様子はまったくなく、バッテリーに関しては心配不要な使い勝手を実現しています。


・カメラ
ZE601KLはZenFone 2 Laserシリーズということもあり、0.2秒の高速オートフォーカスを実現するレーザーオートフォーカス機能など、カメラ性能が大きなのウリです。というわけで、レーザーオートフォーカス機能はどのくらい高速なのかは以下のムービーを見れば分かります。

6インチZenFone 2 Laserのレーザーオートフォーカス機能で高速合焦する様子 - YouTube


レーザーオートフォーカスはうたい文句通り素早いオートフォーカスを実現しています。


カメラの設定は豊富。ホワイトバランスやISO感度や明るさ(露出)などを調整可能。また、逆光時に威力を発揮するスーパーHDR機能も搭載しています。


手ブレ補正も搭載しています。また、背面のボリュームボタンでシャッターが切れるので、フロントカメラでの自撮りに非常に便利です。


「タッチシャッター」をONにしておくと、画面をタップしたところにオートフォーカスを合わせると同時に、シャッターが切れるので、タイムラグを最小限にした撮影が可能。非常に便利で使い勝手も良いので基本的にONにしておくのがオススメです。


ムービーには顔認識機能や……


手ブレ補正機能もあります。


これは、上記YouTubeムービー内で撮影した写真。


一部を切り出して拡大するとこんな感じ。ピントはバッチリ。


小さな被写体でも……


切り出してみても、この通り解像感も十分。レーザーオートフォーカスの威力は抜群のようです。


◆まとめ
ZenFone 2 Laser(ZE601KL)は、iPhone 6 PlusやNexus 6PやAcsend mate 7など6インチクラスの大型スマートフォンをそろえるライバルを迎え撃つためにASUSが投入したモデルです。ミドルレンジクラスのSoC(CPU)に必要十分な3GBメモリを搭載、レーザーオートフォーカス機能付きでローライトモードでの暗所撮影も楽々こなす高いカメラ性能を持つため、カメラ重視のユーザーにオススメできるモデルです。

ZE601KLはASUS ZenFone Shopで、税込4万5144円で販売中。ASUS ZenFone Shopでは2016年1月31日(日)までの期間限定で、モバイルバッテリーZenPower(10050mAh)のプレゼントキャンペーンが行われています。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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