世界最大4GBメモリを積むASUSの怪物スマホ「ZenFone 2」徹底レビュー


ASUSが自ら「怪物」と呼ぶスマートフォン「ZenFone 2(ZE551ML)」は世界初となる4GBメモリにIntelの最新プロセッサを搭載しており、スペック面では怪物と呼ばれるにふさわしいハイスペックモデルとなっています。コストパフォーマンスの高さで大ブレイクした前モデル「ZenFone 5」に対して、性能の高さで勝負する路線に切り替えた感のあるZenFone 2を1週間強使ってみて、ZenFone 2の怪物ぶりを体感してみました。

Phones | ZenFone 2 (ZE551ML) | ASUS Global
http://www.asus.com/Phones/ZenFone_2_ZE551ML/

怪物スマートフォン「ZenFone 2」の外観については、ライバル機種のiPhone 6 PlusNexus 6と比較済み。以下の記事を見れば、ZenFone 2のデザインを徹底的にチェックできます。

新世代SIMフリースマホ「ZenFone 2」をライバル機種の「iPhone 6 Plus」や「Nexus 6」と比べてみた - GIGAZINE


◆スペック
・CPU-Z
まずは4GBメモリスマートフォンZenFone 2(ZE551ML)の基本性能を確認するべく「CPU-Z」でスペックを確認してみます。SoCはIntel Atom Z3580(2.33GHzクアッドコア)。Intel最新のハイエンドSoCで64ビット対応となっています。


OSはAndroid 5.0 Lollipop、ディスプレイは5.47インチ(1080×1920)、画素密度が480dpi。メモリはもちろん4GBで、ストレージ容量は64GB。カタログスペックだけで見ても、現行スマートフォン最上位であることが分かります。


◆使ってみた
ZenFone 2は、スリープ状態でディスプレイを2回タップするだけでスリープが解除されるノックコードを搭載。天面という押しにくい場所の電源ボタンに触れなくとも、スリープを解除したりスリープにしたりできます。


ZenFoneシリーズの大きな特徴であるZen UIのホーム画面。画面上端からスワイプすると……


こんな感じで通知用のカードが出てくるのはAndroid 5.0 Lollipopらしいところ。


さらに下方向にスワイプするとクイックランチャー。


ASUS独自のアプリがてんこ盛り。しかし、キャリアアプリのような無駄にバッテリーばかり消費してオプトアウトもできない「お行儀の悪い」アプリはありません。


・AnTuTu
続いてベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」を使ってライバル機と比較してみます。

ZenFone 2(ZE551ML)のAnTuTuスコアは「4万7652」。


ランキングではこんな感じ。ZenFone 2(ZE551ML)は完全にハイエンドモデルの仲間入りを果たしたと言えそうです。


一方、iPhone 6 Plusは「4万7013」。


Nexus 6は「5万1334」と5万超え。


参考までに、Intel Atom Z2580(2.0GHzデュアルコア)を搭載する「ZenFone 5」を測定すると「2万6322」。ZenFone 2(ZE551ML)に搭載された第3世代Intel Atomの大幅な性能向上は明らかです。


ZenFone 2でサクサク・ヌルヌル快適に操作する様子は以下のムービーを見れば一発で分かります。

世界最大4GBメモリ搭載ASUS「ZenFone 2」のサクサク具合はこんな感じ - YouTube


なお、標準のブラウザアプリのナビゲーションには……


日本のサイトが登録済み。どうやらZenFone 2の日本市場登場へ準備は整いつつあるようです。


◆カメラ性能を比較
スマートフォンを選ぶ時に、スペックよりも「カメラ性能の良さ」を重視する人は多いもの。そこで、ZenFone 2(ZE551ML)、iPhone 6 Plus、Nexus 6に加えて、6.4インチ大画面ファブレットの「Xperia Z Ultra(SOL24)」、前モデルZenFone 5、Amazonのスマートフォン「Fire Phone」を使って写真を撮影、比較してみました。なお、撮影は「端末デフォルトのアプリを使う」「HDRはOFFにする」こと以外はすべてデフォルト状態のまま行っています。

撮影は早朝、天候は曇りという条件。なお、サムネイルをクリックすると元データが表示されますが、ファイル容量が大きいのでダウンロードする場合は注意が必要です。まずは1300万画素のZenFone 2(ZE551ML)から。画像は明るめで鮮やかなカラーは端末で閲覧するのに非常に向いていそうですが、拡大すると細部がべた塗りの様につぶれ気味。


800万画素のiPhone 6 Plus。こちらはやや暗めですが、実際の景色に忠実な色合い。


1300万画素のNexus 6。やや白飛びぎみになってしまいましたが、端末で見ると非常に色鮮やか。


810万画素のXperia Z Ultraはやや赤みがかった仕上がりに。


1300万画素のFire Phone。白飛び気味ですが、解像感や細部の再現度は高め。


800万画素のZenFone 5はやや暗め。


つづいて接写。ZenFone 2(ZE551ML)。拡大するとボケた背景は独特のにじみが見られますが、ピントが合っている部分の解像度はかなり高め。


iPhone 6 Plusは全体にのっぺりした印象。


Nexus 6は細部までつぶれず接写でも高い解像感を示しています。


Xperia Z Ultraはやはり赤が強く露出オーバー。桜の接写ではかなり赤っぽい画像になってしまいました。


Fire Phoneは色合い・解像感ともに良いバランス。


ZenFone 5は白が強調されたくっきりした印象。


いずれの端末のカメラが最も優秀かを決定するのは難しく、発色具合や明るさなど個人的な好みで大きく左右されそうです。個人的にはNexus 6のカメラが頭一つ分リードしているという印象ですが、ZenFone 2(ZE551ML)も十分実用的なカメラ性能であることは間違いなさそうです。

◆輝度
ZenFone 2(ZE551ML)で唯一、他の機種に比べて「弱い」と感じたのがディスプレイの明るさ。これは写真撮影時に全ての端末の輝度を最大にしてずらりと並べてみた図。左から順に、ZenFone 2(ZE551ML)、ZenFone 5、Nexus 6、iPhone 6 Plus、Fire Phone、Xperia Z Ultra。ぱっと見て分かるくらい、ZenFoneシリーズ2台の輝度が低めです。


◆モバイル通信
ZenFone 2は当然のようにSIMロックフリー。ということで、まずはNTTドコモのSIMカードを挿してモバイル通信してみます。なお、NTTドコモ回線を使うMVNOの場合はそのままでOKですが、NTTドコモのSIMカードの場合、有料オプションのmopera Uへの加入が必要なのには注意が必要です。


NTTドコモのSIMカードを挿入すると、空欄だったAPN設定にさまざまな設定が登場。


なお、自動的に「mopera U」にチェックが付き、設定変更一切不要でモバイル通信が可能でした。


当然のようにブラウジングができます。


Speedtest.net」で通信速度を測定すると、下りが31.6Mbps、上りが3.85MbpsでLTEで通信できていました。


・au
次にauのSIMカードを挿入。


auの場合はAPNには何も表示されないので手動でAPNを設定する必要があります。APNに「uno.au-net.ne.jp」、ユーザー名に「685840734641020@uno.au-net.ne.jp」、パスワードに「KpyrR6BP」と入力し、認証タイプを「CHAP」に設定して保存。


無事、通信でき、速度はこんな感じ。なお、auのSIMカードでは通話はできません。


・SoftBank
続いてSoftBankのSIMカードを挿入。


APNにはなぜか「Y!mobile」のAPNが登場。


仕方がないので手動で設定。APNに「jpspir」、ユーザー名に「sirobit」、パスワードに「amstkoi」と入力し、認証タイプを「PAP」に設定して保存。


作成した「softbank」APを選択すればOK。


速度はこんな感じ。


・Y!mobile
最後にY!mobileのSIMカードを挿入。「Y!mobile」のAPNを選ぶだけでOK。


速度はこんな感じ。どうやらLTEで通信できていないようです。


ZenFone 2の対応バンドはFDD-LTE(Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 17, 18, 19, 20, 28, 29) TDD-LTE(Band 38, 39, 40, 41) / W-CDMA / GSMという強烈な網羅っぷりのため、国内キャリアのデータ通信は問題なさそうです。NTTドコモとY!mobileのSIMは設定不要で使えました。ということは、日本版ではNTTドコモ系MVNOとY!mobileが通信キャリアとしてターゲットにされているのかもしれません。

ただし、技術基準適合証明(通称:技適)の認可次第では、対応バンドが異なる可能性は残されています。なお、ZenFone 2にはすでに技適マーク(のひな形)は表示されており、日本版の発表の後、ZenFone 5(LTE)の時と同様、ソフトウェアアップデートで対応するものとみられます。


◆まとめ
ZenFone 2(ZE551ML)を使ってみた感想は、「怪物」は言い過ぎとしても間違いなく最速のスマートフォンの一つに数えられるハイスペック仕様に仕上がっているということ。ブラウジングや各種操作でまったく引っかかりが感じられず快適そのもので、Nexus 6やiPhone 6 Plusなどのハイエンドモデルと互角に対抗できるモデルと言えそうです。さらに、バッテリー持ちの悪さが大きなデメリットであったZenFone 5から、体感では2倍近い長寿命化を果たしている点もポイントが高そうです。

ディスプレイの輝度が低いことや、天面の電源ボタンが固い上に手応えがないなど、細かな注文はあるものの、そんなものは「世界最大の4GBメモリを搭載している」という唯一無二の存在の前では些細なこと。現実的に「4GBもメモリが必要なのか?」という疑問もヤボというもので、誰よりも多いメモリとIntel最新プロセッサ搭載という事実からくる圧倒的な満足感・安心感を得て「ふむふむ、これがZen(禅)の境地なのだな」と悦に浸ればOKです。


ASUSが2015年4月20日に発表する製品は、「Experience "2"morrow」という文字と、モバイル端末のシルエットから見てZenFone 2でほぼ確定。あとは、想定外に価格を上乗せしたり対応バンドを限定したりといった「うっかりミス」をASUSが犯さなければ、ZenFone 5に引き続き、SIMフリー端末の市場を席巻する予感を抱かせる端末だと言えそうです。

SEE WHAT OTHERS CAN’T SEE
http://www.asus-event.com/teaser/


◆2015年4月13日 追記
ASUSが新製品発表会のティザーサイト画像を更新。「性能怪獣」が登場する模様です。


・つづき
ZenFone 2日本版が正式発表されたASUSの新製品発表会「Experience 2morrow」はこんな感じ - GIGAZINE

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