名車や「迷車」・珍車などぶっ飛んだ自動車が大集合した「お台場旧車天国2015」に行ってきた

日進月歩の技術進化が見られる自動車の世界には、古き良き名車を愛する旧車マニアが存在します。そんな旧車マニアにとっての一大イベント「お台場旧車天国」が本日2015年11月22日、東京・台場で開催されました。往年の名車だけでなく「迷車」も登場し、もはや意味が分からないほどぶっ飛んだマシンもお披露目されたお台場旧車天国2015はこんな感じでした。
お台場旧車天国〈Old-timer〉 2015 公式サイト
http://www.oldtimer.jp/tengoku/
ゆりかもめの「船の科学館」駅に到着。

駅の上から長蛇の列が確認できます。開場を待つ来場者で、先が見えないほど長い列が続いています。

駅からは最後の準備に大忙しな様子が確認できます。

ということで列の最後尾へ。

途中で前売り券(1000円)を持つ人と、当日券(1200円)を買う人に分かれるように、という係の人の指示がありましたが、当日券の列の方が短いという状態でした。

30分ほどでようやく入場ゲートに到着。

入り口で「楽園の歩き方」という案内をもらい、各ブースを回ることに。会場は、旧車が集まる「天国エリア」「地獄エリア」や珍車が集まる「マニアック天国」、「お買い物天国エリア」などで構成されてました。

まずは天国エリアから。これはシトロエンの「11CV レジェール」

1950年製の自動車とは思えないほどきれいな車体です。

「ヨタハチ」の愛称で知られる「TOYOTA SPORTS 800」

現代車とは比較にならないほどコンパクト。

4代目日産「セドリック(GL)」

どの車も非常に程度良好。オーナーの愛情が感じられます。

「エヌコロ」ことホンダ「N360」

エンジンはこんな感じ。

マツダの「ポーターキャブ」

日産「フェアレディZ」はグループができるほどの多さ。人気の高さが分かります。

かなりの台数が集まっていました。

エンジンを載せ替えたマシンもアリ。

コルベットZO6の5.7Lエンジンが収まっていました。

Zに負けないほどの人気を誇るのが「ハコスカ」こと3代目日産「スカイライン」。


ピカピカのエンジンです。

「ケンメリ」こと4代目・日産「スカイラインGT-R」。

わずか197台しか生産されなかった幻の車ですが、旧車天国では複数台確認できました。


BMW「2002」

40年以上前の名車ですが一目でBMWと分かるアイデンティティがあります。

同じく普遍的なアイデンティティを感じさせるのが「ナロー」と呼ばれる初期型ポルシェ「911-T」

930シリーズとは異なり控えめなバンパー。リアにエンジンを搭載するポルシェ911の美しいラインがよく分かります。

アメ車もてんこ盛り。フォード「サンダーバード」

ハードトップには「ポートヒール」という丸い窓。

このサイズが「ベビーサンダー」と呼ばれるのはアメ車ならでは。

初代コルベット「C1」

フロントサイドのエアアウトレットなど、非常に美しい造形です。

真っ赤なレザーのインテリアも非常にきれい。

シボレー「ベルエア210」





2代目シボレー「インパラ」


リアシート後方にスピーカーを搭載しているようです。

これぞアメ車という感じのテールフィンスタイル。

フォード「モデルAロードスター」は1931年製とのこと。

エンジンルームはこんな感じ。

80年以上前の自動車ですが、レストアされてピカピカです。

独特のシルエットは新鮮。

このモデルAはナンバー付き。旧車天国の展示車両の多くは現役の実動車のようです。

2台分の駐車スペースを取るハマー「H1」

元々は軍用車でしたが、俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの要望でなんと市販されることに。

こんなドアです。

ドラマ・ナイトライダーでおなじみのトランザム。しかし、なぜか「藤原とうふ店」の拓海(文太?)仕様。

スーパーカーブーム世代が憧れた車両も展示されていました。

デトマソ「パンテーラGTS」

ロータスヨーロッパ

フェラーリ「F40」

ほかにも日本の名車がずらり。小さな名車の代名詞的存在なのが「スバル360」。

フロントドアは後方にヒンジがあるタイプ。これでも4人乗り。

これはスズキ「CV-1」。今見ても斬新なデザインです。

トヨタ「セリカLB」

日産「チェリー」は集団展示。

車種不明のこのマシンは、なんとマツダ「RX-7(FD)」ベースのカスタムカー。

フェラーリやアストンマーチンかと見まがうほどのクオリティ。

リアビューも流麗です。

大きな注目を集めていたのがトヨタ「2000GT」

ロングノーズ・ショートデッキの美しいフォルム。

真横にももう1台の2000GT。

世界中のカーマニアから美しいと評価されるデザインは見ほれるほど。アメリカのオークションでは1億円以上の価格で落札されています。

他にもマツダ「コスモスポーツ」や……

プリンス「グロリアスーパー6」

日産「SR311ダットサン・フェアレディ」

日産「オースチン A50ケンブリッジ」

日産「ダットサン1200」

「510ブル」こと3代目・日産「ブルーバード」など、古き良き国産車がずらり。

海外の日本車マニアも積極的にオーナーとコミュニケーションを取っているのが印象的でした。

名車揃いの天国エリアから出展ブースの間を歩いていると、異様なブツに遭遇。どうやら「マニアック天国」に迷い込んだようです。

これは「ロボ子」という名のロボット。新宿のロボットレストランのマスコットキャラクターで、普段はハマーで牽引されているとのこと。

後ろはこんな感じ。

なんとシートに乗り込んでロボ子の「腕」を操縦できるようになっていました。

2015年はバック・トゥ・ザ・フューチャーIIの未来の年、ということでデロリアンも登場。

フロント1輪、リア2輪の三輪自動車はダイハツ「BEE」。

関西を中心にタクシーとして使われていたそうですが、わずか1年で製造中止。生産台数はおよそ300台とのこと。

804ccの空冷水平対向2気筒OHVエンジンはリアに搭載されたRR駆動です。

ヤマハ初の二輪車「YA1」

125ccのエンジンは最高出力5.6馬力。第1回浅間火山レースの125ccクラスで1位から4位までを独占するという快挙を成し遂げています。

なんとこのYA1はエンジンがかかる状態でした。
ヤマハ初の二輪車「YA1」のエンジン始動@お台場旧車天国2015 - YouTube

レトロなバイクの隣にはデコトラで、ちびっ子は大喜び。


不思議な形のこのマシンはクライスラー・インペリアルがベースの「ポインター号」。

ウルトラセブンのダンやアンヌが乗っていた警備車両を忠実に再現したとのこと。

なにやら行列を発見。

「石やきいも」の提灯。

このトヨタ「センチュリー」は、なんと石やきいも販売車。


本当に芋を投入しています。小が600円、中が700円、大が800円とのこと。

10時30分からの分は速攻で完売。予約を受け付けるほどの人気でした。

焼きいも車の横には戦車というカオスっぷり。



これは1933年に開発が始まった九五式軽戦車(プロップ)。アメリカのテレビドラマの撮影用に制作された大道具で、フォード製の4000ccのV8エンジンを搭載しているそうです。

戦車の横には戦車回収車「M936」。さすがに戦車を牽引するだけあって、6輪仕様の車体は巨大。

このクレーンで戦車を引っ張るようです。

ぶっとんだ展示の中に、世界初の量産車「T型フォード」が展示されていました。

T型フォードは累計1500万台が生産されたとのこと。




ナンバー付きで公道走行が可能なこの車両は、なんと、絶賛販売中。旧車天国では貴重な車両が、マニア間で行き来することもあるようです。

ロールスロイス「ファントムII」

フライングレディ(スピリット・オブ・エクスタシー)

中までピカピカ。

もちろんナンバー付きの現役車です。

お約束の痛車もアリ。



旧車天国には自動車だけでなく二輪車も展示されていました。カワサキ「Z1」

「ローソンレプリカ」ことカワサキ「Z1000R」。420万円で販売中。

「サンハンフォア」ことホンダ「CB350F」

カワサキ「Z400FX」

ホンダ「CBX400F」など、オートバイ愛好家や旧車會に人気のマシンが多数展示されていました。


子どもを連れて訪れる人も多いため、子ども用のアトラクションもアリ。これキッズミニカー体験コーナー。


川越工業高校の「ミニ電車」の体験走行コーナー


大きなプール。

ラジコンボートに子どもたちも釘づけ。

デートするボートはかなりリアル。

これは石神井ラジコンボートクラブのメンバーによる出展。

1/144スケールの戦艦ヤマトも展示されていました。

旧車天国は展示車両のまわりだけでなく、スワップミートの「お買い物天国」にも多くの人が集まっていました。

レトロなTシャツや……

ミニカー

思わぬ掘り出し物が見つかることも多そうです。



自動車や二輪車のパーツの販売もあります。



510ブルのテールランプは新品とのこと。掘り出し物を探し求めてマニアが集まるようです。

走るクーラーボックス「クルージンクーラー」を改造した車両もアリ。


なお、これらは売り物ではないそうです。


名車・珍車が満載のお台場旧車天国は、自動車好きにはたまらないイベントとなっていました。

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in 動画, 取材, 乗り物, Posted by darkhorse_log
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