ハードウェア

気温・光量・湿度などを自動で調整してハーブガーデンから熱帯雨林を自宅で再現できる「Biopod」


地球の複雑で豊かな自然を、人の手だけで再現することは容易なことではありません。しかしそんな自然も、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募っているマイクロハビタット再現装置「Biopod」を使うと、スマートフォンのアプリで設定を行って必要な資材を準備すれば、あとは自動で必要な環境を自宅で再現することが可能になります。

Biopod - World's First Smart Microhabitat by Jared Wolfe — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/2099003506/worlds-first-smart-microhabitat?ref=category_popular

Biopodがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。


さまざまな生物が暮らす自然の世界は、複雑に絡み合った要素のバランスによって成り立っています。その状況を自宅に置いたケースの中で再現するというのが「Biopod」の狙いです。


Biopodは透明度の高いガラス容器に、気温や光量、湿度を管理するユニットを備え、必要に応じて生物に餌を与えることも可能にした生態系再現システムと呼べるもの。


スマートフォンのアプリを使い、クラウドと連動して動作するのがポイント。まず、再現したい環境を「Pets(ペット)」「Decor(飾り付け)」「Garden(ガーデン)」の3種類から選び、さらに細かいオプションを選ぶだけで、アプリが必要な設定を行い、必要となる資材を教えてくれます。


それに従って準備を行えば、Biopodの中でハーブを育てたり……


飼育の難しいペットを育てることができるようになる、というものです。


また、観葉植物を育ててインテリアの一部として活用することも可能。


Biopodはセンサーを内蔵しており、取得されたデータをクラウドに送ることで、情報をシェアすることが可能とのこと。これにより、他のユーザーのノウハウや知恵を共有することが可能になります。


また、アプリを使えばどこからでも内部の様子を確認することが可能。


Biopodには、自動で庫内の酸素濃度を調節する機能を搭載。


また、LED照明を使って日照を再現するシステムや、降雨を自動で再現する装置も搭載されています。


Biopodの主なシステムは以下のような装置で構成されています。紫外線を含むLED照明、Wi-Fi接続アプリ、HDカメラ、ミスト装置、庫内の水を管理するフィルタ、各種センサ、そして自己浄化機能による空気循環視システムなどを搭載。


Biopodを使い始める際には、アプリを使って再現する環境の設定を行います。まず「Plants(またはGardenn)」「Pets」「Decor」という3つのカテゴリを選び、それぞれの中でさらに細分化された項目を選択。そうすればBiopodが必要な環境を庫内に再現してくれるというわけです。


ユーザーが行う作業は、まずは土や肥料を投入して土壌を準備し、植物の種を植えたり植物そのものを植えるだけ。あとはアプリで環境を設定すると、Biopodが必要な環境を整えてくれます。


BiopodはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。4種類のBiopodがラインナップされており、最もコンパクトな本体を持つ「Biopod ONE」は、卓上で植物を育てたり生物を飼育するのにピッタリな構成。本体サイズは幅47.6cm×高さ46.9cm×奥行35.6cmで、庫内容量は53.8リットルです。


一回り大きくなった「Biopod TERRA」はオフィスなどの環境にピッタリ。本体サイズは幅62.9cm×高さ46.9cm×奥行39.4cmで、庫内容量は79.5リットルです。


さらに大きくなった「Biopod AQUA」は、生態系を完全に再現するのに適したモデルとのこと。庫内で水が循環し、生物サイクルを繰り返す魚が植物の「栄養」となることで、生態系が形づくられるサイクルが再現されるとしています。本体サイズは幅62.9cm×高さ64.8cm×奥行39.4cmで、庫内容量は119リットル。庫内には約13cmの深さまで水をためることが可能です。


Biopod GRAND」はラインナップで最大となるモデルで、サイズは幅124.5cm×高さ71.1cm×奥行38.1cmというボリューム。庫内容量は336.9リットルで、深さ15.2cmまで水をためることができます。


それぞれの出資額はこんな感じで、Biopod ONEは279カナダドル(約2万6000円)、Biopod TERRAが329カナダドル(約3万円)、Biopod AQUAが399カナダドル(約3万7000円)となっています。


Biopod GRANDは876カナダドル(約8万1000円)。このモデルは出資額が一定に達したストレッチゴールで設定されていたモデルでした。


日本への発送には、選択するBiopodのタイプに応じて80カナダドル(約7400円)から120カナダドル(約1万1000円)程度の送料が別途必要。また、Kickstarterのプランでは植物付きのものが設定されていますが、貿易の都合のためか、日本への発送が不可のプランもあるので要注意です。

Biopodには3万カナダドル(約277万円)の出資目標額が設定されていましたが、記事作成時点ではこれを大幅に上回る約38万4ドル(約3540万円)の出資が集まっています。出資の締め切りは日本時間で2015年11月4日(水)午前7時54分となっており、出荷時期は2015年12月ごろが予定されています。

Biopod - World's First Smart Microhabitat by Jared Wolfe — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/2099003506/worlds-first-smart-microhabitat

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in ハードウェア,   生き物, Posted by darkhorse_log

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