Appleの公式地図アプリが少しだけパワーアップ
AppleといえばiPhone・iPadなどのハードウェア開発から、iOSやその他アプリなどのソフトウェア開発まで一手に行っている企業。そんなAppleの純正アプリのひとつである地図アプリ「マップ」が、ひっそりとパワーアップしています。
Apple Expanding Maps Transit Directions to Boston and Sydney - Mac Rumors
http://www.macrumors.com/2015/10/05/apple-expanding-maps-transit-boston-sydney/
iOS 9 Feature Availability - Apple
http://www.apple.com/ios/feature-availability/#maps-transit
見知らぬ町でも迷子にならないように目的地までの経路を教えてもらうことができるのが「マップ」アプリです。Appleのマップアプリでは、車を運転している際でも目的地までの経路が分かる音声案内機能や、Siriとの連係などさまざまな機能が使用できます。
2015年9月から利用可能となったiOS 9では、このマップアプリ上に「交通機関」という新機能が追加されており、地下鉄・バス・電車・フェリーといった公共交通機関を使った経路の検索が可能になりました。
経路検索ではこれまでも「車」と「徒歩」が使えたのですが、新たに「交通機関」が使えるようになりました。
「交通機関」を使うと、例えばこんな感じで電車の乗り換え方法までマップアプリ上で確認できるようになっています。
もちろんさまざまなルートで移動可能。
「交通機関」としては、バス・地下鉄/ライトレール・通勤列車・フェリーの4種類を使用できます。
なお、場所によってはこんな感じで「交通機関」が使用できません。
iOS 9のリリース当初、「交通機関」機能はアメリカのサンフランシスコ・ボルチモア・シカゴ・ニューヨークシティ・フィラデルフィア・ワシントンDC、ドイツのベルリン、イギリスのロンドン、カナダのトロント、メキシコのメキシコシティ、さらには中国の諸都市に対応していました。今回、新たにオーストラリアのシドニーと、アメリカのボストンが仲間入りし、より多くの都市で公共交通機関を使った経路検索が可能になっています。記事作成時点ではマップアプリで「交通機関」を使えるのは13の国と地域のみですが、Appleは世界の都市部から徐々に「交通機関」が使える場所を増やしていく計画とのこと。近い将来に東京や大阪など日本の都市部でも「交通機関」機能が使えるようになるかもしれません。
iOS 9で利用できる機能 - Apple(日本)
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