取材

「スペース☆ダンディ」伝説のミュージカル回がどうやって生まれたのかをダンディ役の諏訪部順一さん&南Pが熱弁


再放送&Blu-ray BOX発売が決定した「スペース☆ダンディ」が、2015年もマチ★アソビのステージに登場しました。スペース☆ダンディといえば、喜怒哀楽のあらゆる要素を盛り込みまくったハチャメチャな内容で視聴者を釘付けにしましたが、今年のマチ★アソビでもダンディらしいハチャメチャトークで徳島を大いに盛り上げてくれました。

BD-BOX発売&再放送記念!『スペース☆ダンディ』上映&トークショー - マチ★アソビ
http://www.machiasobi.com/events/space.html

放送が終了して1年が経過しているにもかかわらず、立ち見客ありの人気イベントとなりました。


というわけで、今回は上映&トークショーということで、トークショーの前にダンディ役の諏訪部順一さんと南雅彦プロデューサーが選んだ第17話「転校生はダンディじゃんよ」が上映されました。第17話といえばあのダンディが歌って踊りまくる、アニメの中でミュージカルしてしまったという他作品を含めても非常に珍しい回です。ストーリーのテンポが良く、内容も弾けまくり&ミュージカルパートはTVアニメとは思えないクオリティで「これぞダンディ」といったお話。


そんなわけで上映会のあとに、さっそくダンディ役の諏訪部順一さんと南雅彦プロデューサー、そしてミャウが登場。


「あつまってくれて最高にうれしいじゃんよ!」とダンディが会場に一言。南プロデューサーは前回のイベントに登場したダンディのコスプレをした一般客(ニセダンディ)がまたしても会場のど真ん中にいることに驚いていました。


これまで「スペース☆ダンディ」ではマチ★アソビに3回やってきたそう。そんなダンディチームの中で最もいろんな場所を訪れてきたのがミャウだそうで、これまでイギリスやフランスなど世界各国を飛び回ってきた模様。そんなミャウは、久しぶりの来徳前に倉庫星に行っていた、と南プロデューサーが語り会場を盛り上げます。なお、今回会場に登場できなかったQT(の着ぐるみ)は、現在宇宙のどこかにある倉庫星にいるそうです。

しばらくの間倉庫星にいたせいか、ヒゲがだらりとくたびれてしまったミャウ。


というわけで、まずは今回なぜ「第17話」がマチ★アソビで上映されたのか、という話題からトークがスタート。上映する話を決めたのは諏訪部さんと南プロデューサーだそうで、2人はまず「にぎやか」もしくは「シック」な話のどちらを放送するか考え、イベントがマチ★アソビというお祭りであることを考えて「にぎやか」を選択。そしてこれまでにマチ★アソビで上映したことのない回ということで、第17話を選んだそうです。


続いて、どうして第17話のテーマが「ミュージカル」になったのか、という話題に移行。これについて南プロデューサーは、映画のジャンルには「戦争もの」であったり「ゾンビもの」などがありますが、そういった中から「ミュージカル」を選んだだけと明かしています。

テーマを「ミュージカル」に決めたことをスタッフに話した際、さまざまなキャラクターに1から動きをつける必要があり、さらにはそれを絵にしなければいけないということで、それはもう大反対を受けたそう。しかし、結局テーマはミュージカルに決定。

実際にどうやってあの超絶クオリティのミュージカルシーンが完成したのかというと、まずは絵コンテを描く前に、プロの振り付け師さんに監督と演出家が持っているイメージを説明して踊ってもらったそうです。もちろん、その際はカメラを5、6台持っていき、あらゆる角度から踊りを撮影して参考資料にした模様。続いて、その踊りを参考に絵コンテを作成し、次は絵コンテをベースにダンスを行ってもらい、さらにその後、キャラクターの衣装が決定した際にはその衣装と似たものを着用してもらいダンスしてもらい……といった具合に、何度も何度も実際のダンスを撮影することで、アニメのダンスのクオリティがあのレベルにまで昇華されていった模様。


「スペース☆ダンディ」では各話ごとにさまざまなゲストを迎えて作品づくりを行っているのですが、第17話では森ハヤシさんに脚本をお願いしています。森ハヤシさんがアニメの脚本を担当したのはこれまで「スペース☆ダンディ」のみ、つまりは脚本を依頼する段階ではアニメとは一切関わりを持っていない人物でした。そんな人物になぜ脚本を依頼することになったのかというと、森ハヤシさんが「宇宙犬作戦」という実写コメディに参加していたことを偶然にも知る機会があり、監督が「似てんじゃね?」と考えたから、というなんともスペース☆ダンディらしいアバウトな経緯が暴露されました。なお、森ハヤシさんの事務所はアミューズという大手プロダクションだったそうですが、仕事を依頼してみたところ快く了承してもらえた模様。

なお、参加してもらったのが「スペース☆ダンディ」の第17話というかなり後半の方だったので、1話しか参加してもらなかったそうですが、時間があればもう1本くらい参加して欲しかった、と南プロデューサー。


続いてミュージカル回の「歌」パートについて。通常、歌パートは通常のアフレコとは別にレコーディングスタジオで録音されるそうですが、「スペース☆ダンディ」の第17話ではスタジオでそのまま歌も録ったそうです。

諏訪部さんは初め、ミュージカル回について「雰囲気もので」と言われていたそうですが、実際にレコーディングする際に、現場に音楽監督が登場し、めちゃくちゃ現場でビシビシと指示を出し始めたのを見て「えぇー!?」となったそう。


レコーディング自体も普段よりも多くの時間がかかったそうですが、南プロデューサーは途中で「飲みに行く」ということで帰ってしまい、歌の部分は一切生で聞いていないそうです。

「それでも楽しかったね!」「みてないじゃーん!」と軽快なコンビネーションを会場で披露する諏訪部さんと南プロデューサー。


その他、今回上映された第17話以外で好きな話として、諏訪部さんは伝説の怪魚「ムーナギ」が登場する第18話「ビッグフィッシュはでっかいじゃんよ」を挙げていました。この話の中ではたくさんのモブが登場し、一致団結してムーナギをつり上げようとするのですが、これらのモブは諏訪部さんと同じ事務所の若手や南プロデューサーらが声を担当したそう。収録現場には若手がズラリと並んでいてある種異様な光景だったそうです。

現在再放送がスタートしたわけですが、TOKYO MXでの再放送版では新規の次回予告が使われているそうです。初期のTV版では次回予告が15秒だったのですが、新しいTOKYO MX版では30秒になっており、次回予告の原稿もしっかり脚本の方に書いてもらっている模様。なお、実はQTの声は本編ではエフェクトがかかっているのですが、次回予告時に声にエフェクトを入れようとするとQTのみ別録りになってしまい大変なので、TOKYO MX版のアフレコ時なんとタバコの箱のビニール袋を口に当てて「ダンディー!」と声を変えるという荒技を駆使していた模様。このことを諏訪部さんは、あるいみ本編よりもポンコツ感が増していた、と表現していました。

諏訪部さんが会場に持参したQT。会場にはダンディ×3、ミャウ、QTのメイン3人(?)が大集結していました。


ここで話が変わり、「スペース☆ダンディ」の公式ページ上で実写版のダンディが出演しているCMが公開されていることが明かされます。このムービーはアメリカの会社がCMとしてつくったものに新たにセリフをつけて、Blu-ray BOX発売CMにしたもの。セリフは全てを翻訳してそのまま使用しているわけではなく、半分くらいは新規のセリフになっています。この理由はアメリカンジョークを翻訳してみると「本当にオチてるの?」という内容だったりするからだそうです。

というわけで、そんな噂のCMがコレ。実写版「スペース☆ダンディ」という世にも珍しい映像が見られます。そして、なんというかミャウやQTのデザインが……。

『スペース☆ダンディ』1/29発売Blu-ray BOX CM カーウォッシュ編(日本語版) - YouTube


こちらは英語版。ダンディのアメリカンジョークが聞いてみたい場合はこちらを再生してみればOKじゃんよ。

『スペース☆ダンディ』1/29発売Blu-ray BOX CM カーウォッシュ編 - YouTube


さらに、実写版CMにはピクニック編もあります。

『スペース☆ダンディ』1/29発売Blu-ray BOX CM ピクニック編 - YouTube


その後、再放送決定とBlu-ray BOX発売に関する情報が再度アナウンス。Blu-ray BOXはマチ★アソビ期間中にアニメイト徳島店で予約すると、特典として以下のステッカーをゲットできる模様。なお、南プロデューサーいわく、10万セット売れれば新作が作れるようです。


そして最後は恒例のじゃんけんプレゼント大会。賞品は諏訪部さんと南プロデューサーのサイン入りBlu-ray(第17話収録)と缶バッチ×3点。というわけで、諏訪部さんとじゃんけんして最後まで残ったラッキーな4人が特典をもらえます。


順調に勝ち進むニセダンディ。


最後の5人になり、賞品をかけて熱いじゃんけんが繰り広げられ……


最後に見事に負けてしまうニセダンディ。


少年とのじゃんけんに負けたということで、「さすが分かってるじゃんよ!」とお褒めの言葉が飛び出します。


イベント最後のあいさつでは、南プロデューサーが宇宙は無限なのでみんなの中でみんなのダンディを作ってもらえたら、という名言(?)を残し、諏訪部さんに突っ込まれていました。

なお、イベント終了後には諏訪部さんがBBPそろい踏みな写真をアップしています。

マチ★アソビ『スペース☆ダンディ』上映会&トークショー 御来場下さったみなさんありがとうございました。久々にBBP揃い踏み(笑)今回もゴキゲンに楽しかったじゃんよ! pic.twitter.com/jTqDjPoLWu

— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR)

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in 取材,   動画,   アニメ, Posted by logu_ii

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