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iPhone 6sが前モデルより11%も重たくなった原因は?


iPhone 6sではボディに使われているアルミニウム合金の種類が前モデルから変更されており、重量が11%も重くなったことの原因と考えられてきました。しかし、海外ニュースサイトThe Vergeが報じたところによると、原因は他のところにあったようです。

New aluminum alloy isn't to blame for iPhone 6S weight gain | The Verge
http://www.theverge.com/2015/9/12/9315471/iphone-6s-new-aluminum-doesnt-make-phone-heavier



iPhone 6/iPhone 6 Plusはマグネシウムとシリコンを添加した6000系のアルミニウム合金を使用していましたが、iPhone 6s/iPhone 6s Plusでは亜鉛とマグネシウムを添加した7000系のアルミニウム合金が使用されています。Appleがどのような配合でアルミニウム合金を利用しているのかは明らかではありませんが、iPhone 6sがiPhone 6に比べ14gも重くなっていることの原因は、このボディ素材の変更に伴ったものだと考えられていました。

しかし、Appleによると、iPhone 6s Plusに含まれるアルミニウム合金の重さは前モデルに比べてわずか2gしか増えておらず、iPhone 6sに至っては増重量は1g未満とのこと。


つまり、重くなった直接的な原因はボディの素材ではない、ということですが、ではなぜ重量が増えているのかというと、iPhone 6sで新しく搭載された「3D Touch」対応の感圧式のスクリーンに原因がある模様。ディスプレイ単体の重さで見ると、なんと前モデルの2倍以上の重量になっているそうです。

これが3Dタッチディスプレイの仕組み。Appleはディスプレイへの圧力を検知するためにディズプレイのレイヤーを増やしており、その分の重量がプラスされているわけです。iPhone 6のディスプレイは重量12gでしたが、iPhone 6sのディスプレイ重量は29gで、17gも重くなっており、全体の増重量が14gに留まっているところを見ると、むしろ他の部分では軽量化が図られていることもわかります。


iPhone 6/iPhone 6 PlusとiPhone 6s/iPhone 6s Plusの各パーツの重量を比較したグラフがこれ。iPhone 6とiPhone 6sの比較を見てみると、これまで最も重量を占めていたのはバッテリー(27g)で、次にアルミニウム(26g)、ステンレススチール(25g)と続いていましたが、iPhone 6sになって順序がディスプレイ(29g)、バッテリー(26g)、アルミニウム(25g)となっています。また、iPhone 6s Plusでは見られないのですが、iPhone 6sではバッテリーが軽量化しているのが気になるところです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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