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Googleが住所を入力するだけでソーラーパネルの設置で節約できるコストを自動算出するツール「Project Sunroof」を公開


Googleには「20%の時間は自分の好きなことを自由にやっていてもよい」という20%ルールが存在します。このルールからたくさんのプロジェクトやサービスが生まれてきたわけですが、現地時間で2015年8月17日からスタートした、住所を入力するだけで「入力した住所の年間日射量」や「ソーラーパネルを設置できる面積」、「設置した際にどれくらい節約可能になるのか」などをまとめて表示してくれるツール「Project Sunroof」も20%ルールから誕生したプロジェクトです。

「Project Sunroof」がどんなツールなのかは以下のムービーを見れば一発で分かります。

Introducing Project Sunroof - YouTube


太陽はとてつもないパワーを持った恒星で、ここから地球に降り注ぐ太陽光は枯渇することのない再生可能エネルギーです。


さらに、誰もが自由に使用できるエネルギーでもあります。


この太陽光を金銭やエネルギーに変換するには、ソーラーパネルが必要になります。


しかし、このソーラーパネルは一体何枚設置可能で、設置した場合にはどれくらいの年数使えばコストを節約できるようになるのでしょうか?


そういった細かい情報を得ようとする場合、一体何から手を付ければ良いのかチンプンカンプンになるのも仕方がないところ。


そこで、Googleのエンジニアであるカール・エルキン氏が考案したのが……


太陽光に関する情報をGoogleマップ上に表示する、というもの。


「Project Sunroof」が公開しているページ上に住所を入力すると、Googleマップ上に年間日射量がサーモグラフィーのように視覚的に表示され、よく日が当たる場所とそうではない場所が一目で分かるようになっています。この日射量に関する情報は、Googleマップが利用している衛星・航空写真や気象データに基いているそうで、日陰になる部分などもしっかりと考慮された上での年間日射量が表示されるそうです。


他にもソーラーパネルを設置可能な面積と、設置によって節約できるコストの見積額が数値で表示されます。ツールでは毎月の電気料金の平均が入力可能となっており、この数値によって節約できるコストの見積額は変化する、とのこと。


さらには、利用可能なソーラーパネル設置業者まで教えてくれるわけです。


この「Project Sunroof」は、アメリカのサンフランシスコ・ベイエリア、フレズノ、ボストンといった地域向けにサービスをスタートしており、今後提供範囲をアメリカ全土に拡大し……


さらには全世界のどこでも日射量や節約コストが瞬時に確認できるようサービス拡充を予定しています。


なお、記事作成時点でProject Sunroofの公式ページにアクセスすると、404エラーが表示されますが……


プロジェクトのアバウトページやFAQは見ることができます。

Project Sunroof | About
https://www.google.com/get/sunroof/about/

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in ネットサービス,   動画, Posted by logu_ii

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