香港のスマホ天国「先達廣場」はSIMフリーのiPhone・Xiaomi・Xperia・Meizuなどがよりどりみどり
中国であって中国でない香港には、洋の東西を問わず多様な文化が発達しており、これはスマートフォンに関しても当てはまります。新品・中古品を問わず、世界中のSIMフリースマートフォンが販売されている香港の「先達廣場」で、Xiaomi(小米科技)、Meizu(魅族科技)、OnePlusなど中国製のスマートフォンを物色してきました。
なお、香港国際空港から先達廣場の最寄り駅の「旺角駅」までの行き方は、以下の記事を見ればよく分かります。
創業わずか5年で世界第3位のスマホメーカーXiaomi公式ショップ「小米之家」に行ってきました - GIGAZINE
香港国際空港からエアポートエクスプレス、地下鉄(MTR)を乗り継いで約40分で旺角駅に到着。
駅の南側は看板だらけでいかにも香港という風情。
先達廣場に向かう前に、かつてデジタル機器販売の中心地だった「旺角電脳中心」をのぞいてみました。
雑居ビルの中には小さなショップがひしめいています。
PCパーツの価格表は秋葉原などと同じスタイル。値段も日本の価格と大差ない模様。
日本では入手できない無線LANルーター群。
大量のUSBメモリーやSDカード。
もちろんPCパーツだけでなくノートPCも売っています。
中には中古のACアダプターやコンセント変換器を売るお店も。
プリンターを売るお店。
数店だけですが、スマートフォンを売るお店もありました。
Microsoftの公式ショップもあります。
Lumia 640。
Windows 10対応のノートPCは、Microsoft製のSurfaceだけでなく他社製の物も含めて展示していました。
Xbox Oneの体験コーナーもあり。
Apple製品のみを取り扱う店も。
Apple Storeのような展示方法で、SIMフリーのiPhoneなどが販売されていました。
休憩スペース。
ガチャガチャ。
日本と同じものが使われているようです。
というわけで、デジタル機器の人気がPCからスマートフォンに移り変わるとともに、旺角電脳中心の賑わいは薄れつつあるようでした。
旺角電脳中心から北に5分ほど歩くと、大通りの亞皆老街を隔てた向こう側に見えるのが「先達廣場」ビル。
こんな建物。
横断歩道を渡るために駅方面に迂回して先達廣場に到着。
ビル1階の路面店もスマートフォンを大量に販売しています。
iPhone、Xiaomi、Galaxyなど、人気のあるスマートフォンがずらり。
ごくまれにBlack Berryも確認できました。
何と言ってもぶっちぎりの一番人気はiPhoneシリーズ。先達廣場で売られているスマートフォン全体の約半数がiPhoneシリーズという感じで、香港でもiPhoneは別格の人気のようです。売られているiPhoneはもちろんすべてSIMフリー。
日本メーカーでは唯一、健闘していたのがSONY。SHARPや富士通などはわずか数店で中古(二手)品が置いてあるのみ。香港でSIMロックがかかった日本製スマートフォンは日本人以外には見向きもされないので当然と言えば当然です。
他方でSamsungや……
LGなどの韓国勢はiPhoneの次に大量に展示されていました。日本のスマートフォンメーカーの凋落ぶりをまざまざと感じさせられます。
Xiaomiのモバイルバッテリーもそこかしこで売られていました。しかし、旺角駅徒歩10分のところにXiaomiの公式ストア「香港小米之家」があり、そこで「本物」のXiaomi製品を買えるので、先達廣場で割高な上に本物かどうか判断が難しい商品に手を出す必要はありません。
スマートフォンを修理するショップもあり。画面が割れたスマートフォンを持ち込む人の順番待ちができるほど繁盛していました。
なお、先達廣場の各ショップでは同じ商品でも隣のショップと価格が違うということはザラなので、じっくり見回ってお目当ての品を選ぶべき。もちろん価格交渉は可能なので、値切りまくるのもアリですが、英語はあまり通じません。
というわけで、ビル全体をくまなく回って安い物をチェックしていると、Xiaomiの激安タブレット「Mi Pad」を発見。即、購入決定。
ホワイトカラーで香港モデルのようです。
ラスト1品とのことで値切り交渉は失敗。表示通りの1580HKD(約2万5000円)で購入しました。
開封してもらい動作確認。
海外でスマートフォンやタブレットを購入する場合に初期不良があれば非常にやっかいなので、かならず通電チェックはするべきです。
続いてスマートフォンを物色。日本では販売されていないスマートフォンだらけで目移りしてしまいます。フラッグシップキラー「OnePlus One(64GB)」は、どの店も2780HKD(約4万4000円)。しかし、次期モデル「OnePlus Two」の登場を前に50米ドル(約6000円)値下げをされた同モデルの定価は299米ドル(約3万6000円)。どうやら先達廣場では直近の「値下げ」分が反映されていない模様。ということで、ここはスルー。先達廣場では数多くのスマートフォンがより取り見取りですが、本来の価格がどれくらいかについて下調べをしておくことが商品選定の重要なポイントだと感じました。
とあるショップでXiaomiのミドルレンジスマートフォン「Mi 4i」が「1580HKD(約2万5000円)」の表記。香港の定価が1599HKD(約2万6000円)なのでたしかに「ビックリ特価」。
これを見せてとお願いすると、「1580HKDの製品はSIMロックありの中国モデル。香港バージョンは1750HKD(約2万8000円)」とのこと。さすがに151HKD(約2400円)の上乗せ価格は受忍できないので店を後にしました。
いろいろ探し回ったところ、SIMフリーのMi 4iの香港バージョンは1680HKD(約2万7000円)が最安価格。ということで1680HKDで手を打ちました。ちなみにXiaomi Mi 4iはインドをメインターゲットにしたグローバルモデルで、グローバル版はカラフルな5色展開ですが香港バージョンはまだ白・黒の2色のみとのこと。
欲しいと思っていたXiaomiスマートフォンが入手できたのでそろそろ帰ろうかと思いつつウィンドウショッピングをしていると、Meizuの「MX4」(16GB・新品)が1880HKD(約3万円)。これは安い……。たずねると残念ながら16GBモデルは在庫切れで、在庫アリの32GBモデルは2080HKD(約3万3000円)の提示。値切ると「1980HKD(約3万1700円)でどうだ?」と言われたので、「専用のガラスフィルム付きで2000HKD(約3万2000円)ならば」と答えると、価格交渉は成立しました。
しかし、銀行の国際口座からお金を引きだそうとすると、エラーで不可。どうやら1日の引き出し制限にかかった模様。「明日、買いに来るから!!」と念押しして、ホテルへ戻ることに。
翌朝、現地時間の朝9時に先達廣場を訪れると、ビルはまだオープンしていませんでした。旅程の都合でもう先達廣場に立ち寄る機会はなし。後ろ髪を引かれる思いで先達廣場を後にしました。香港の先達廣場は、世界中のスマートフォンが新品・中古品を問わず大量に集まるスマートフォン天国でした。
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