Googleの検索結果から直接買い物できる「買う」ボタンが近日中に追加予定

Googleは、ユーザーが検索結果から直接ショッピングするためのツール「買う」ボタンを近日中に公開予定であることを発表しました。Googleの他にもPinterestやTwitter、Facebookといったサービスが「買う」ボタンの導入を予定しており、2015年もしくは2016年に一斉に実装される可能性があります。

Inside AdWords: Winning the shopping micro-moments
http://adwords.blogspot.jp/2015/07/winning-shopping-micro-moments.html

Why ‘Buy’ Buttons Will Pose Big Challenges for Google, Facebook, Pinterest and Twitter | Re/code
http://recode.net/2015/06/14/why-buy-buttons-will-pose-big-challenges-for-google-facebook-pinterest-and-twitter/

Googleが、以前から導入が決まっていた「買う」ボタンを「Purchases on Google」として発表しました。Purchases on Googleは検索結果に表示される広告から直接購入を可能にする機能で、例えば「women's hoodied(女性用パーカー)」と検索すると、検索結果上部に製品の広告が表示されます。その中にある「Buy on Google」と記載された製品をタップすると……

製品の詳細・カスタマーレビュー・値段が表示されます。欲しいと思ったら画面下部にある「Checkout」のボタンをタップ。

すると、Google PlayやAndroid Payのアカウントに基づいた「支払い方法」と「届け先住所」が表示され、「配送方法」を選び最後に「PLACE ORDER」をタップ。

たったこれだけの操作で買い物が完了するというわけ。Purchases on Googleはモバイルを対象にアメリカで数週間以内に提供される予定です。

「買う」ボタンの導入を予定しているのはGoogleだけではなく、PinterestやTwitter、Facebookも「買う」ボタンの導入を検討中。Pinterestは、デパートやファッションブランド、eコマース企業と提供して、「Buy it」というボタンの導入を開始することを明らかにしています。青色の「Buy it」というピンをクリックするだけで直接購入することができ、決済方法はクレジットカードやApple Payに対応するとのこと。ただし、「Buy it」も「Purchases on Google」と同様に、当面はアメリカ国内でのみ展開されるサービスになる予定です。

Pinterestは決済サービスのStripeと提携してオンライン決済システムを導入しており、FacebookやTwitterもStripeの決済システムを導入し「買う」ボタンをニュースフィードやツイートに実装予定。大手IT企業が次々と導入を表明している「買う」ボタンですが、IT関連メディアのre/codeによれば「買う」ボタンの導入は大きな挑戦になるそうです。

PinterestやFacebook、TwitterはGoogleと違い独自のショッピングサービスを運営していないので、ユーザーの信頼を勝ち取れるかどうかがチャレンジになってくるとのこと。ユーザーが初めて「買う」ボタンから購入するときに、安全で使いやすく信頼できるサービスであると感じられるかどうかが2回目の買い物をするかどうかのカギになってきます。また、「買う」ボタンの導入により影響が出そうな小売店や配送サービスとどういった関係を築くのかも重要になるそうです。

2015年から2016年にかけて、大手IT企業が「買う」ボタンを正式に開始すると見られていますが、まずは一足早く導入されるアメリカでどのような反応が起こるのか、さまざまな業界からの注目が集まっています。