AntecのフラッグシップPCケース「S10」がCOMPUTEX TAIPEI 2015で世界初公開
アジア最大のIT見本市「COMPUTX TAIPEI 2015」では自作PC関連パーツを作るメーカーが一同に会して新製品を発表していますが、高品質なPCケースやPC電源で知られるAntecが、新たなフラッグシップPCケース「S10」を世界初公開しています。
Antecのブースに到着。
AntecのCOMPUTEX TAIPEI 2015は新フラッグシップPCケース「S10」のお披露目会の様相を呈しています。S10は幅230mm×奥行き590mm×高さ602mmで重さ17.7kgという巨体。手のひらサイズやスティックタイプの極小PCが登場する中、「高性能こそ正義」という別の道を突き進む進化形です。
ケースはいわゆるフルタワーサイズで内部空間も巨大。マザーボードと電源部を上下空間で仕切って分離することで冷却効率を高めるデュアルチャンバーシステムをいち早く採用し、今日の高性能PCケースの基本的なレイアウトを世間に広めたAntecらしい構造です。
しかし、S10は新たにケース前後でも空間を分離することで、前1つ、後ろ2つの合計3つの空間に分離する「トリプルチャンバー」システムを採用したのが大きな特長。ケースを前後に分離する隙間があり、ここから空気を取り込む斬新なデザインとなっています。
ケース中央部の隙間からエアを吸排出できるので……
14センチファンを3機搭載できる巨大な水冷クーラー用のラジエーターを設置できます。
ケースはサイドパネルがアルミ製と強化ガラス製の2種類。サイドパネルは観音開き構造で、メンテナンス性は良さそう。ただし、光学ドライブ用の5インチベイは省略されています。
裏側のサイドパネルを開けるとこんな感じ。CPU部分がカットされておりCPUクーラーの脱着は容易。「裏配線」用のケーブルホールもあり。
そして、ケース前方はストレージエリア。なんと、3.5インチ×6+2.5インチ×8の合計14ベイ。
ケース天面は穴だらけ。前方に電源ボタンやイヤホン・マイク、USB3.0ポート×4。
トップには12センチ/14センチファンを2台、リアに12センチファンを1台装着可能。
ケース下部には独立した電源エリア。
少し角度がつけられています。
もちろん前方にファンを搭載することで電源を強力に冷却することが可能です。
S10がどのようにデザインされているのかが以下のムービーで確認できます。
Meet the Signature Series from Antec - S10 - YouTube
Antecの新フラッグシップPCケース「S10」は2015年6月中に日本でも発売予定です。
・関連記事
アジア最大・世界第2位のコンピュータ総合見本市「COMPUTEX TAIPEI 2015」現地取材記事まとめ - GIGAZINE
壁掛けTVならぬ「壁掛けPC」が発表されたThermaltakeの異次元過ぎるCOMPUTEX TAIPEI 2015ブースはこんな感じ - GIGAZINE
初心者でも簡単にオリジナルPCが作れるガイド【ハードウェア組み立て編】 - GIGAZINE
自作PCファンには垂涎の「COMPUTEX TAIPEI 2014」PCパーツ関連ブース一挙まとめ - GIGAZINE
・関連コンテンツ