バスの待ち時間発生の理由が分かるシミュレーター「Bus Bunching Explained Visually」
by Les Chatfield
路線バスが遅延したせいで数台のバスが前後に並んで運行してしまう状態を「bus bunching(バスの団子運転、団子バス)」と呼びますが、この団子運転が起こるワケをアニメーションで体感できるのが「Bus Bunching Explained Visually」です。
Bus Bunching Explained Visually
http://setosa.io/bus/
バスの団子運転が起こるまでの一部始終は以下のムービーで確認することができます。
バスが一度遅れると次々に遅延が起こる様子を「Bus Bunching Explained Visually」でシミュレート - YouTube
Bus Bunching Explained Visuallyのページを開くと2台のバスがぐるぐると周回しています。
画面左側のメニューに表示されているバスの名前にカーソルを合わせると、選択したバスの周りが白く光ります。
メニューにカーソルを合わせたまま左クリック&ホールドすると、バスをその場で停車させてダイヤの遅れを発生させることができます。
1~2秒ホールドしたあとマウスを離すと、2台のバスはしばらくの間順調に走っているのですが……
バス停で待っているお客さんの数が増えてきました。
バスが停留所に到着してお客さんを乗せていきますが、普段よりも客数が多いため昇降に時間がかかり、その間に後ろのバスが追いついてしまいました。
次の停留所でも乗り降りの間に後方のバスに追いつかれてしまいます。
そしてバスの定員である18人に到達。
すると、後ろのバスもお客さんをたくさん乗せるため、少しずつ車間距離が空いていきます。
しかし、再び2台のバスが団子状態に。ひとたびバスに遅れが発生すると、バス停で待つ人が遅延時間に伴って増えていき、バス停に到着してからは普段よりも乗客の数が多いために停車時間が延びて、さらに次のバス停でもバスを待つ人が増える……という負のサイクルに陥ってしまうのです。
団子運転を解消するにはバスが少し遅れても複数の車両がくっつかないように、運行システムに「たるみ」を持たせる必要がありますが、そのためにはバスの台数を増やしたり運転手の労働時間を長くしたり、経費を増やす必要があり、団子運転がなかなか解消しない、という現状があるようです。
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