ネイルアートのような新型ウェアラブルデバイス「NailO」

ネイルアートのように爪先に装着することができる新型のウェアラブルデバイス「NailO」が登場しました。簡単に言えば「爪と同じぐらいの大きさのトラックパッド」で、わずかに指を動かすだけでもいろいろな操作ができるデバイスとなっています。

NailO | MIT Media Lab
http://nailo.media.mit.edu/

Thumbnail track pad | MIT News
https://newsoffice.mit.edu/2015/wearable-thumbnail-sensor-controls-digital-devices-0417

具体的にどんなデバイスなのか、どんなことができるのかは以下のムービーにまとめられています。

NailO: A thumbnail-mounted wireless trackpad - YouTube


近ごろ、ウェアラブルデバイスがどんどん賢く小型に、そして身近になってきています。

これは「できるだけ身体と同じように扱いたい」という求めに応じているものだと、MITメディアラボのCindy Hsin-Liu Kaoさん。

その考え方の延長線上で生み出されたのが、爪に装着するウェアラブルデバイス「NailO」です。

本体は4層構造で、1層目は装飾、2層目がセンサー、3層目が基板、4層目がバッテリー。その大きさは25セント硬貨(10円玉と同サイズ)より少し小さいぐらい。

こちらはArtem Dementyevさん。

NailOのセンサー部をぱかっと持ち上げると、基板がみっしりと詰まっています。

使うときは爪先に乗せるように装着するだけ。いわば小型トラックパッドなので、表面を指でなぞるだけでOK。デモでは指でなぞって左側のスマートフォン上に線を描いています。

応用すれば、たとえばNailO上を横になぞる操作をするだけで……

スマートネックレスの色を変える、という連携も可能。

PCでレシピを表示しながら料理をしている最中、スクロールさせたいときはNailOをススッと操作すれば……

わざわざPCのトラックパッドやマウスなどを使わなくてもレシピの下の方を表示させることができます。

表面の装飾層は自由に変更可能。

その日の服装に合わせたシートを貼り付ければ……

ウェアラブルデバイスではなくネイルアートをつけているかのよう。

NailOで可能な操作はタップ、上下左右へのスワイプなどで、複数の指に装着するのもアリなようです。

ようやく腕時計型のウェアラブルデバイスが普及し始めようかというところですが、このNailOもかなり便利そう。実用化されたら、ぜひ使ってみたいものです。