乗り物

電動でスマホ連携機能を搭載し、開発も可能な折りたたみ電動バイク「JIVR」


スリムで流麗な折りたたみ可能なアルミフレームに電動バイクのコンポーネントを内蔵し、スマートフォンとも連携して走行できる電動バイクが「JIVR(ジャイバー)」です。JIVRは駆動部にチェーンを持たないメンテナンスフリー構造で、PCなどを使ったさまざまなカスタマイズも可能になっています。

JIVR Bike by JAM Vehicles Ltd.
http://jivrbike.com/

JIVRがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。


開発者のMarcin Piatkowski氏はポーランド出身の技術者。イギリスの大学で学んだPiatkowski氏は電動エネルギーを持つ乗り物の将来性に関心を抱いていたとのこと。


そんなPiatkowski氏が開発したのが、電動折りたたみバイクのJIVR。バッテリーなどを本体フレーム内に内蔵し、スリムなデザインを実現しています。タイヤの保持方法は前後とも方持ちとなっているのは、折りたたみ性を考慮したものである様子。


「全てのバイクはポータブルになるべきだ」という持論を持つPiatkowski氏だけあって、折りたたみ機能は外せなかった様子。簡単な4ステップで完全に折りたたむことが可能です。


まずはシート部分を前に倒し……


後輪前のクランプを緩めます。


これでフレームの中央がカクンと下に折れ曲がった状態に。


そしてさらに、後輪を持ち上げて、車体にドッキング。


最後に、ハンドルの下にあるクランプを緩め……


首を振るように折りたたみ、タイヤ同士をくっつけると格納は完了。イギリス生まれだけあって、ブロンプトンの折りたたみ方式の影響を受けているようにも思える手順となっていました。


そんなフレームの中には、オレンジ色と黄色で示されているバッテリーと制御回路を内蔵。モーターによって前輪を駆動する方式となっていますが、後輪の「チェーンレス構造の革新的なドライブトレーン」の詳細については明らかにされていません。


電動部分に関してはもちろんリチウムイオン電池を採用し、90分の充電で20マイル(約32km)の走行が可能とのこと。出力はEU基準となる定格250Wで、最大瞬間出力は500W。最高速は、こちらもEU基準である時速25kmとなっています。


JIVRはスマートフォンとの連携機能を搭載。車体コントローラー部にBluetooth機能を搭載し、走行距離や時間、カロリー消費量などをモニタリング可能とのこと。


さらにJIVRはKontakt.ioのBeaconに対応しており、PCやスマートフォンをはじめとするさまざまな周辺機器とのコミュニケーション機能を装備。これにより、幅広い開発を行うことが可能となっています。


JIVRはKontakt.ioと共同で開発コンテストのハッカソンを開催予定。さまざまなアイデアが生みだされることになりそうです。


その他のスペックは以下のような感じ。「チェーンレスドライブトレーン」の項目で、「ギヤ比3:1、効率94%」などの項目が並んでいますが、いったい詳細がどのような仕組みなのかは謎のまま。


メーカーのサイトを読み込んでも、後輪のドライブトレーンの詳細を知ることはできませんでした。


このJIVRはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の7万ポンド(約1200万円)に対し、記事作成時点では約8万8000ポンド(約1560万円)の出資が集まっています。

市販予定価格1999ポンド(約35万3000円)というJIVRですが、Kickstarterでの出資者に対しては1199ポンド(約21万円)というお得なプランを用意。さらに、同社では一定の条件を満たす人に対して「アンバサダー・プログラム」に参加して、JIVRに乗っている様子をSNSなどで発信することを条件に、安価で車体をゲットできるプランを用意しています。

その条件は2パターンあり、一つは、アメリカのベイ・エリア(サンフランシスコ、サン・マテオ、サンタ・クララ、アラメダ)、もしくはグレーター・ロンドンの地域内か、オックスフォード、ケンブリッジの郵便番号のエリアに住んでいること。この条件を満たした場合は699ポンド(約12万4000円)でJIVRを1台ゲットすることができます。しかし、これは大部分の日本人にとって非常に困難な条件のハズ。


そしてもう一つの条件は、人口100万人以上の都市に住んでいること。日本だと東京、大阪、名古屋、福岡、川崎などの都市が含まれてくるので、ハードルは下がりそうです。この場合だと、JIVR1台を849ポンド(約15万円)でゲット可能。


なお、日本への発送には送料として165ポンド(約3万円)が必要な点は注意が必要。出資の締め切りは日本時間で2015年4月10日(金)22時6分となっており、出荷時期は2015年9月ごろが予定されています。

JIVR | Bike. Chainless, folding, beacon-enabled e-bike. by Marcin Piatkowski — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1831115152/jivr-bike-chainless-folding-beacon-enabled-e-bike/posts

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE

既存のホイールと交換するだけで電動アシスト自転車に変えることができる「Copenhagen Wheel」 - GIGAZINE

自転車に取り付けるだけで時速70kmで走行可能になる電動アシストモーターキット「Ego-Kits」のフォト&ムービー - GIGAZINE

危険感知システムを搭載した「インテリジェント自転車」の開発が進行中 - GIGAZINE

片手で確実にワンタッチ装着できる自転車用ポンプヘッド「Rápido Pro」 - GIGAZINE

奇抜な見た目を裏切る異次元の乗り心地の自転車サドル「Infinity Seat」試乗レビュー - GIGAZINE

シュッと吹き付けるだけで夜間にまぶしく光って安全性を高めるボルボ開発のスプレー「LifePaint」 - GIGAZINE

しまなみ海道を望む尾道で自転車ごと宿泊できる複合施設「ONOMICHI U2」に泊まってきました - GIGAZINE

in ソフトウェア,   ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.