乗り物

靴の上から装着し時速20キロで走行可能な電動「ACTON R ロケットスケート」


左右それぞれの足にモーター駆動の車輪を備え、ユーザーの動きに合わせて速度調整が可能な電動スケートが「ACTON R ロケットスケート」です。2011年に起業されたスタートアップ企業であるACTON社が開発したこの製品がクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集したところ、開始からわずか24時間で目標額を軽々とクリアするほど多くの注目を集めています。

ACTON
http://www.actonglobal.cn/Home


ACTON R RocketSkates: World's First Smart Wearable Mobility by Peter Treadway + ACTON — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/petertreadway/acton-r-rocketskates-worlds-first-smart-wearable-m

ACTON Rがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。


スキーやスノーボードのブーツのような見た目の「ACTON R」は、車輪とモーター、バッテリーを内蔵したローラースケートのような乗り物で、いつものシューズを履いた状態で足を滑り込ませる形で装着するようになっています。


モーターが車輪を駆動し、最高速度は時速12マイル(約19キロ)で走行することが可能。


そのイメージはスケードボードやインラインスケートに近いカジュアルなものとなっています。


普段のシューズを履いたままの状態で、かかとからACTON Rの中に足を滑り込ませ、ストラップで固定するようになっています。土踏まずあたりから前はむき出しの状態になっているのがACTON Rの設計のポイントだそうです。


左右2台がワンペアになっているACTON Rは、利き足に装着する「Lead」ともう一方の足に装着する「Follower」の2種類に分かれます。走行時の制御は、Leadが自分の動きを制御しつつ、Followerの動きも総合的に制御するという仕組み。


左右の利き足を決めて両足にACTON Rを装着したら、本体後部のスイッチを押して電源を投入。左右のシンクロが完了したことを示すLEDが点灯したら準備はOKです。


この状態で足を前方に蹴り出したら、車輪が駆動を開始するという仕組みになっています。走行中は、体重を前方に傾けると徐々に加速。


停止する場合は、Lead側のかかとを押し下げることでブレーキがかかるようになっています。このアングルから見るとよくわかるように、実際には片足あたり大小合わせて3つの車輪が備えられています。


最初は少し練習が必要なようですが、慣れればすぐにスムーズに走れるようになるようです。


段差に強いのがACTON Rの特徴。スケートボードに乗ったままだとクリアが難しかったこのような階段でも……


「タタタッ」と走るように駆け上がって乗り越えることが可能。


ACTON Rを装着した状態でも、足の前半分はいつでも地面につく状態となっているので、状況に合わせていつでも足を使って歩くことができるようになっています。


Bluetoothでスマートフォンの専用アプリと連携することも可能。通信を行うのはLead側の本体となっており、例えば離れた場所から自分のいる場所まで自分で走ってこさせるようなことも可能になっている模様。


アプリを使えば、走行状況を確認できる「Dashboard」やトラッキング機能を利用できたり、他のユーザーと一緒にゲームを楽しむことも可能。ユーザーが自分でアプリを開発するためのSDKも提供されるという「スマート」な乗り物となっています。


ACTON Rは走行距離と走行時間の違いによって3つのモデルが存在。各モデルとも、出力50WのブラシレスDCモーターが車輪のハブ部分に直接取り付けられており、リチウムイオンバッテリーから電力を供給。本体サイズは208×215×240mm・重量約3kgとなっています。


下位グレードとなるR6は、走行距離・時間が6マイル(約9.7km)・45分間となっているモデルで、カラーはこのモデル専用となる「ロケットレッド」。


中間グレードのR8は、その名が示すとおり走行距離・時間は8マイル(約12.9km)・70分間となっているモデル。こちらのカラーは「ターミネータークローム」と名付けられたシルバー系のもの。


最上級グレードのR10は10マイル(約16.1km)・90分間というスペックで、カラーは「ディープスペースブラック」が用意されています。


このACTON RがクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集したところ、目標金額の5万ドル(約505万円)をプロジェクト開始からわずか24時間で軽々クリア。記事作成時点では約9万ドル(910万円)の出資が集まっています。

R6に設定されていた早期割引きのEarly Birdプランはすべて申し込み済みとなっており、399ドル(約4万円)で1セットをゲットできるプランが残されています。


R8のEarly Birdプランにはまだ残りがあるようで、399ドル(約4万円)で1セットをゲット可能。Early Birdがなくなった場合の価格は499ドル(約5万円)となっています。最上級グレードのR10は599ドル(約6万円)のみの単一プランとなっていました。


R6とアプリ開発環境(SDK)を一緒にゲットできる「Developer Pack」は499ドル(約5万円)という価格設定。また、R6を2セットゲットできる「Dynamic Duo」プランは749ドル(約7万6000円)と、単体で購入するよりも少しお得な設定となっています。さらに、10台のロケットスケート(R6×4、R8×4、R10×2)などがパックになったビジネス向け「Partner Pack」は4600ドル(約47万円)となっていました。


各プランともアメリカ国外への発送には100ドル(約1万円)の送料が別途必要となっています。なお、出資の締め切りは日本時間で2014年8月23日(土)午前2時58分となっており、出荷時期は2014年10月ごろを予定しています。

ACTON R RocketSkates: World's First Smart Wearable Mobility by Peter Treadway + ACTON — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/petertreadway/acton-r-rocketskates-worlds-first-smart-wearable-m

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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