Facebookが新機能を次々と発表しMessenger向けアプリの開発が可能になり全周ムービーもサポート

By Chris Messina

Facebookは自社が主催する開発者向けイベント「F8」を2015年3月25日から開催中です。初日だけでも多くの新機能が発表されており、その中から注目すべき機能をピックアップしました。

Introducing Messenger Platform and Businesses on Messenger
https://developers.facebook.com/blog/post/2015/03/25/introducing-messenger-platform-and-businesses-on-messenger/

Connecting Hardware with the Cloud: Parse for IoT | Parse Blog
http://blog.parse.com/2015/03/25/connecting-hardware-with-the-cloud-parse-for-iot/

Embedded Video Player
https://developers.facebook.com/docs/plugins/embedded-video-player

It just got way easier to embed Facebook videos on the web | The Verge
http://www.theverge.com/2015/3/25/8290241/360-degree-video-facebook-oculus-rift

◆Messenger Platform
Facebookが発表した新機能の中でも最も注目すべきなのは、Messenger向けのプラットフォーム「Messenger Platform」です。Messenger Platformにより、開発者はMessenger向けのアプリの開発が可能になりました。

すでにMessenger向けのアプリが公開されており、ユーザーはアプリをインストールするとMessenger内で使用できるようになります。また、Messenger Platformとは別に企業がMessengerをビジネスで使用できる「Businesses on Messenger」も併せて発表されました。企業のカスタマーサポートに導入すれば、顧客からの相談をMessenger上で受け付けることが可能になるとのこと。

◆Parse for IoT
「Parse for IoT」は家電や照明といったデバイスをインターネットに接続して管理するIoT(モノのインターネット)専用のソフトウェア開発キットです。まずは、無線機能付きのLinuxボードを搭載したArduino Yúnからサポートを開始し、順次サポート対象を拡大していくとのこと。

◆投稿されたムービーの埋め込み
Facebookのタイムラインに投稿されたムービーを、ブログなどに埋め込めるようになりました。ムービーを埋め込むにはオプションから埋め込みコードをコピーして貼り付けるだけ。プロフェッショナルではない一般ユーザーはYouTubeではなくFacebookにムービーを投稿して共有することが多く、これによって、一般ユーザーがスマートフォンで撮影したムービーを埋め込むフォームとして、YouTubeに替わってFacebookが主流になる可能性があります。

◆360°の全周ムービーのサポート
YouTubeが正式に360°ムービーに対応したことに続いてFacebookも360°ムービーのアップロードに対応しました。FacebookがYouTubeと違うのは、同社が所有するVRヘッドセットのOculus Riftも360°の全周ムービーに対応するということ。サポートの開始日時に関して正式な発表はありませんでしたが、ユーザーが撮影した全周ムービーをOculus Riftで体験できることになります。

他にも、ブログに導入できるFacebookのコメントシステムがリアルタイムで反映できるようになるなど、さまざまな新機能が発表されています。なお、F8は3月26日に2日目を開催予定で、そちらにも新発表の期待がかかります。