GoogleがGmail内でオンライン請求から支払いまでを完結できる新機能「Pony Express」をテスト中
Googleが「Gmail」内でオンライン請求を管理したりそのままメールから支払いが行えるようになる新機能「Pony Express」を、現在テスト中であることが判明しました。
Google Pony Express May Let You Receive, Pay Bills Directly in Gmail | Re/code
http://recode.net/2015/03/24/google-working-on-project-to-let-you-receive-and-pay-bills-directly-inside-gmail/
Re/codeが独自に入手したGoogleの社内文書により明らかになったのがGmailの新機能「Pony Express」で、これは他サービスを経由しなくとも、Gmail内でオンライン請求の支払いが可能になるというもの。同機能は、支払いを行う際に特定のサイトを経由するという類いのものではなく、完全にGmail内のみで請求の受け取りから支払いまで完結できるように設計されています。実際、Googleは保険会社や通信事業者、公共団体などと提携し、保険料や通信費、水道代やガス代などの公共料金をGmailから支払い可能にする計画のようです。
「Pony Express」では氏名や住所などの個人情報の他、社会保障番号や運転免許証番号など、さまざまな個人情報を入力する必要があります。
さらに、ユーザーはクレジットカードもしくは自身の使用している通信事業者に関する情報などを入力することで、銀行口座やクレジットカードと「Pony Express」をひもづける必要があります。
オンライン上から水道代や通信料金などの支払いが可能になるというサービス自体はさほど珍しいものではありませんが、「Pony Express」ではGmailユーザーのあらゆる支払いを全て自動化してしまうことも可能となります。以下の画像は実際に「Pony Express」にて支払いの自動化機能を行っている画面。
もちろん自動化する前にはユーザー側に「いくらの料金を」「どの方法で」「いつ」支払うのかを確認。
「Pony Express」ではGmailユーザー間での「支払いの分割」機能もあり、この機能を使えば料金の支払いを複数人で分割することも可能なので、例えばシェアハウスに住んでいる住人間での家賃の分割などもよりスムーズに行えるようになります。
Googleは既にGoogle Walletという決済サービスを展開していますが、銀行口座との連携ができない仕様になっていました。しかし、「Pony Express」では銀行口座との連携も可能となっているので、Google Walletのサービスを拡張した先に「Pony Express」があるのか、もしくはGoogle Walletとは完全に別個なものなのかは現時点では明らかになっていません。
なお、「Pony Express」は2015年の第4四半期(10月~12月)から開始予定となっていますが、新機能の名前が「Pony Express」のままリリースされるかどうかは不明なままです。
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