動画

雨と雪はどんな風に地球上を巡っているのかが一目で分かるムービー


NASAがJAXAやその他国際機関と共同で行っているミッションが「全球降水観測計画(GPM)」で、このミッションでは12個の衛星ネットワークを駆使して大気中の降水観測を行っています。この観測データをもとに、世界中の降水・降雪に関するデータを30分ごとに見られるムービー「NASA | First Global Rainfall and Snowfall Map from New Mission」をNASAが公開しています。

NASA | First Global Rainfall and Snowfall Map from New Mission - YouTube


GPMでは全世界の30分ごとの降水量を観測しています。


GPMでは降水量観測用のマルチ衛星により、縦横10キロメートル四方の高解像度データを撮影可能。


黄緑色・黄色・オレンジ色・赤色のグラデーションで表現されているのが雨で、色が降水量を表します。例えば黄緑色なら降水量は1時間に0.1~0.5mm程度で黄色なら0.5~1.0mm、オレンジなら1.0mm~3.0mm、赤で3.0mm~50mmといった感じ。


雲は表示されないようになっていますが、大きな雨の塊を追うと、どんな風に移動していくかが分かります。


大西洋にできた、グルリと渦をまく雨の塊。


時間は変わって2014年6月9日の降水データが登場。6月なので、北半球は夏、南半球は冬。


少しアップで見てみると、画面下部の赤枠部分にある青色は、宇宙から観測している情報をもとに「ここでは雪が降ってるだろう」とアルゴリズムを駆使して予測し、表示させたもの。つまりは雪が降っているであろう場所が青色で表されます。


南極海付近では雨が西から東に渦を巻きながら動いています。これは、南極海には小さな島が点在し、これに風がぶつかって竜巻となるから、とのこと。


赤道近くの熱帯地方では、雨が東から西に移動しています。これはいわゆる熱帯の対流活動というものだそう。


地球上で降る雨の様子を見ていると、雨はかなり長い距離を移動しながら、降水量を増やしたり減らしたりしていることが分かります。日本の場合はユーラシア大陸から雨が流れてくることが多く、ヨーロッパや中東辺りから中国経由で雨が流れてきたり、東南アジア付近から北東に雨が進んでくる場合が多いようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界で最も雨が降っている都市と降っていない都市がわかる雨の日率マップ - GIGAZINE

気象庁が提供する天気予測サービスの決定版「高解像度降水ナウキャスト」を使ってみました - GIGAZINE

スマホのカメラを空にかざすと今いる場所の周辺で雨が降っているかどうかがわかる無料アプリ「Go雨!探知機」 - GIGAZINE

雨雲の動きを10分ごと・250m単位でチェックでき地図情報が充実した「豪雨レーダー」 - GIGAZINE

今の降水量と降雨予想・雨雲情報を教えてくれる天気予報アプリ「雨マップ」 - GIGAZINE

無料で10分刻みの降水情報がデスクトップの片隅でいつでもすぐにわかる「天気予報アプリ」 - GIGAZINE

in 動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.