雨雲の動きを10分ごと・250m単位でチェックでき地図情報が充実した「豪雨レーダー」
気象庁が全国各地の雨量観測データや国土交通省のXRAINのデータなどをフル活用して5分ごと・250メートル四方単位という細かさで気象予測する「高解像度降水ナウキャスト」のサービスを2014年8月から開始しています。その高解像度降水ナウキャストのデータを活用して、日本気象協会が独自に1時間先までの雨雲の動きを追跡・予測できるサービス「豪雨レーダー」をスタートさせました。
豪雨レーダー - 日本気象協会 tenki.jp
http://www.tenki.jp/map/
これが豪雨レーダー。Yahoo!地図に重ねて現在の雨雲の様子が表示されています。
地図左上で縮尺を変更できます。
世界地図レベルにも縮尺を小さくできますが、天気情報が提供されているのは日本国内に限られるようです。
地図左下の「同心円」をクリックすると……
同心円を消すことができます。
地図右上の「写真」をクリックすると地図は航空写真データに変更され……
「路線」をクリックすると路線図の入った地図に変更されます。自分の好みに応じて地図を変更したり、より見やすい路線情報を表示できるのは気象庁提供の「高解像度降水ナウキャスト」よりも便利なところ。
「凡例」をクリックすると……
降水量別に色分けされた凡例をチェック可能。
これは強い雨が降っている鹿児島市の雨雲の様子。
地図右下の「濃淡」をクリックすると、雨雲をよりはっきりと浮き上がらせることができます。
また、豪雨レーダーは、地図の下にあるシークバーを操作して、1時間前から1時間後までの範囲で雨雲の動きをアニメーションで表示することもできます。
豪雨レーダーのアニメーションを使えば、現在、雨雲が広がる関東地方も、昼から次第に晴れ間が広がってきそうな様子がよく分かります。
「豪雨レーダー」で1時間前から1時間後までの雨雲の動きを見るとこんな感じ - YouTube
画面左下の再生ボタンをクリック。1時間前から1時間後までの雨雲の様子がアニメーションで表示されます。
シークバーで確認すると、これが現在の雨雲の様子。
30分過ぎから西の方角に晴れ間が見えてきました。
雨雲の流れは西から東へ。「あと数時間もすれば晴れてきそうだな」ということが直感的に分かるようになっています。
豪雨レーダーでは30分後までは250メートル四方の高解像度で、30分後以降は1キロメートル四方の解像度で雨雲の様子を10分単位で確認できます。5分単位の情報を提供する高解像度ナウキャストに比べると気象予測の精度では劣るものの、地図にYahoo!地図が利用されており航空地図や路線表示機能が充実しているので「地図重視」という人には高解像度ナウキャストよりも使いやすいサービスと言えそうです。
・関連記事
気象庁が提供する天気予測サービスの決定版「高解像度降水ナウキャスト」を使ってみました - GIGAZINE
1時間ごとの詳細な天気予報を確認でき、見たいエリアにすぐアクセスできるようになった天気情報サイト「tenki.jp」 - GIGAZINE
台風情報と各地の災害情報をブラウザ上で視覚的にわかりやすく表示する「台風リアルタイム・ウォッチャー」 - GIGAZINE
日本気象協会が全国142都市の天気予報などを配信するTwitterアカウントを開設 - GIGAZINE
10日分の天気予報を1時間単位で詳細に確認できるアプリ「ウェザーメート」 - GIGAZINE
スマホのカメラを空にかざすと今いる場所の周辺で雨が降っているかどうかがわかる無料アプリ「Go雨!探知機」 - GIGAZINE
スマホを空に向けるだけで周辺の雨雲情報が一発で分かる「Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ-」にAndroidアプリが登場したので試してみました - GIGAZINE
・関連コンテンツ