Googleビルの前で奇妙な電気エネルギーフィールドらしきものが発生中

イギリス・ロンドンに建つGoogle UKの本部が入る建物の前で、強いエネルギーによって生まれる電磁場のようなものが興味深い現象を引き起こしていると海外メディアで報じられています。

Mysterious Field Of Static Electrical Energy At Google In London - Business Insider
http://www.businessinsider.com/mysterious-field-of-static-electrical-energy-at-google-in-london-2014-11

「すわ、Googleがまた何かを始めたのか！？」とにわかに色めきだちそうな現象なのですが、まずはネットを中心に拡散が始まったようで、欧米のネタ板「reddit」に現象が報告され、その後はYouTubeでも不思議な現象を収めたムービーが公開されはじめました。

Crazy static electricity beam.


Google UKのオフィス前を訪れたシーン。夜の撮影のため、少し見にくくなっているのが残念。

突如、カメラに映っている人の毛髪がフワリ。まるで妖気を感じた鬼太郎のように毛が「ぴこん」と立ってフワフワしている様子がカメラに収められています。さらに、このムービーに映っている二人は撮影後、歯の痛みを訴えたり鼻血が少し出るという状態に陥ったとのこと。

別のムービーでは日中に現場を訪れた様子が公開されていました。

Crazy static electricity beam (daytime!)


何もしていないのに逆立つ頭髪。決して風を受けているわけではなく、周囲は無風状態です。この不思議な様子はムービーを見ないと実感できなさそう。

こちらも浮き立つ頭髪。このエリアに近づくと、「きたきたきた……！」と何かを感じている様子が映像ごしに伝わってきます。

この現象が発生しているのは、ロンドン市内でオフィス・店舗棟及び住宅棟から構成される複合再開発ビル「セントラル・セント・ジャイルズ(Central Saint Giles)」の真ん前にある歩道の周辺。この建物にはGoogle UKの本部が入居していることからも、騒ぎがいっそう大きくなったという側面もあるようです。

建物が位置するのはロンドンのソーホー地域に隣接するエリアで、メトロ(地下鉄)の「トッテナム・コート・ロード駅」がある辺り。

偶然なのか、建物はGoogleっぽいカラーに彩られています。上記のムービーが撮影されたのはこの通りに面した部分のようです。


なお、この建物はイタリア人建築家のレンツォ・ピアノ氏の設計によるもの。ピアノ氏は、パリにある総合文化施設のポンピドゥー・センターや、関西国際空港旅客ターミナルビルを設計した人物としても知られています。

この不思議なエネルギー場の正体はどうやら強い静電気の発生によるものと予測されているのですが、その原因は今だに不明の様子。「Googleが地下に埋めているケーブル類から出ているものだ」と根拠があるのかないのか分からない推測から、建物表面にめぐらされた鉄製のパイプが静電気を発していると考える人も存在しています。

この現象に関して、イギリスの電力送電企業のUK Power Networks社は「現地で確認したところ、安全性に問題はないことを確認しました」とするツイートを行っています。

別のYouTubeムービーでは、調査中と思われる風景の様子が公開されていました。

Update on the static electricity beam.


道路を封鎖して作業中。

重機を入れ、路面を掘り起こして調査が行われました。

この件に関しては調査が進められてはいますが、いまだ原因の特定には至っていない様子。Googleの名前が出るだけで「さもありなん」と感じてしまいそうな出来事ですが、一つの奇妙な現象としても早く原因が何であるか解明を望みたいところです。

なお、GoogleはBusiness Insiderの取材に対してコメントを拒否しています。