激安1万円のブックオフ×AcerコラボSIMフリースマホ「Liquid Z200」速攻レビュー
ASUSがZenFone 5をひっさげて日本でのスマートフォンデビューを果たしましたが、同じく台湾コンピューターメーカーの雄であるAcerがついに日本市場にスマートフォンを投入。なんとパートナーに選んだのが中古本販売チェーンのブックオフで、投入する機種もわずか1万円(税別)の超低価格端末「Liquid Z200」ということで、一部で大きな話題をさらっています。いわゆる「格安スマホ」にもってこいの超激安スマートフォンLiquid Z200をさっそく使ってみました。
スマートフォン | Acer 公式サイト | Explore Beyond Limits
http://www.acer.co.jp/ac/ja/JP/content/group/smartphones
携帯端末も、通信プランも、もっとスマートに。新発想モバイルサービス スマOFF Powered by AND market mobile
http://mobile.and-market.com/bookoff/
Liquid Z200を求めてブックオフに到着。Acer Liquid Z200は本日2015年1月28日からブックオフの一部店舗で販売開始となっています。
店に入ると目に飛び込んでくるのが「スマOFF」のポスター。
スマOFFとはブックオフが始めるモバイルサービスのことで、「スマホ売るならBOOKOFF」という合い言葉のもとに、ブックオフに対象の携帯電話を売るとLiquid Z200が0円でもらえるというキャンペーンを実施中。ただし、スマOFFキャンペーンでLiquid Z200をタダでゲットするためにはSMS付格安SIMサービス・ブックオフオリジナルプランに2年加入することが条件となっています。
スマOFFポスターの脇に、Liquid Z200が展示されていました。Liquid Z200は本国台湾ではカラーバリエーション豊富なモデルですが、現在のところ販売されているのはブラックカラー1色のみ。税込み価格1万800円を支払って、めでたくLiquid Z200をゲットできました。
なお、ブックオフの格安SIMサービス「ブックオフオリジナルプラン」は1日70MBまで高速通信が可能なNTTドコモの回線網を利用した丸紅グループのMVNOサービスを利用、月額980円(税別)・初期費用3000円(税別)で本日からサービスが始まっています。
◆外観チェック
これがLiquid Z200の箱。1万円スマートフォンとは言え安っぽさはありません。
Liquid Z200はGSM:800/900/1800/1900MHz、UMTS(WCDMA):900/2100MHzに対応していますが、残念ながらLTEには対応していません。なお、Wi-Fiは802.11b/g/nに対応しています。
箱を開けると画面サイズ4インチのLiquid Z200が登場。
中身はLiquid Z200本体、USBケーブル、ACアダプタ、説明書となっています。
なお、説明書は日本語対応済みなので安心です。
Liquid Z200は4インチ液晶ディスプレイ(800×480)を搭載。サイズは縦126mm×横65mm×厚さ10.3mmで重さは130g。SoCはMediatek MT6572M(2コア1GHz)を搭載し、メモリは512MB、ストレージは4GBでフロントカメラはなし。OSはAndroid 4.4.2 KitKatを採用しています。
なお、スピーカー・マイク部分が赤色で、男性が好みそうなデザインです。
戻る・ホーム・履歴ボタンはペイント。
天面にはイヤホンジャック。
左サイドには何もなし。
底面は背面カバーを取り外すためのくぼみがあります。
ボタン類は右サイドにまとめられており、左からボリュームボタン、電源ボタン、Micro-USBポート。
背面はこんな感じ。リアカメラは200万画素。
プラスチック製のバックカバーは細かいドット状のへこみがあります。
リアカメラ下には物理ボタンがあり、着信時に応答したり、長押しでスリープ状態からカメラを起動したり、指定のアプリを割り当てたりできます。
底面のくぼみに爪を入れて背面カバーを取り外すと……
交換可能なバッテリーが現れました。
カメラの下部分には左からmicroSDカードスロット、標準サイズSIMカードスロット、マイクロSIMカードスロット。Liquid Z200は2枚のSIMカードを装着して切り替えて使うことが可能なデュアルSIMスタイルです。
交換式のバッテリーは1300mAhとかなり小容量となっています。
・サイズ比較
Liquid Z200(中央)を4インチサイズのiPhone 5s(左)と5インチサイズのNexus 5と並べるとこんな感じ。
Liquid Z200が最も分厚くなっています。
◆使ってみた
・各種SIMカードのAPN設定
今回はブックオフの格安SIM「ブックオフオリジナルプラン」ではなく他のモバイル回線のSIMカードを使ってみることにしました。Liquid Z200はSIMロックフリーの端末なので、バンドさえ対応していれば各社のSIMカードが使えます。まずは格安SIMでの採用が多いNTTドコモ回線のマイクロSIMカードを装着。
しばらくまっているとSIMカードを認識しました。「閉じる」をタップ。
APNを確認すると、自動的に「NTT DoCoMo」が選択されていて即、ネット利用可能な状態になりました。
これがLiquid Z200を起動させたホーム画面。ドックアイコンにはYahoo!JAPANアプリ、ヤフオクアプリ、ブックオフアプリなどが設定されています。
GIGAZINEを表示するとこんな感じ。トップ画像は2カラムで表示されます。
しかし液晶サイズが800×480なので情報量はかなり少なめ。
続いてワイモバイルのデータシェアプランで使っているマイクロSIMカードを装着してみました。
しばらくするとSoftBankブランドで認識。しかし、このままの状態ではAPN設定が正しくないため通信できませんでした。
APN設定を変更するには「設定」→「その他」の順にタップ。
「モバイルネットワーク」をタップ。
「アクセスポイント名」をタップ。
画面右上の「設定アイコン」→「新しいAPN」の順にタップ。
APNに「plus.acs.jp」、ユーザー名に「ym」、パスワードに「ym」と入力。
さらにMCCが「440」、MNCが「20」、認証タイプが「CHAP」になっているのを確認して……
最後に画面右上の「設定アイコン」→「保存」の順にタップ。
「plus.acs.jp」が選択されていればAPNの設定は完了。
・デュアルSIM
なお、Liquid Z200は2枚のSIMカードを装着しておきアプリから使用するSIMカードを切り替えることができます。
「設定」→「SIM管理」の順にタップすると、現在装着しているSIMの情報や、音声通話やデータ接続などの情報が表示されるので、ここから使用するSIMカードを切り替えることができます。つまり、普段使っているSIMカードを装着したまま、海外で現地のSIMカードを装着して切り替えたり、複数の地域をまたがる旅行でもSIMカードを入れっぱなしにした状態で、好きなタイミングで切り替えて回線を選択できるというわけです。
・ブラウジングの操作性
ワイモバイル回線を使ってLiquid Z200でブラウジングする様子は以下のムービーで確認できます。
Acerの1万円スマホ「Liquid Z200」の操作性はこんな感じ - YouTube
Android 4.4.2 KitKat搭載のLiquid Z200は、1GHzデュアルコアSoC、512MBメモリとは思えないほどサクサク動きますが、ブラウジングでは画像や埋め込みムービーの表示にもたつくのが分かります。ただし、YouTubeアプリを使って1080pのフルHDムービーを視聴してみたところ、コマ落ちしたりカクついたりすることなくスムーズに再生することができました。
・テザリング
Liquid Z200はテザリングにも対応しています。もっともLTEに対応していないので速度面で物足りないのは否めません。
・クイックモード/バズホーム
Liquid Z200には使用するアプリを厳選して簡素化したレイアウトを使える「クイックモード」が用意されています。
こんな感じで子どもやお年寄りに最適なモードが選べるようになっています。
例えばクラシックモードはこんな感じ。厳選されたアプリが大きなタイル状に表示されるのでスマートフォン初心者でも迷うことなく操作できるようになっています。
またアイコンや壁紙をダウンロードして変更できるアプリ「バズホーム」もあり、妖怪ウォッチなどのキャラデザインを使うことができます。
アイコンや検索ウィンドウもこんな感じに妖怪ウォッチライクに変更されます。
◆まとめ
1万円(税別)という激安価格を実現したLiquid Z200は「格安スマホ」の中でも安さが際立つ圧倒的な存在です。しかし外観や質感について言えば「安かろう悪かろう」という商品ではなく、高級感こそありませんが質実剛健といった感じでガシガシ遠慮なく使えそうです。LTEに非対応な点やメモリ・ストレージ・バッテリー容量が非常に小さいことなど、性能面で最新端末と比べれば見劣りするのは間違いありませんが、「価格1万円」という他に類を見ない低価格は欠点を補って余りあると言えます。Liquid Z200は、スペックは控えめでもいいので子どもに持たせたい人や海外で気兼ねなく使えるスマートフォンが欲しいという人はもちろん「格安スマホで遊んでみたい」という好奇心のある人にもぴったりの端末だと言えそうです。
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