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世界の総財産の約44%を独占する超富裕層は何人いて、どこに住んでいるのか?

By Chris JL

スイスのチューリッヒに本社を置くクレディ・スイス銀行が世界中の財産に関するデータ「Global Wealth Databook 2014」を公開しました。資産から借金を引いたものを「財産」として調査したデータからは、世界の総財産の44%を独占する超富裕層の存在が明らかになっています。

Global Wealth Databook 2014
(PDFファイル)https://publications.credit-suisse.com/tasks/render/file/?fileID=5521F296-D460-2B88-081889DB12817E02

BBC News - Where do the wealthiest 1% live?
http://www.bbc.com/news/magazine-30949796

下記の図は、各国における財産レベルを金額別に分類したものになります。財産レベルが5000ドル(約58万円)以下を意味する青色の地域は、アフリカの大部分とインドやパキスタンといった南アジア。一方、財産レベルが10万ドル(約1177万円)以上なのは、アメリカ・カナダの北米地域、北欧を含めたヨーロッパ、オーストラリア、そして日本です。アジアでは日本の他にも、台湾が10万ドル以上の国となっています。


クレディ・スイス銀行の調査によると、世界の財産の総合計は263兆ドル(約3京1000兆円)。財産の総合計をピラミッドで表すと下記のようになり、最下層には財産が1万ドル(約118万円)以下の人たちが約32億人いて、総財産の2.9%となる7兆6000万ドル(約775兆円)を占めています。一方、全人口の約0.7%に当たる3500万人が財産ピラミッドの頂点に君臨し、驚くことに総財産は全体の44%に当たる115兆9000億ドル(約1京2000億円)にもなります。


世界の総財産の44%を所有する3500万人がどの国に住んでいるかを示したのが下記の図。最も多いのがアメリカで1800万人、日本が400万人でアメリカの後に続きますが、大きな差が開いています。近年大きな経済成長を見せている中国は160万人で第9位でした。


下記は日本を含んだアジアにおける1人当たりの平均財産の変化を表したグラフ。平均財産を示す青色の線グラフは、2000年からガクッと落ち込んでいますが、その後はコンスタントに増加し2011年頃に約4万9000ドル(約580万円)に到達。少しの下降をみせた後、2013年には約4万5000ドルを記録し、2002年と比べると大幅に増加していることがわかります。


これは世界の総財産の44%を所有する3500万人のうち、1800万人が住んでいる北米の1人当たりの平均財産。2007年から2008年にかけて約10万ドル(約1200万円)の急激な落ち込みが確認できますが、2014年には約35万ドル(約4100万円)近くまで上昇。ただし、財産ピラミッドの頂点に君臨する超富裕層が大きく影響しているのではないか、と考えられます。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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