試食

クリスマス向けのパン「シュトレン」が1度に12種類食べられる「Stollen Night!! Vol.2」に行ってきました


シュトレンはドイツやオランダで14世紀から食べられる伝統的な菓子パンで、様々なバリエーションがあります。今回何かクリスマス向けにシュトレンを購入しようとしていたところ、Painlotというサイトが主催する「Stollen Night!! Vol.2」という全国からシュトレンが集まるイベントを発見したので、様々な作り手のシュトレンを食べてみるべくイベントに参加してみました。

PAINLOT presents "Stollen Night!! Vol.2" with Phalam's coffee!!
https://www.facebook.com/events/1484097971870055/

今回の会場は京都市にあるカフェパランというカフェ。


お店はエスプレッソベースのコーヒーや有機野菜、スイーツなども販売をおこなっています。


今回はカフェの奥の方でイベントが行われていました。


白いシュトレンもありますが、これはカビではではなく粉砂糖。


今回のイベントを主催した山田さんがパンについて熱心に説明を行ってくれました。山田さんはPainlotの他に音楽ライターの岡村詩野さんが講師を務める「ki-ft」という関西の音楽情報を中心にしたサイトを主催しています。


シュトレンの説明や今回のイベントのために集められたパン屋さんの説明書きが渡されました。今回のイベントのために集まったシュトレンは京都のものを中心に北海道・東京・名古屋・神戸のものが集まりました。


さっそくシュトレンをカット。


全種類カットしてみましたがボロボロしたものから、水分が多いもの、ナッツがたくさん入ったものなどどれ一つ同じものはありません。


東京を中心にお店を構えるVIRONのシュトレンは、かなりしっかり砂糖がついているのが特徴。


見た目の通り砂糖がたっぷりかかっているのでやや甘みが強めなものの、上品な甘みに仕上がっており、生地はややずっしりとしています。オレンジピールやレーズンも入っており、爽やかな酸味に特徴がありました。


Patisserie Sは京都にある洋菓子店で、周りの粉砂糖が水分を吸っており、やや熟成が進んでいそう。


洋菓子店らしく、生地にマジパンが練りこまれており、ややアーモンド感の強い味。レーズンの甘みや砂糖もよく効いており、お菓子っぽい味に仕上がっていました。


広島県廿日市市にあるおひさまパン工房のシュトレンは、砂糖をあまり使わず、瀬戸内産のゆず・レモン・いちじくなどを使った個性的な一品。


パウンドケーキのように生地がずっしり詰まっており、砂糖の甘みは控えめですが、かんきつ類の酸味は強烈ではなく爽やかでいちじくの甘味も感じられました。甘味が少ないのでややシュトレンっぽさにかけるものの、フルーツなどの素材感のある最も個性的な味わいに仕上がっていました。


Flip up!は京都にあるベーグルなども扱うパン店で、シュトレンはかなり熟成しているようです。


熟成が進んでいるせいかややボロボロするものの、ナッツやレーズンの味が丸くなっておりまろやかな味わいでした。


世田谷のシニフィアン・シニフィエは、ブルーベリーなどを使った一風変わったシュトレン。


ブルーベリーが入っているものの、熟成が進んでいるので酸がたたず、和三盆が入った上品な甘さにバニラのフレーバーを感じる複雑な味に仕上がっていました。


テーラ・テールは名古屋のお店で、プロデュースはパン業界で乗りに乗っている杉窪章匡氏。


やや水分が多いパウンドケーキっぽい食感に、ラムの味が感じられる大人の味。しょうがも使われており、ピリリとしたスパイス感が良いアクセントになっています。


京都の落花生は天然酵母を使い、栗や豆乳といった食材を使い和の趣が感じられるシュトレン。


レーズンなどだけでなく、栗も入っており、甘さが控えめで素材感のあるパンに仕上がっています。生地はかなり水分が多く、ずっしりしていました。


ベッカライ・ビオブロートは、芦屋にある全粉粒を使ったパン店。


香ばしい味に仕上がっており、砂糖がサクサクした食感であるものの、甘味は控えめ。レーズンなどの味も感じられ、シュトレンらしい王道の味に仕上がっています。


ベッカライ福十は、富山県小矢部市にあるミュージシャンが作るパン店。


6ヶ月間ラム酒に漬け込んだレーズンの味が効いた大人の味に仕上がっていました。砂糖の味もやや強いので、かなりお菓子っぽい一品といえそう。


ベッカライ・ヨナタンは、表面に砂糖が付いておらず水分もやや少ない様子。


見た目の通り表面がよく焼けているので香ばしく、小麦の味をよく感じられる最もパンっぽい仕上がり。ナッツなども入っており、香ばしさが際立ちます。


パンスケープは京都のパン店で、全粒粉を使っているのが特徴。


砂糖が表面にたっぷり付いているものの、中には酸味が特徴的なグリーンレーズンが使われており、甘みと酸味の対比がいい感じ。砂糖はやや水分を吸っているものの、サクサクとしていました。


シュトレンは近年扱っているパン店も増えてきており、砂糖やお酒が使われているので日持ちがよい品で、熟成具合により味の変化を楽しめる一品になっています。クリスマスにショートケーキという選択は定番ですが、焼菓子などが好きな人はクリスマスにシュトレンを食べてみてもいいかもしれません。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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