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ソニーがPS Vitaの広告でピックアップした機能がまともに使えない、と米連邦取引委員会が指摘

By Javier Domínguez Ferreiro

ソニーが2011年の12月17日に発売開始した携帯ゲーム機が「PlayStation Vita(PS Vita)」ですが、PS Vitaがこれまでにプロモーションしてきた「PS Vitaの新機能」が一部まともに使用できない、としてソニーは米連邦取引委員会(FTC)から指摘を受けていました。

Sony’s ads shouldn’t play games | Consumer Information
http://www.consumer.ftc.gov/blog/sonys-ads-shouldnt-play-games


Complaint - 141125sonycmpt.pdf
http://www.ftc.gov/system/files/documents/cases/141125sonycmpt.pdf

2012年、ソニーと広告代理店のDeutschはPS Vitaのプロモーション活動を行っており、インターネットやTV上でプロモーションムービーが流されました。それらのプロモーションムービーでは、「Never stop playing(決してゲームのプレイをやめられない)」といったキャッチコピーと共に、「リモートプレイ」や「クロスセーブ」さらには「3G通信」といった機能がピックアップされていました。

問題のCMはコレ。ムービー中でがPS VitaとPS 3のリモートプレイを大々的に推しています。


インターネットやテレビ上で流れたCMではこれらの機能をアピールしているにもかかわらず、PS Vitaユーザーは現在もほとんどのPS 3用ゲームタイトルでリモートプレイが利用できない状況にあるそうです。人気ゲームタイトルであり、問題のプロモーションムービー内ではPS Vitaでリモートプレイをしていたという「KILLZONE 3」ですら、いまだにPS Vitaを使ったリモートプレイには対応していません。

また、「クロスセーブ」機能はPS VitaとPS 3/4で同じゲームのセーブデータをシェアできる機能ですが、この機能を使うにはPS VitaとPS 3/4の両方でゲームタイトルを購入する必要があり、これに関する説明が全くなかった点もFTCは指摘。さらに、プロモーションムービーでは多人数での同時プレイも取りあげていましたが、3GバージョンのPS Vitaを購入してもプロモーションムービーのような大人数での同時プレイは不可能である、という点も問題として挙げられていました。

By Wasin Waeosri

これらを踏まえ、FTCはソニーとDeutschがプロモーションムービーで「消費者を欺いて商品を購入させた」として痛烈に批判していました。さらに、広告代理店のDeutschは従業員の個人用TwitterアカウントにてPS Vitaに関するツイートをさせたにもかかわらず、従業員にはソニーの広告代理店として働いていることを明かしていなかった、としてFTCのガイドラインに抵触する点も問題になっていました。

なお、ソニーはFTCの指摘を受けて、PS Vita購入者の中で資格を持つユーザーには一部返金に応じることを明かし、FTCと和解しています。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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