ゲーム

Googleの全世界を舞台にしたARゲーム「エンドゲーム」とは?


世界中から集まった12人の少年少女が自らの血族を守るため、破れた民族は全て滅びるというデスゲーム「エンドゲーム」に挑む、というサバイバル小説が「Endgame(エンドゲーム)」です。シリーズ第1弾の「ENDGAME THE CALLING(エンドゲーム・コーリング)」は2014年10月7日に世界30カ国で同時発売されたばかりで、他にも発売前から映画化やゲーム化が決まっていたという作品なわけですが、このエンドゲームのゲームパートは全世界を舞台にしたARゲームとなり、開発はなんとあのGoogleが行っていることが判明しています。

Welcome to 'Endgame,' Google's worldwide augmented reality game that begins today | The Verge
http://www.theverge.com/2014/10/7/6927605/welcome-to-endgame-google-worldwide-augmented-reality-game


このエンドゲームのゲームパートを作成するのは、Googleの位置情報ゲーム「Ingress」を開発したGoogle社内のスタートアップであるNiantic Labs。

Niantic Labsの開発した「Ingress」は、iPhoneやAndroid端末を使って現実世界で行う陣取りゲーム。実際にプレイするとどんな感じになるのかは以下の公式ムービーを見るとなんとなくのイメージがつかめます。

Playing Ingress - YouTube


小説や映画がインターネットやアプリと連携する、というのはそれほど珍しいことではありませんが、エンドゲームの場合はゲームが「不可欠な要素」として作られているそうです。「多くの人々がこういった試みにチャレンジしてきましたが、異なるメディア間のつながりは大抵の場合かなり希薄なものでした。しかし、エンドゲームでは、小説もゲームも映画もすべての構成要素が基礎的な部分でつながっているんです」と、エンドゲームがこれまでのメディアミックスとは異なる、とNiantic Labsのジム・スチュワートソン氏は豪語します。


また、Niantic Labsのリーダーであるジョン・ハンケ氏は「原作者のひとりであるジェイムズ・フレイ氏のビジョンは小説・ゲーム・映画すべてを一緒に捉えるもので、ソーシャルメディアを使ってエンドゲームの世界を拡張しようというもの。これにより、ゲームユーザーがエンドゲームの世界に実際にいるかのように感じさせるのです」と、原作者であるフレイ氏のビジョンについて語っています。

原作者であるジェイムズ・フレイ氏は、全米で300万部以上のベストセラーとなった「A Million Little Pieces」の作者でもあります。

By Roger Casas-Alatriste

Niantic LabsによるエンドゲームのARゲームは原作小説第1弾の前編的な位置づけとなっているとのことですが、ゲームが2作目以降のエンドゲーム全体やストーリーにまで影響を与える可能性も十分にあります。

また、ウェブサイト上でYouTubeなどを中心に展開されるストーリーでは、小説版の12人の主人公とは異なる「Stella」というキャラクターが主人公となって話が進められることとなります。このStellaを演じるのはヘイリー・ウェッブさんで、既に公開されているオフィシャルトレーラームービーの中にも登場しており、ウェブサイトで公開されるYouTubeムービーや、映画、Googleハングアウトでのファンとのコミュニケーション、ライブイベントなどではStellaが活躍することとなるそうです。

Endgame The Calling - Official Trailer 2014 - YouTube


ハンケ氏によると「エンドゲームはビュッフェのようなもので、どれを楽しんでもOKですが、全てを体験しないとストーリーが追えないというわけではない」とのこと。

なお、現在発売中の「エンドゲーム・コーリング」は、Kindle版が1500円、単行本が1728円でAmazonから購入できます。

Amazon.co.jp: ENDGAME ‐ THE CALLING エンドゲーム・コーリング eBook: ジェイムズ・フレイ;ニルスジョンソン=シェルトン, 金原瑞人;井上里: Kindleストア


Amazon.co.jp: ENDGAME ‐ THE CALLING エンドゲーム・コーリング: ジェイムズ・フレイ, ニルスジョンソン=シェルトン, 金原瑞人, 井上里: 本

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
自分の体を動かしてゲーム中を走ったりできる完全VRを実現したデバイス「Omni」 - GIGAZINE

没入型3Dヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」はステレオブラインドも克服する可能性 - GIGAZINE

部屋全体をプレイ可能なゲームの世界に変えてしまう「RoomAlive」 - GIGAZINE

約1億円の優勝賞金をかけたオンラインゲーム世界大会のクール過ぎるPV - GIGAZINE

ゲーム系ニュースサイトから大手広告が消えるほどのダメージを与えている「Gamergate」とは? - GIGAZINE

in 動画,   映画,   ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.