ヌード写真がネットに大流出したアカデミー賞女優がその後を語る
by Marco Manna
女優・スポーツ選手・歌手などのヌード画像が大流出した騒ぎを自らジョークのネタにした人がいる一方で、コメントを控えていた人もいます。画像流出についてコメントを出していなかったアカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスさんもその1人だったのですが、Vanity Fairで事件についてのインタビューに答えました。
Jennifer Lawrence Calls Photo Hacking a “Sex Crime” | Vanity Fair
http://www.vanityfair.com/vf-hollywood/2014/10/jennifer-lawrence-cover
ことの発端は、2014年8月末にハリウッド女優や歌手などのヌード画像がiCloud経由で大量に流出したこと。Appleは事態を受けてセキュリティを強化しましたが、ヌード画像の流出は第二波、第三波と、次々に起こりました。
映画ハンガー・ゲームの主演女優であるジェニファー・ローレンスさんもこの画像流出の被害者の1人で、「この事件が私のキャリアにどう影響するかわからず、すごく怖いです」と語っています。ローレンスさんはこれまでヌード画像流出事件について口を閉ざしていましたが、Vanity Fair Magazineに掲載されたインタビューによると、怒りを感じているとのこと。「私が有名人で女優だからといって、誰かが私のテリトリーを侵していいわけではありません。これは私の体だし、それをどう扱うかは私の決めることです。今回の事件は私の選択ではないし、本当に不愉快に思っています。こんなことが起こる世界で自分が生活しているなんて信じられません」と語りました。
ローレンスさんはこれまでも事件についてコメントしようとしたことがあったのですが、何か文章を書こうとすると怒りと涙でものが書けなくなってしまったそうです。「謝罪から文章を書き始めようとしたのですが、何に謝罪すればいいか分かりませんでした。この4年間、私は愛のある人間関係を築いてきましたが、そこに至るまでは長い道のりがありました。また恋人がポルノではなく私自身を見てくれるか、という問題もあったのです」とのこと。
ショックを受けていたローレンスさんですが、「今はもう泣いていませんし、怒ってばかりもいられません。犯人は多分捕まらないだろうから、犯人逮捕で喜ぶことはないでしょう。自分自身の平穏を見つける必要があります」とのことで、時間が経過して気持ちを切り替えた様子。
by Gage Skidmore
ローレンスさんは今回の事件を「スキャンダル」ではなく「性犯罪」だと考えており、性的な暴力をなくすためにもウェブサイトの管理人は責任を持つべきであり、自分たちや法律も変わる必要があると語っています。そしてタブロイド紙に向けて「あなたたちは選択することができるのだから、生活のために嘘やネガティブなことを広げる必要はありません。よいことを行い、よい人間になれるのだから、そのような選択を行いましょう」とメッセージを述べました。
なお、ヌード画像流出に関して「Googleが即座に画像の削除を行わなかった」として、被害にあった有名人を代表してマーティ・シンガー弁護士が1億ドル(約110億円)の訴訟を考えているとGoogleに通知しました。
Celebrities Threaten Google With $100 Million Lawsuit for "Facilitating" Hacked Nude Photos - Hollywood Reporter
http://www.hollywoodreporter.com/thr-esq/celebrities-threaten-google-100-million-737544
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