スティーブ・ジョブズが死後に取得したデザイン特許とは?
スティーブ・ジョブズはiPhone 4S発売直前の2011年10月5日に56歳でこの世を去ってしまいましたが、Macintosh・iPhone・iPadなどの多くのヒット商品を生み出し、存命中に360以上もの意匠登録(商品デザインなどにおける特許)を残しています。死後もなおAppleに大きな影響をもたらすジョブズですが、2012年10月に連名で提出していたApple Storeニューヨーク五番街店の入口のデザインに関する意匠権の申請が2014年8月26日に認められました。
Steve Jobs gets posthumous design patent on iconic NYC Apple Store | Ars Technica
http://arstechnica.com/apple/2014/08/steve-jobs-gets-posthumous-design-patent-on-iconic-nyc-apple-store/
意匠権を認められたApple Storeニューヨーク五番街店の入口のデザインはこんな感じ。全面ガラス張りで、iPhone 6発表前から並ぶ人がいた店舗です。
Appleは特許技術や意匠権を取得することに熱心な会社で、自社の製品だけでなく店舗のデザインに関する申請もその例外ではありません。Apple Storeニューヨーク五番街店は2006年にガラスの立方体で作られた入口を取り付けましたが、当初このガラス製の入口部分には鉄の骨組みが使われていました。しかし、2011年にはガラス部分から鉄の骨組みを外しており、今回意匠権を取得したのはこの技術というわけです。
Apple Storeニューヨーク五番街店の設計図の一部はこんな感じ。今回権利を取得したガラスの入り口部分は一辺32フィート(約9.8メートル)の立方体で、15枚のガラスのみで作られたもの。
この意匠権は個人ではなく会社として保有することになるので、ジョブズや他の連名者の死後も有効とのこと。2014年6月に完成したApple Store 表参道は天井部はガラスではないものの、側面がガラス張りで鉄の骨組みが使われておらず、Apple Storeニューヨーク五番街店の入口のデザインを垣間見ることができます。
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